SKYシリーズこそが本命
昨年7月にすっぱ抜かれていたわけだから、別段驚くほどではないのだが、マツダがトヨタからハイブリッドシステムの供給を受けることで話が決まった。
トヨタとマツダ、ハイブリッドシステムの技術提携に合意
既報のとおり、次世代の環境技術への対応としてマツダはSKY-D/Gと呼ばれる新世代エンジンと、SKY-Driveというトランスミッションによるアプローチで、燃費の30%向上を表明している。
これはDSGやディーゼルの最適化することで環境対応を進めているVWなどと同じ、既存技術の熟成&発展というアプローチだ。
対してトヨタはハイブリッド技術による一転突破で環境対応を進めようとしている。
どちらも最終的には同じステージで融合することになるわけだが、どの市場で勝負することを念頭に置くかで、この戦略と効果は大きく変わってくる。
というのも、ハイブリッドと言えどもエンジン性能を疎かにすることができないわけだが、トヨタのエンジンは総じてレベルは高くはない。
それを高度なハイブリッド制御技術で補っているという構図になる。
高度なハイブリッド制御技術によって、日本など渋滞の多い国での実用車としてのパフォーマンスは十分に発揮できている。
しかし、渋滞とはあまり縁のない欧州などで見た場合、VWのように既存技術の熟成を進めることによって、わざわざハイブリッドのような高度な技術を使わなくても同等の環境性能を実現できてしまっている。
現実問題として、欧州複合モード燃費ではプリウス(25.6km/L)よりポロ BLUEMOTION(30.3km/L)の方が燃費が良いなんて事実があるわけだから。
そんなわけで、使われる環境によっても得手不得手があるように、必ずしも内燃機関がハイブリッドに劣るなんてことはないわけで、だからこそ海外依存度の高いマツダはSKYシリーズという既存技術の延長で環境対応を進めようという判断を下したわけだ。
ただし、世間はハイブリッドやEVのようなわかりやすい環境対応車を求めたがるという現実もある。
今回のトヨタとのハイブリッド技術提携に関しては、こうした世間に対するポーズという意味合いが強いのではないかと考えている。
ホンダのようにハイブリッドが必ずしも向かない中型以上の車種に関してはクリーンディーゼルで対応していこうという方針を、世間の風当たりの強さに反応してあっさり方針転換してしまったような例もある。
もちろんハイブリッドの将来性には疑問の余地はない。
ただし、上記の欧州の例を出すまでもなく、必ずしもすべての問題点を克服した技術というわけでもない。
真にハイブリッドが実用的になるまでには、実はまだまだ時間を要する話だ。
だからこそマツダは、自信を持ってSKYシリーズをアピールし、ハイブリッドまでのつなぎではなく、内燃機関でも環境対応できることを証明して欲しい。
ハイブリッドはSKYシリーズの実力を見せつけてから、マツダならではのハイブリッド(シングルローター&コンパクトハイブリッドシステムなんかは最強)出しても十分なんだからさ。
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