チューガイが逝きました。
輸入車販売 チューガイカーズ株式会社
自己破産準備 負債総額約13億円
チューガイカーズ 株式会社(東京都中央区晴海2-5-24、設立・平成13年8月、資本金・1000万円、代表者・大河内 猛氏)は、1月13日付けで事後を中原澄人弁護士(港区南青山5-5-20、電話・03-6418-1888)ほか1名に一任し自己破産の準備に入った。
当社はフランス高級車、プジョー社の正規ディーラーの1社として都内に4店舗を開設。中でも「PEUGEOT中央」(東京都中央区)は国内最大規模の外国車ショールームと整備工場を備え、積極的な営業による顧客増、アフターサービス部門の高評価もあり、順調に業績を拡大し平成20年11月期は年商約39億6000万円をあげていた。
しかし、業績拡大の反面収益は低調に推移し、資金繰りにおいても店舗拡大に伴う借入金の負担が重く、また、平成20年のリーマンショック以降は販売数が低迷。今年に入っても改善が見込めず、債務の支払いが困難となったことから今回の措置となった。
負債総額は約13億円。
ということで、明確なソースが出ましたのでエントリーを上げておきます。
不振の大きな理由は、マーケティングの失敗による売れないプジョーのラインナップに責任があること、これは事実でありPCJは重く受け止める必要があります。
その反面、チューガイの店舗は顧客のフォローが最低レベルであることは、多くのオーナーが指摘していたところでもあります。
豊玉の閉店時もそうでしたが、足立に関しても閉店後に連絡が来るとか、客商売としてはあってはならない見本市のような会社でもありました。
都内近郊でディーラー展開をしていたことから影響力もあり、それがプジョーディーラー全体に対する評価を落としていたこともこれまた事実です。
立つ鳥後を濁しまくり
こんな言葉が浮かんできましたが、販売の現場はたまったもんじゃないでしょう。
今年はプジョー攻めの年と位置づけられていますが、まずは閉店で困っている顧客に対してのフォローを、PCJが率先して行うべきです。
普通であれば、フォローを請け負うことになるディーラー営業マンが対応する話ですが、事が大きくなりすぎています。
PCJでも状況が掴みきれていないのであれば、自らオーナー達に謝罪と、現場では何があったのかを徹底的にヒアリングすべきです。
そして、地の底まで落ちた信頼を、全力で回復するように最大級の努力を行うべきです。
繰り返しますが、これは現場のディーラー営業マンに任せてよい話ではありません。
インポーターとしてのPCJ自らが、誠意を持って対応すべき話です。
プジョーに新規の顧客が付くことはしばらくありえません。
最低でも既存のオーナーの心が離れるのを防ぐことが大事です。
どのような対応が行われたかは、オーナーたちがBLOGやコミュニティで克明に明らかにしていく事でしょう。
そしてそれはログとして残ります。
であれば、今プジョーのブランドイメージを高めるためには、最大限の誠意を持って対応すること。
その誠意が伝われば、オーナーたちのマインドも変わるかも知れません。
ということで、当事者の方たちには申し訳ないですが、とりあえず問題児のチューガイが居なくなってくれたことが、プジョーにとってプラスに働くことをちょっとだけ期待しているおいらだったのでした。
この記事へのコメント
一顧客
連絡が来る人はまだ良いですよ。
私のところには結局何の連絡もありませんでした。
Webアクセスしてない人だったら閉店したことにもまだ気づいてないわけですよ。
海鮮丼太郎
そうですか、連絡が来ていない人もおられるんですね。
心中お察しいたします。
ということは、何かあった時に頼るべきディーラーがもはや営業していない、なんてことをその時になって知る人もいるわけですか。
是非ともPCJに対して経緯の説明と今後のフォローをどうするのかを問い質してみてください。
顧客を放り出した責任はチューガイにありますが、プジョーというブランドで商売をしている以上、PCJにも説明の責任がありますので。
私は世田谷店です太郎
今回のチューガイカーズさんの件は、メーカーであるPCJが販売代理店の管理を怠慢にしていたから起きてしまった問題だと感じています。PCJが代理店とどういう関係を築いているのか。それが怠慢だったから事前に調整することもできずに閉店・倒産となってしまったのではないでしょうか。
プジョーのウェブサイトを見ても、開店やリニューアルは宣伝しても、閉店のお知らせは一切ありません。本来であれば閉店のお知らせと近隣店舗の紹介をウェブサイトに掲載して、少しでもお客様を混乱させないように手配するべきではないでしょうか。閉店をマイナスイメージとして蓋をして見えないようにしようとしているところに、根本的な考え方に疑問を感じます。
海鮮丼太郎
結局は担当者の能力に左右されるってことなんでしょうかね。
チューガイの各店舗だって、店の先行きがわかった時点で手を打てば告知もそれなりに出来た筈なのに、現実問題としてこれだけの問題になっている。
おいらの場合は、PCJ直営になる前の日商岩井の頃から、おいらの担当さんは拠点を移動する前にちゃんと連絡をくれてましたし、ケアも問題なかったので目黒・世田谷・大田は安心して利用できましたから。
今回の件は、プジョー中央の移管騒動の頃からPCJとチューガイの間でここでは書けないようなドタバタがあったと聞いてます。
今回の件はかなり特殊なケースと言えますが、やはり客観的に見てPCJの告知対応は褒められたもんではないですな。
ホワイトらいおん
東京からの出張納車で、積載車から
下ろして間もなくエンジントラブルで、
最寄の地元ディーラーにレッカーされ、
その後一カ月も経たない内に二度目の
プジョーアシスタンス。
地元ディーラーの店長も呆れる始末で、
店長に返品が可能か相談したところ、
可能かもとのことで、虫害と交渉した結果、
3年保証が5年保証になりました。
延長保証を受ける際は、虫害に連絡しなければ
ならないのですが、倒産しては連絡が
できないためPCJに相談したところ、PCJが
延長保証を引き継いでくれることになりました。
えすぷれそ
1年ほど前にチューガイで車を買ったときは、
まさかこんなにすぐになくなっちゃうとは
思ってもみませんでした。
しかし、ちょっとお粗末ですねぇ。
チューガイで買った人って、たくさんいるでしょうに。
足立の閉店は連絡ありませんし、
ひと月ほど前には、
「お車の今後のメンテナンスにつきましては、
弊社運営のプジョー足立にて引続きアフター
サービス業務をさせていただきます」
なんて手紙を事後に送ってきていたのに(笑)
ぎょぴくん
虫害からPC東京に情報を引き継ぐと連絡があり
車検手続きのため先週日曜日に
中央ショールームに行ったところ、
別会社であることから
状況は全くわからないとの回答でした。
コールセンターが開設されたなどの情報は
得ましたが、どうもPC東京側へ情報連携は
全くされていないようでした。
新規顧客登録までしましたよ。
対応方法などの連絡はいっさい伝わっておらず
現場も混乱しているようでした。
海鮮丼太郎
皆様コメントありがとうございます。
何らかの形で皆さんが情報の共有ができればいいですね…
>ホワイトらいおんさん
納車すぐのトラブルですと、気分よくありませんね。
延長保証という対応があったのは多少なりとも安心感を与えるためだったと思いますが、今回のような件は予想できないですもんねぇ…
307もそうでしたが、保障期間内にトラブルが出尽くしてしまうことを願います。
一番なのはトラブルがずっと出ないことですが。
>えすぷれそさん
足立としても手紙を出した時点ではきちんとメンテをするつもりがあったのかもしれませんね。
ひと月前というところが涙を誘いますが…
そこまでしてたのなら、最後までちゃんとお客さんの事を考えて欲しかったものです。
>ぎょぴくんさん
状況お察しします。
チューガイからPCJ直営になると、法人が変更になるので、個人情報の扱いの関係できちんと引継ぎがなされていない可能性もありますね。
私も仕事で個人情報保護法の研修を受けて知ったのですが、基本的に個人情報は本人の承諾を得ないと第三者への譲渡はできないことになっているんですよ。
チューガイから見るとPCJは第三者になってしまうので、顧客データをそのまま渡すことが出来なかった可能性があります。
本来ならチューガイが顧客に対してサポート業務の移管とそれに伴う個人情報の移管の承諾を確認しなければいけないはずなのですが、倒産してしまった場合にどうなるかは、正直よくわかりません。
管財人もしくは弁護士がその辺を代理でやるのかもしれませんが、時間が掛かる話ですし…
今回の騒動の背景には、こうしたことも関連しているのではないかと思いました。
いずれにしても、何らかの形で難民となってるオーナー達に、今後の対応についてのアナウンスが届くことを願うのみです。