iPhone3GSが0円というのは本当か?

 
そのうち修正されるだろうと思ったのだがまだ直ってない。
ソフトバンクモバイルの中の人も、価格プランが複雑になりすぎてとうとう理解できなくなってしまったのだろうか?

ということで、12月4日よりiPhone3GSの16GBが実質0円というニュースが各所を駆け巡ったが、おいら的にはこの表現が誇大広告に当たるのではないかと思うので、少しまとめてみようかと。

まず、iPhoneを所有するために必要なコストは、

 (1)端末代金
 (2)月額通信費用
   ・ホワイトプラン(980円/月)
   ・S!ベーシックパック(315円/月) 
   ・パケット定額フル(1029~4410円/月)
 
この2つに分けられる。
で、ソフトバンクは途中解約をさせないために2年間の縛りを付けることを条件に、iPhone for everyoneという月月割(全体の費用から-1920円)とパケット定額の上限を4410円にするキャンペーンを始めた。
つまり、この-1920円をどう解釈するかによって、見せ方が変わってくるという話だ。

簡単に言ってしまえば、月月割を本体の分割費用に充てれば実質相殺されて、端末負担は0円という言い方もできなくはない。その分、月額の通信費は高くなる(ように感じる)。
この場合の月額費用は2324円~5705円となり、パケットを大量に消費するiPhoneであれば、実質的に月額は6000円近くを払い続けることになる。

逆に、本体を新スーパーボーナス一括で買ってしまえば、端末支払いの必要がなくなるので、月月割を月額の通信費に充当することができる。
そうすると月額費用は404円~3785円となり、実質的に4000円程度で利用できることになる。

意味がわからない?
うん、おいらもわからないと思う。

結論から言えば、今回の価格改定はこういうことだ。

 ・iPhone 3GS 16GB/32GB ともに 端末価格が-11520円された
  (16GB 57600円⇒46080円 32GB 69120円⇒57600円)
 ・その他の料金プランなど支払い総額に変更はない
 ・端末価格を24回分割にするか、一括にするかだけの違い

ということになる。

本体が0円になったのではなく、単に2年間の総額から-11520円されただけの話


端末価格に相当する分はきちんと2年間の支払いの中に組み込まれているし、通信プランが値下げになったわけでもない。

なんでこれが端末実質0円になるのか?
本体が0円だと喜んで、月額費用のことが頭から抜け落ちてる情報弱者を山ほど見かけるが、iPhoneは1台だけでケータイとしての機能をすべてまかなうには不安の多い端末であり、ソフトバンクというキャリアに関しては、確実につながる電話として安心して使うことができないキャリアであることを考えると、2台目として所有することが一番好ましい。

それを踏まえた上で、月額費用を抑えたいなら端末を一括払いで買い、初期費用を抑えたければ24回分割で買うという選択をすればいい。

肝心の料金シミュレーターが間違っているので混乱してしまうが、要はソフトバンクという会社はこの程度のレベルであるということだが、いずれにしても、2年間で15万円近くをソフトバンクに支払う買い物だということを忘れないように。
 
 

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