iPodの出現により、従来の音楽の聴き方というのが大きく変貌したというのは言わずもがな。
じゃあ、車載用という視点からiPodの利用を考えたとき、これだ!という明確な回答が今ひとつ浮かばない。
iPodが単なるミュージックプレイヤーから、ミュージックサーバへと役割が大きくなってしまっているからだ。
1000曲を超えるライブラリを再生させようとすると発生する問題点は以下の通り。
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・収録されている曲数が膨大で、従来のようにFWD/REVだけで選曲することが事実上困難
・好みの曲(リスト)を選択する際に、必ず視認する必要がある
・プレイリスト/アーチスト/アルバム/ジャンルごとに曲を選定できる(しなければならない)
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総じて言えるのが、操作をする際必ず視認しながらの操作が求められる。iPod純正のリモコンがあまり役に立たないのは、この理由によるところが大きい。
車載用途で考えた場合、特に運転中目を逸らしながらの操作は事故に繋がる危険が大きいので、ナビの操作同様注意が必要だろう。
そうすると、運転しながらもiPodの操作がビジュアル的に確認できるようなポジションに設置する必要がある。
先にラスベガスで開催されたCES(ComputerElectronicsShow)05では、こうしたアプローチから様々なiPod+カーオーディオの接続環境が提案されていた。
メルセデス・BMW・ボルボ・日産・アルファロメオ・フェラーリが純正オーディオにiPod接続キットを提供
ケンウッド・パイオニア・アルパイン・AUDIO VOXが対応
しかもソニーまでw
これらを見ていると、既存のカーオーディオのディスプレイにiPodの情報が表示される、というレベルに留まっている。
カーオーディオとの連携を考えたら当然の発想ではあるのだが、以下の制限がついてしまうために、あまり大きなメリットを感じられないというのも事実だ。
・カーオーディオ設置場所は、運転視界にまったく入らない
・カーオーディオの操作はブラインドタッチで行うことが前提になっている
・スペース上の制約で、ディスプレイに表示する情報量が限られる
iPodと直結して高音質で音楽を鳴らすことができるので、音質という意味では本命と見ていいが、操作系については、FWD/REVで曲単位で移動するぐらいが限界か。
アルパインのiPod対応国内初リリースとなるこの機種 では、スライドバーによってクリックホイールの操作感を再現しているので、一覧の中からブラインドタッチで選曲するというだけの用途であれば、いくらか期待が持てそうだ。
でも、オーディオ+iPod接続キットだとちょっと高く付くなぁ…
とりあえず、カーオーディオとの連携でこれをベストチョイスとした場合…
■アルパインのカーオーディオで得られるメリット━━━━━━━━━━━━━━━━
・他のソース(FM/AM/CD)と同じ感覚でiPodから曲を選択できる
・ディスプレイに曲情報が出る
・iPodの設置場所を自由にできる
■アルパインのカーオーディオで妥協しなければいけない点━━━━━━━━━━━━
・操作のためにオーディオを直視しなければならないので危険
・クリックホイールやリストからの選択などiPod独特の操作感を100%再現できない
・ディスプレイで得られる情報が少ないため、決め打ちの曲選択にしか向かない
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ってことだ。投入する金額の割りに、メリットがあまり無いように思える。
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