エコカーブームがひと段落して、燃費が悪くてもエコカー減税などというそのいびつな基準に対して反省の声もやっと上がりはじめた。
ヒステリックにハイブリッド車を注文した人たちは、やっと今頃納車されてウキウキのカーライフを満喫しているものと思われるが、この1年で日本の自動車産業がおかしな方向に進み始めた責任を誰が取るのか気になる今日この頃。
輸入車に関しては、エコカー減税(および助成)の対象から外れる車種がほとんどで、自助努力によりこの基準に対応してきたVW/アウディグループや一部のメルセデスの車種などを除けばほとんどが対象外となっているが、そんな中でもエコカーとは程遠いデトロイト3が政治ルートを使って抗議してきたのは記憶に新しい。
日本のエコカー減税は保護貿易?米ビッグスリーが抗議
「お前が言うな」
の典型ではあるものの、さすが日本の官僚は対応が迅速だ。
エコカー補助金制度における輸入車の扱いについて
2010年1月19日(火)に、経済産業省及び国土交通省は、少数輸入自動車の簡易な輸入制度であるPHP制度の下で輸入された自動車についても、審査の上、要件を満たせばエコカー補助金制度の対象とすることとしましたので、お知らせいたします。
この“条件を満たせば”というのが食わせ者であるが、PHPの制度を使って燃費の公表さえしないような車を、たとえ減税の対象になったからといって日本人が選ぶだろうか?
アメリカでの燃費基準と日本の基準は、クルマの使われ方が違うので比較のしようがない。
まぁ最大限の譲歩として、アメリカの数値で日本の基準を満たしてれば、減税対象にしてもいいよ、という話。
これぐらいアドバンテージがないと、日本でアメ車は売れんから、経産省がヘタレと言うほどのことでもない。
ただね。
アメ車だけに限って緩和するのはおかしな話だよな。
当然欧州をはじめとした世界のメーカーのクルマだって対象にならなければおかしい。
そう考えると、今回のニュースは必ずしもアメ車の販売促進に繋がるとも思えず、とりあえず指摘を受けたからPHPも含めてあげるけど、対象となる基準は変えないよ、ということになる。
とりあえず輸入車の減税対象に関してはこちらのページに順次アップデートされていくらしいので、チェックしてみてください。
おいらはバカバカしくなってきたので、減税関連のニュースには興味が失せてきてますから今後BLOGでフォローしていくかはわかりませぬ。
環境対応車への買い替え・購入に対する補助制度について
っていうか、そろそろこのアホらしい減税の仕組みを抜本的に見直すべきじゃね?
日本の自動車産業がおかしくなる原因のかなりの部分は、こいつにあるんだからさ。
この記事へのコメント
おづら
海鮮丼太郎
エスケープハイブリッドを求める層は日本には居ないと思われ。
GMは…
どうしたもんでしょか?w
クルーズ入れるのはいいけど、展示車数=販売台数で終わりそうな予感。
っていうか、一応ポーズで日本に圧力を掛けてみたものの、それほど真剣に日本で売りたいと思ってるかどうかはわからんところですな。
そういえば、ハマーが生産終了しちゃったけど、カスタムカー業界の方々は困らないんだろうか?