通信機能対応カーナビ『CAR NAVITIME』 (カーナビタイム)発売
なんだこれは?と問われれば、簡単に言ってしまえば、「ポータブルナビ(PND)にauの通信回線を搭載したもの」ということになる。
パっと思いつくところで言えば、iPhoneでGoogleMapを使うと同じようなことが追加料金無しで実現できるが、根本的な機能の面では違いが出てくる。
GoogleMap | CAR NAVITIME | |
画面サイズ | 3.5inch | 5.0inch |
解像度 | 480×320pixel | 480×272pixel |
通信キャリア | ソフトバンク | a u |
ナビ機能 | ベータ版 | 商用サービス実績あり |
地図データ | 通信で都度取得 | ナビ本体に保存済み |
地図更新 | 常に最新 | 手動で更新が必要 |
渋滞情報 | なし | プローブデータ利用可能 |
PC連携 | 一部可能 | NAVITIMEとフル連携可能 |
圏外での挙動 | 利用不可 | 利用可能 |
スポット検索機能 | あり | あり |
その他コンテンツ | なし | あり |
利用料金 | iPhone利用料金のみ | 月額525円(2年契約) |
本体価格 | iPhone購入費用のみ | 43800円 |
iPhone+ソフトバンク回線でナビゲーションをさせると、ちょっとでも郊外に行けば平気で圏外になってしまうことが良くあるため、参考程度のナビゲーションとしてならまだしも、本格的なカーナビの代替品とは言い難いのが現状だ。
WiFi経由で利用するという迂回技もあるにはあるが、一般の人がそこまで凝った使い方をするわけではないのでこれは除外。
コレに対してCAR NAVITIMEは、ソフトバンクに比べれば圧倒的に圏外が少ないau回線を利用できるメリットに加え、地図データを本体に保存しているので、もし圏外になってもカーナビとしての基本機能については問題なく利用できるところが大きい。
カーナビ専用品と汎用情報端末の違いと言ってしまえばそれまでの話ではあるのだが。
ただし気になる点がいくつかある。
(1)NAVITIMEは
※ユーザーレビューによるとかなり精度が悪いらしい
(2)既存のカーナビメーカーの製品に比べて使い勝手に不安
(3)解像度が低いため、PNDの域を超えていない
(4)機能のアップデートを手動で行う必要がある
(5)コンテンツがどこまで充実されていくかが未知数
しかし、VICSより正確な「プローブデータ」を利用できる
※コメントにて指摘いただきました。パイオニアAVIC-T10が2008年にプローブデータの利用できるPNDとして発売されてますた。
PND市場は大画面&高解像度化が進んでおり、CAR NAVITIMEはそうした製品と比べるとエントリー~中級ぐらいのポジションに位置することになるが、通信回線を使ったサービスは付加価値として十分競争力を持つものであろうことを考えると、少し期待をしてしまう。
NAVITIMEは元々ケータイやPC向けのサービスを展開してきたコンテンツ開発会社であり、CAR NAVITIMEのようなハードウェアの開発や販売のノウハウを持ち合わせているわけではない。
今回auと組んだことで、auがある程度の台数を買い上げる契約になっていると推測されるが、おそらく使い勝手を高めていくためにはモデルチェンジを何回か行わなければならないだろう。
そうした体力があるのか?という点が気になる。
販売が芳しくなければ次のモデルは作らない、なんてことが往々にしてあるので、競合サービスにやられっぱなしのNAVITIMEとauがどれだけ本気でこのデバイスを普及させようとしているのか、お手並み拝見といたしましょう。
この記事へのコメント
TAKE7
海鮮丼太郎
ということで、ご指摘ごもっともですね。
エアナビのことをすっかり忘れてました。
ってことで、後で直しておきます。
TAKE7