そんなわけで、輸入車がほとんどいないモーターショーでしたが、収穫がなかったかというとそうではなくて、個人的には得るものの多いモーターショーですた。
ってことで、まずはプジョーさんネタを先行してご報告。
来年308にアイシンAWの6速ATが搭載されることは既知のとおり。
で、どんなATが乗るのか興味があったので、真っ先にアイシンAWのブースに行ってみますた。
で、308シリーズに搭載されるのは、TF-70SCと呼ばれる中容量FF6速オートマチックトランスミッションとのこと。
これは、昨年のパリショーで発表されたユニットで、プジョー向けは今年の9月より量産を開始、船便で一生懸命欧州に送っているところだそうです。
で、このユニットの特徴を407に搭載された旧来の同じくアイシンAW製6速ATと比べてみると、以下の特徴があるそうです。
・燃費の改善(従来品に比べて8.4%の改善)
・変速時間の向上(従来品に比べて0.2sec.向上)
・重量の軽減(従来品に比べて3kg軽量)
仕様としては
トルク容量 | 280Nm | |
質量 | 80.0kg | |
ギア比 | 1st | 4.044 |
2nd | 2.371 | |
3rd | 1.556 | |
4th | 1.159 | |
5th | 0.852 | |
6th | 0.672 | |
Reverse | 3.193 |
というスペックとなります。
もちろん上記はあくまで基本仕様であり、それぞれメーカーのオーダーによって制御プログラムのセッティングを行い要望に沿った形に仕上げていくため、同じユニットであっても変速の感触というのはぜんぜん違うものに仕上がることになるとのこと。
具体的なセッティング内容については説明員がそこまで詳しくは知らなかったため不明だが、欧州メーカーのオーダーとしては、変速のタイムラグが少なく、スパっと切り替わるようなセッティングを好むとのこと。
プジョーからのオーダーにしたがってアイシンAWがプログラミングからなにから全部作業を行い、完成品のモジュールをプジョーに収め、プジョーでは工場で組み付け作業を行うだけなんだそうな。
まぁ、外部調達するものをわざわざ自社工場で生産する必要はないわな。
プジョーの完成品の発売時期がいつかはわからなかったが、すでに納品が始まっていることを考えると、年明けすぐぐらいには何らかの動きがあるのかもしれないね。
で、せっかくアイシンAWが船便で欧州に持っていっても、組みつけられてまた船便で完成車として逆輸入されることになる。
なんだかヘンな話であるのだがw
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