
VWエコドライブトレーニングを考える(1)
VWエコドライブトレーニングを考える(3)
ってことで昨日のつづき。
VWのエコドライブトレーニングの模様をまとめてみた。
■トレーニングカーは5台
今回のトレーニングに用意されたのは、新型ゴルフVI4台とシロッコ1台の計5台。
当然のことながら、シロッコの人気が高く、5名によるじゃんけんによって対象の2名が決められた。
おいら1番で勝ち抜け~♪

本来だったら購入する確率が高いかもしれないゴルフVIでトレーニングを受けるべきだったんだろうが、ここはほら、普段乗らないようなスポーティカーでエコドライブが出来るのかどうかを実践してみるのも面白いでしょ?
ってことで、バイパーグリーンメタリックのシロッコにもう一名の受講者とインストラクターが同乗してスタート。
このトレーニングカーには、ドイツ製のインフォメーションアナライザー『Modern
Drive Eco』が搭載されており、瞬間の燃料噴射量やエンジン回転数、走行距離やらギアの変速回数なんかまで事細かにログを取ってくれるスグレモノだったりする。
こいつで同じコースを2回走り、カウンセリング前と後の運転状況を比較しましょうっていうのがトレーニングの概要。

場所はお台場の国際交流センターからスタートして一般道を走り、途中で湾岸線の高速走行を経て戻ってくるだいたい7kmほどのコースだと説明を受けた。
しかし、出発してからすぐにお台場の潮風公園(例のガンダムの付近)でなにやら事件が発生したらしく、あっちこっちからパトカーが終結、道路が全面渋滞に。
一人30分の持ち時間であるにも関わらず、渋滞脱出に40分を費やす大番狂わせで急遽コースを変更。
湾岸線を大井南まで行って、公園通りの一般道を走ることになった。
■渋滞中の雑談
運転する順番はもう一名の受講者が先。おいらは後でシロッコの後部座席から様子を眺める。
渋滞中に雑談をしていたのだが、先に運転をしている受講者は、自宅では2007年式ゴルフGTに乗っているそうだ。
なんでも購入の際に比較検討したのがプリウスだったそうで、両方を試乗してゴルフを選んだんだとか。
「クルマっていったい何なのか真剣に悩んだ」
とはその人の弁。
走る目的というのは人それぞれであり、燃費が優れていることを最良の価値観とすることを否定するつもりはない。
とはいいつつゴルフGTも街中で13km/Lぐらいは平気で走るそうで、高速道路では20km/Lぐらい走る現実を考えると、ガソリン代を含めた絶対的なコスト差というのは思ったほど無いのかもしれない。
そこで原点に立ち返る。
そもそもクルマを運転することとは何なのか?
どれだけ技術が高度になろうが、自分でハンドルを握り、アクセルとブレーキを駆使して運転するという行為は変わらない。
それであれば、楽しく運転できる方がいいに決まっている。
つまり、運転するということは、楽しく走るということだ。
同乗のゴルフGT氏は、運転することが楽しいと思えたからこそゴルフを選んだ、と言っていた。
それは恐らく真理なんだろう。
ただもう片方で認識しておかなければならないのは、自分の思い通りに走らすことができる(≠速く走る)という感覚が、必ずしも今の日本では運転が楽しいという感覚とイコールではない、ということを。
ここら辺をどうしていくかという事が、今後のパラダイムシフトのカギになるんじゃないか。
少なくとも、自分の思い通りに走らすことができることは、それすなわち安全運転に繋がっていくのだから。
シロッコという運転の楽しさという意味では頂点に近いクルマに乗りながら、そんな話が盛り上がっていたのでしたとさ。
■エコを意識しないで運転するのは難しい
おいらの順番になった。
『1回目は普通に走って』とは言われるものの、普段307swでも燃費走行がクセになっているのであまりアクセルを煽るような乗り方が出来ないw
トレーニングカーのシロッコは1.4LのTSIエンジン+7速DSGを搭載しており、パドルシフトでポンポンと小気味よくシフトチェンジしてくれるのは楽しいのだが、アクセルペダルを踏み込むとすぐにリニアな加速を見せてくれるため、アクセルワークだけで何とでも出来てしまうところがある意味恐ろしい。
結局2回目のエコドライブとの比較を明確にするために、多少乱暴にアクセルを踏み込んでみたものの、シロッコの潜在能力を10%も引き出せませんでしたとさ。
■で、エコドライブなのである。
さてここからが本番。
VW流エコドライブの極意を体感することにしよう。
運転中に心掛けることは以下のポイント。
(1)ギアのN(ニュートラル)を活用する
(2)2000回転以下で積極的にシフトアップする
(3)燃料カットオフを活用する
(4)交通の流れを読んで速度を一定に保つ
(5)10秒を超える停車時間ではアイドリングストップ
(6)不必要なときはエアコンをOFF
(1)と(2)に関しては前回書いたとおりTSI+DSG特有のテクニックと言える。
それ以外はどんなクルマにも当てはまるエコドライブテクニックだ。
(3)以降から簡単に説明しておこう。
(3)燃料カットオフを活用する
最近のクルマはほとんどが電子制御でガソリン噴射をコントロールしており、アクセルオフで巡航するようなシチュエーションでは段階的に燃料噴射をカットする機能が付いている。
瞬間燃費計が搭載されている車種でアクセル開度と燃費の値を見ていればすぐに理解できると思うが、高速道路の巡航状態や下り坂などでアクセルオフした場合、燃費が極端に良くなることがわかるだろう。
エンジン回転が一定(だいたい1500回転)以上であれば、燃料カットオフは継続するので最も燃費が良い状態と言える。
VWに限っていえば、TSIの燃料カットは1300回転ぐらいを境に働くようにできており、ブレーキを踏んで減速する際も最新のゴルフVIではシフトを段階的に下げることで回転数をできるだけ維持して燃料カットオフが働くようにプログラミングされているんだそうな。
(4)交通の流れを読んで速度を一定に保つ
エコドライブというよりスムーズドライブの範疇にも入る話だが、街中を走っていて先の交差点が赤信号だったりすれば、その時点で無駄にアクセルを踏む必要はない。惰性で走って停止すれば良い。この場合、上記のアクセルオフによる燃料カットオフが有効に使えるわけだ。
クルマは0kmからの発進加速にもっとも燃料を消費するため、できるだけ停止するシチュエーションは避けたほうが無難。
もちろん、先の信号が赤だからと低速でズルズルと走り続けるのも周りの流れを乱す要因になるのでほどほどにする必要があるが、先の交通状況を見極めて無駄なアクセルとブレーキを踏まずにできるだけ一定で走るように心がけることが、エコドライブには非常に有効だ。
(5)10秒を超える停車時間ではアイドリングストップ
アイドリングストップの機能が搭載されている車種は気にする必要はないが、そうでない車種は交差点での赤信号での待ち時間などは積極的にアイドリングストップをするべきだ、とのこと。
確かに燃料を消費しないという意味ではアイドリングストップは有効だ。
ただしここで気をつけなければいけないのが、VWの車種とはいえアイドリングストップを前提とした設計にはなっていない、ということ。
あんまりやり過ぎるとエンジンとバッテリーに負荷が掛かるため、故障による思わぬ出費が発生しないとも限らない。
講習中のカウンセリングではアイドリングストップを推奨されたが、個人的には1分を超えるような場合でない限り必要ないと思っている。
(6)不必要なときはエアコンをOFF
エアコンを稼動させることでエンジン出力の10%近くがロスになるというのはけっこう昔から言われていること。
その状況は現在もそれほど変わりがなく、無駄なエアコンは使わないだけでもエコドライブには有効だ。
おいらはエアコンの風があまり好きでないこともあり、我慢ができない時以外は窓を開けて走るようにしているのだが、結果としてこれもエコだったということか。
以上、運転中に気をつけるべきエコドライブのテクニックでした。
まだつづくんだな、これが。
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