欧州カーオブザイヤー2010が発表された。
欧州カーオブザイヤー2010…VWポロに栄冠
1位:フォルクワーゲン・ポロ(347点)
2位:トヨタiQ(337点)
3位:オペル・アストラ(221点)
4位:シュコダ・イエティ(158点)
5位:メルセデスベンツEクラス(155点)
6位:プジョー3008(144点)
7位:シトロエンC3ピカソ(113点)
日本と違って直球勝負なクルマが選ばれる傾向が高く、その中でPOLOが選ばれたというのは、既存技術の熟成である「ブルーモーション」が、ハイブリッドと遜色ない性能を叩き出すことを証明して見せたことのインパクトが大きかった。
実用車としての性格を持ち合わせた上での付加価値という部分が評価された形か。
とはいえ、環境技術に優れた車が選考過程において優遇されているのは間違いなく、欧州各国の環境対策重視の姿勢を考えると、今後のCOTYは環境対応車が選ばれていくという流れは恐らく止められないだろうと思われる。
そうなると、現状においてはフランス勢などは他社を凌駕する環境性能を有していないのでしばらくは劣勢が続くことになるかもしれない。プジョーのHybrid4でCOTYが取れなかったら、当分ダメだろうね。まぁ、それはそれで別にかまわないとは思うが。
意外だったのは、トヨタのiQが健闘したことだろうか。
確かにあの寸法で4人乗せることができるコンセプトは、実用的かどうかは置いといて、それなりにインパクトのある要素ではある。
当然のことながら各国でiQがどう受け入れられるかというところで評価が分かれる。
欧州COTYのおもしろいところは、23ヶ国もの代表が評価を加えることで、それぞれの国の交通事情を勘案しての投票行動になるため、必ずしも単一の価値観でないところだ。
スウェーデンのジャーナリストになぜiQのウケが良かったのかはわからないが、チンクの代わりにスマートが受け入れられたイタリアのように、スウェーデンでもマイクロコンパクトの社会的ニーズが高まってるのかもしれない。
(それとも単なるトヨタびいきかw)
いろんな価値観の中から選ばれた欧州COTYというのは、当然のことながら欧州市場で求められるクルマの最大公約数ということができる。
それすなわちトレンド也。
で、ここで日本メーカーの動きが重要になってくる。
トヨタは欧州市場に対して直球勝負を挑む姿勢を転換して、ハイブリッドなどの付加価値路線を強める方針だったりするが、マツダなどは逆に国内市場を捨てて欧州向けにデミオ(MAZDA2)なんかを作ったり、スズキは軽のノウハウを活かして欧州版アルトなんかで存在感を発揮しつつある。
技術的要件が世界で一番厳しい欧州市場での成功は、世界展開を進めていく上で避けては通れないだけに、国内メーカーには頑張って欲しいと思うわけだ。
ただその反面、欧州向けと車体を共有化するケースが増えることで、日本で走らせる場合には不都合が出てくるケースもよくある。
象徴的なのは全幅の拡大だ。
欧州向けに車体を共有するケースでは、たとえばマツダのアテンザはついに1800mmを超えてしまった。
他にもミドルクラスで1800mmオーバーのケースが続発しており、それが国内での販売を落とす原因にもなっていたりするのは見過ごせない傾向だ。
各社とも国内専売車(国内専用設計)のラインナップを絞る傾向があるため、欧州向けとの共通化された車種が増えると思うが、理想を言えば欧州の厳しい要望を満たす走行性能を持ち合わせつつ、日本の交通事情に支障のないサイズのクルマをリリースしてくれること。
その意味で、ダウンサイジングが欧州のトレンドとして進んでくれると嬉しいんだけどなぁ…
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