ってことで、モーターショー会場での発表ということで、COTYの存在意義をアピールできる大きなチャンスだったというのに、一部の賞について首を捻らざるを得ない結果となった。
これは何かのギャグなのか?
日本カー・オブ・ザ・イヤー決定
今年の結果は最終的にこうなった。
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」 プリウス
「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」 ゴルフ
「Most Advanced Technology」 iMiEV
「Most Fun」 フェアレディZ
「Best Value」 レガシィシリーズ
10ベストカーが発表になった時点で、おいらが予測したのと、その結果は以下の通り。
詳細については、過去エントリーを読んでくらはい。
■おいら的予想
○「日本カー・オブ・ザ・イヤー」 プリウス
○「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」 ゴルフ
○「Most Advanced Technology」 iMiEV
×「Most Fun」 MiTO
×「Best Value」 インサイト
結果は3勝2敗。まずまずかな。
正直言って、Most Funだけは予測がつかなかった。
だから、フェアレディZが受賞したことは、ノーマークではあったものの、素直におめでとうと言いたい。MiTOかアクセラでも良かったんじゃないかとは思うが。
ってことで、COTY、インポートCOTY、Most Advanced Technologyに関しては、おいらの思ったとおりでもあり、おそらく多くの消費者が妥当だという判断を下すだろうから、特に言うことはない。
しかし、一番文句を言いたいのはBest Valueのレガシィシリーズだ。
レガシィのどこにBestなValueがあるというんだ?
じゃあなにか?
インサイトより優れたValueがあるとでもいうのか?
冗談も休み休みにしてほしいし、何かのギャグのつもりだったのだとしたら解説してみてくれ。
得票を見てみると以下の通りなわけだ。
■日本カー・オブ・ザ・イヤー投票結果
1位 プリウス 433点
2位 インサイト 391点
3位 ゴルフ 186点
4位 i-MiEV 131点
5位 Eクラスセダン/クーペ 125点
6位 アクセラ 71点
7位 XC60 52点
8位 フェアレディZ 49点
8位 MiTo 49点
10位 レガシィシリーズ 38点
大賞候補としては、誰も認めていないってことだろ?
ベストバリュー賞には24票を集めたスバル『レガシィ』シリーズが、次点は13票を獲得したホンダ『インサイト』、11票のスズキ『スプラッシュ』の順となっている。
それよりも、ハイブリッドを安価に提供するという、ただそれだけの目的を貫き、返り討ちにあったものの立派な実績を残したインサイトの方にこそ、BestなValueがあると多くの者が思うはずだぞ。
選者の中に、レガシィに何か賞を取らせたいという思惑があったことは明らかだが、何をどう評価するとBest Valueになるのか?
レガシィを推した選者は名乗り出て、その理由を一人ひとり明らかにするぐらいのことはしてもらおうじゃないか。
昨年のiQでも感じたが、あんたたちはいったいどこを向いてクルマを選んでいるんだ?
日本カーオブザイヤーだろ?
投票数を見る限り、インサイトにCOTYを取らせたいという選者が思ったより多かった気がするが、賞取りレースは駆け引きも重要であることから、インサイトは最初からBestValueを狙っておけば良かったなんてことにもなるのだろうが、消費者は結果だけを見る。
その観点からして、今年のハイブリッドムーブメントの火付け役であるインサイトが無冠というのは、ホンダマニアでなくても明らかに“おかしい”と感じるし、逆にレガシィが何らかの賞を取るということに関しても、同様に“おかしい”と感じる。
おそらくは、COTYのアンチテーゼとして存在意義を発揮している、RJCカーオブザイヤーはインサイトを選ぶことになるだろう。
それはそれで、“なんかおかしい”ような気がしないでもないがww
B級映画という言い方がある。
大作に比べれば予算も規模も小さい映画のことを言う。
しかし、そんなB級映画のなかにも傑作は存在する。
アカデミーを受賞するわけではないが、人々の記憶に名作として残る映画。言うなれば、
インサイトは今年を代表するB級傑作映画
なのだ。
だから、大賞を受賞するのはなんか違うが、特別賞を受賞するに値する、それはそれで非常に意義のあるクルマだ。
こういうクルマに賞を与えないようでは、もはやCOTYの権威などあったものではない。
っていうか、そんな微塵の権威もここ数年下がりっぱなしだな。
もうこうなったら、記名で投票内容を全部公開しろよ。
以前少しだけ公開して、また隠すようになったよな。
評論家を選ぶ権利は、おいら達消費者にだってあるんだからさ。
この記事へのコメント
イン斉藤
装備の差を差し引いたらプリウスと同じくらいの価格で、ハイブリッドシステム自体はダメダメ、燃費もいまいち、そんな車にベストバリューもなんかおかしい話ですわ。ホンダのエコ戦略に評論家たちが「オタク好みの走り」なだけで騙されてフィットもどきを褒めるだけ。
レガシィは旧型から実質的な大値下げだからな。まぁ一番がんばってたのはプリウスだけど、同じ車に二冠背負わせられないからでしょ。
海鮮丼太郎
確かにそれもモノの見方ですな。
七誌
インサイトで利益を取ることが悪いことか?
どちらも実際に走らせりゃ燃費悪いんだから褒められたもんじゃねーわな。
キリコ
支払う金額に対して「価値」のある車か、今の社会にとって「価値」のある車かスタンスをはっきりさせていないのが問題なんだよね。(ここでは前者のつもりで選んでいるようだけれど)
未来を切り開く車は、その時点では不自由だったり欠点が目立つけれど(性能や価格政策を含めて)、そこが愛しさにつながるんだよね。
完璧なのがよかったら、みんな「ゴルフ」みたいになっちゃうわけだから。
TREDIA
レガシイ、私も現行型はそんなに良いクルマだとは思いません。どこが「Beat Value」だか判りません。
値段を安くしたから人気が出る訳じゃないし、消費者もここまでバカではないですよ。
もし、スバルっぽさを出すんなら、値段を高くして、パーツひとつひとつにお金を掛けるなど(例えば、アルミパーツを多用したり、内装も本木目、本アルミパーツを使う)、購入した人が「価格は高かったけど、仕上がりは凄く良い」と言えるものにして欲しいですね。「お金を出しただけの完成度、価値」があるものに、消費者はお金を出すって事を、スバルには知って貰いたい。
現行型は、部門別では新型効果もあってか、まあまあ売れてるようですが、ステーションワゴン・セダン市場が毎年縮小してる今、それ以上の伸びは期待できず、いいとこ現状維持、むしろ下がる一方だと思います。親会社(株主)のトヨタほど多数の商品を持たず、「レガシイ頼み」あるいは「インプレッサ頼み」のスバルにとっては、正味、売りづらくなってきてると思います。事実、私の住む地域で、新型レガシイは今のところ3台しか見掛けず、むしろ旧型までのレガシイの方が多いという皮肉な結果です。私の知人も、レガシイ乗りがいますが、新型は「お話にならない」とバッサリ切り捨ててます。
何より、COTY選定の方法に問題ありだと言えます。
海鮮丼太郎
ってことで、追加でコメントいただいた方ありがとうございます。
いろんな考え方があっていいことは理解しているし、それを許容するつもりもあるんですけど、それはないだろ!っていうのが現実に起こったりするから驚くわけですね。
別のエントリーでも書きましたが、清水和夫がかつてCOTYの投票で三菱のFTOに10点入れたことを、死ぬまで後悔し続けると言っていました。
何年か経てば評価も変わるってことはあり得ると思いますが、だったらそれを隠さずに表明してもらいたいもんです。
それと、ここ数年顕著なのが、特別賞に選出することで実質的に救済措置になってないか?という点。
COTYの投票とは別に特別賞を選出するのではなく、COTYの点数と連動して特別賞が決まることの方が自然であるはずだと思いますが、今の選考方法にはやはり首を捻らざるを得ませんねぇ。