マツダ、新型プレマシーの予約受注を開始
またずいぶんと直球投げてきましたね。
ってことで、マツダ今年唯一の新型車となる三代目プレマシーの概要がいきなり発表されてしまいました。
発売は7月1日から。
価格は179.9~231.4万円。
普通だったら7月1日の発売に向けて、今ぐらいの時期からティザーマーケティングとして内外装のチラ見せや開発者インタビュー、有名評論家によるレビューなんかを載せたスペシャルサイトを立ち上げ、正式発表まで徐々に盛り上げていくのが定石だったりするのだが、今回はそういうのをバッサリとカットして、いきなり詳細発表&先行予約受付開始ときたもんだ。
宣伝予算がよほど少ないと見えるが、これはこれでむしろ斬新な取り組みだと思う。
というのも今回の3代目プレマシーに関しては、2代目が世界的に好評だったことを受けて、コンセプトはそのままに熟成を重ねたビッグマイナーチェンジともいえる内容だったりする。
また、過去にも書いたとおり、今回のモデルチェンジにはマツダ渾身の新型パワートレインであるSKY-G/Dエンジンの搭載が間に合っていない。
その代わりにi-Stopなどの機能を搭載することで環境性能を高めているので、実用面での性能向上は果たしてはいるものの、総じて話題性はあまり高くはない。
唯一のアピール要素としては、サイドに「NAGARE」と呼ばれる流線状のラインを設けることで躍動感を表現しているが、これがけっこう賛否両論だったりする。
そうした状況もあるので、変にマーケティングにお金を突っ込むより、素直にありのままをオープンにすることで話題を煽った方が得策と判断したのかもしれない。
現に、こうした公表の仕方が驚きを持って迎えられ、口コミであれこれと話題になっていたりもするわけだから。
とはいえ、おいらはこの新型プレマシーに関しては今年一番といっていいほど期待をしている。
・ビッグマイナーとすることで、むしろネガ要素潰しにお金を掛けることができる
・3ナンバーだが、昨今の立体駐車場になんとか収まるサイズであること
・車内の使い勝手に磨きが掛かっていること
・もともと(コストの割には)高次元だった走行性能に磨きを掛けたこと
・2年後にSKY-D/GとSKY-Driveが搭載される予定であること
ビッグマイナーチェンジは別に悪い話ではない。
程度にもよるが、評論家大絶賛の現行ゴルフだって、ゴルフVからのビッグマイナーチェンジといえるわけであり、要はその熟成のさせ方によって魅力的なクルマに仕上がるかそうでないかが決まるわけだ。
特に乗用車派生のミニバンとしては、ウィッシュやストリームといったヒンジドアタイプの競合に対して唯一とも言えるスライドドアを搭載するという、実は使い勝手も両立させた希有な存在だったりもする。
もうひとつ面白い未確認情報としては、3代目プレマシーを日産がラフェスタ後継車としてOEM供給を受けるのではないかという話がある。
そうすると、日産版プレマシーも含めて選択の余地が広がることにもなるわけで、クルマは良くてもディーラーがねぇ…というマツダの悪癖に別の選択肢ができることになる。
そのもうひとつの選択肢が日産というのは、あまり笑えない話ではあるのだが…
今すぐというわけではないが、2年後のSKYシリーズを搭載したマイナーチェンジに関しては、大本命とも言える期待をしている。
まずは新型が試乗できるようになったら、真っ先に見に行こうと思う。
P.S.
マツダの人が結構見に来てるみたいなので、これを再掲。
新型デミオをどう解釈するか?(番外編)
現場はどう変わったのか?
今週末あたりに、過去に嫌な思いをしたマツダアンフィニ東名川崎店に行ってみようと思う。
何かあれば、もちろん容赦なく書く。
[2011.1.29 補足]
なんか日産へのプレマシーOEMの件でこのエントリーに辿り着く人が多いようなので補足。
上記のとおり、マツダディーラーに関しての問題提起をしているが、東名川崎店を訪れた際のエントリーはこちら。
その後何回か話をさせてもらっているが、対応も良くしっかりした接客体制になっていたことをここに明言しておく。
もしマツダのプレマシーを購入するとしたら、東名川崎店で買うことにするつもりだ。日産のプレマシーの場合はどうするかわからんけど。
この記事へのコメント
マツダの株主太郎
今回のプレマシーのサイドラインは良いですね!国産車でデザインで一歩先を行くのは日産だけかと思っていましたが、プレマシーも良いデザインだと思います。
ただし、ぶつけてしまったら板金できなさそうで、毎回ドア交換になってしまわないかと心配ですけど・・・。