そんなわけで、接待と評論家が今後の仕事をやりやすくするための駆け引きの象徴でもある日本カーオブザイヤーの今年の10ベスト(最終審査候補)が発表されますた。
日本カーオブザイヤー、10ベスト発表
【COTY】10ベストカーを発表、大賞は東京モーターショー会場で決定
トヨタ プリウス
ホンダ インサイト
マツダ アクセラ
スバル レガシィシリーズ
三菱 i-MiEV
日産 フェアレディZ
メルセデス・ベンツ Eクラス セダン/クーペ
フォルクスワーゲン ゴルフ
ボルボ XC60
アルファロメオ MiTo
今年の国内市場に関しては、ハイブリッド(っつうかプリウス)一色と言ってもいい状況であったため、COTYを選ぶにしても実情を無視しては決められないでしょう。
隠れたCOTYは、プリウスに値下げを強いたインサイトの存在でしょうが、クルマ単体で見た場合COTYを与えるほどの出来とは言いづらく、かといって無冠ではかわいそうということでBest Valueあたりに選ばれる、と。
輸入車に関してはゴルフ一択。
悔しいけど、それ以外にありえないほどの鉄板ではないかと。
そして、iMiEVに関しては、日本にEV時代をもたらした功績ということで本来なら大賞を与えるべきだろうが、なんと言ってもトヨタのプッシュがあるだろうからそれは難しい、と。
次世代技術に賞を与えるという意味で、Most Advanced Technologyを与えれば丸く収まるのではないか?
Most Funというなんだか基準がよくわからない賞については、候補の中ではMiTOが一番相応しいだろうが、評論家の中にはレガシィを押してスバルから仕事をもらおうなんて不埒な輩もいるだろうから予断を許さず。
iSTOPもあるアクセラが無冠っていうのもかわいそうな気がするが、マツダに肩入れをする評論家は少なかろう。
そんなわけで、実を取るか虚を取るか。
MiTOが受賞しなければ、なんか裏であったんだろうと思っていいんじゃない?
■おいら的予想
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」 プリウス
「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」 ゴルフ
「Most Advanced Technology」 iMiEV
「Most Fun」 MiTO
「Best Value」 インサイト
おそらくこれで鉄板かと。
昨年の予想は2勝3敗ですたが、今年は割と自信がありまふw
そんなことより、COTYとして今年の自動車市場を取り巻く状況をどう総括するのか?
少なくとも、ハイブリッドに非ずはクルマに非ずといった熱狂を通り越したパニックは、自動車市場にとってもまともな状態であったとは言えないだろう?
エコの名の下に補助金を出しまくったおかげでなんとか販売は復調の兆しを見せたが、アルファードみたいな環境に対しては無駄なクルマまでその対象であったことに反省の余地は無いのか?
10・15(JC-08)モードと実燃費の乖離はもっとクローズアップされていい話だし、片や欧州でのディーゼル技術のめざましい向上と、それを購入できない国内の状況は、消費者に対する利益を損ねていないか?
単に優れたクルマを選ぶというだけでなく、それら自動車を取り巻く環境全体についてのメッセージを発しないことには、いつまで経っても自動車文化の成熟は進まない。
東京モーターショーという、ある意味もっとも注目される場での発表でもあるだけに、今年はその重要性が極めて大きいと思うぞ。
[補足]
また日本カー・オブ・ザ・イヤーには、特別賞として、先進的な技術を評価する「Most Advanced Technology 」、独創的な手法で自動車の楽しさを表現したクルマに贈る「Most Fun」、さまざまな観点からユーザーに提供する価値に秀でたクルマに贈る「Best Value」の3賞を設定しており、ノミネートされた全39台の中から、最終選考会で選考委員の投票によって選出されます。
そっか、特別賞3賞は、全ノミネートの中から選ばれるのね。
ってことは、ひょっとするとHS250hあたりが政治力でどこかにねじ込んでくるかもね。
それ以外にノミネートで魅力的なクルマは見当たらないから、やはり予想は変えないでおこう。
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