無責任な山小屋

ってことで、今年の富士山チャレンジは終了。
そんな富士登山を振り返って、今回どうにも腹に据えかねたのが山小屋の態度。

今回初めて一泊二日の富士登山にチャレンジしたわけだが、天候の判断が難しい局面に立たされたわけだ。
で、山小屋に泊まっている以上、最低限の天気の情報ぐらいは知りたいと思うのは別に間違った考えじゃないよな?

今回は八合目の『蓬莱館』という山小屋に泊まったのだが、別に山小屋に多くのことを期待しちゃいない。
狭くて汚くてもとりあえず寝れて、食事の用意をしてくれればいいと思う。
しかし、登山が目的で訪れている宿泊客に対して、天候の情報を伝えないというのはどういったことか?

登山前に天気予報サイトで今日はくもりで明日はくもり時々雨という予報が出ているのは知っていた。
しかし、それはあくまで下界の話であって、標高3000mを超える場所の天気は異なるだろう。
また、登っている間にも天気は刻々と変わるわけで、山小屋に着いたら最新の天気予報を知りたいわけだ。
これからの天気がどうなるかによって、頂上までアタックするのか決めなきゃいけないわけだから。

しかし、蓬莱館のスタッフに聞いても、

『いやぁ、わからないっすねぇ』
『台風が近づいてきてるみたいですけどねぇ』

と繰り返すばかりで、天気予報がどうなっているかについては徹底的に言葉を濁す。というか、本当に知らないのかもしれない。

ヘタに天気の予想を宿泊客に伝えることで、万が一の事故が発生した場合の責任を回避するのが目的なのかもしれないが、こちらは責任云々より判断のための材料を提示して欲しいんだ。
それを見て下した判断で例え事故が起ころうとも、それは登山する者の自己責任なんだから。

おいらは、山小屋を営むのであればせめて天候がどうなっているか、また経験則からこういった場合どうした方がいいかというアドバイスぐらいはしてもいい、というかするべきではないかと思う。
登山を目的とした宿泊客のためを考えれば、自然とそうしたフォローをしようと思ったりはしないんだろうか?

蓬莱館に関しては、残念ながらそうしたフォローはしてもらえなかった。
他の山小屋もこんな感じなんだろうか?

富士山に関しては、標高別の天気予報ならびに風速の情報を押さえておかないと、登山のプランが立てられない。
下界は雨でも山頂付近は晴れているなんてことはよくある話だし、その逆もまたある。
天候は登山をしている間にも刻々と変わるわけで、いざ登山を始めてしまうとそうした情報をフォローする手段は限られてしまう。

そんなわけで、自衛策としてはケータイから天気情報サイトに情報を取りにいくしかない。
残念ながら、富士山の全情報を網羅した天気情報サイトは存在しないが、それでもYahoo天気や気象庁のウィンドプロファイラを見ることができれば、最低限の天気と風速の情報はフォローできる。
これだけで判断するのは難しいが、何も情報がないよりはマシだ。
ただ、どちらもケータイでの閲覧に対応していない。
(Yahooモバイルから天気を選択すれば、限られた情報は取れる)

富士山をより身近な観光地として魅力的にするためには、一元化された天気予報の提供が必要だろう。
そのためにもモバイルで富士山の天気がフォローできるようなサイトの構築は必須だ。

また、山小屋でもこうした天気情報提供のサービスレベルを統一するなどの試みが必要じゃないだろうか?

そんなことを蓬莱館に泊まって感じた次第。
そして、蓬莱館には二度と泊まらんと誓った次第。
 
  
 

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