日産は中国様の顔色をうかがってリチャードギアのCM放映を取り止めた。
一方フィアットグループのLANCIAはリチャードギアを起用して、チベットに行かせた。
残念なことに放映用のCMでは
THE POWER TO BE DIFFERENT
というメッセージだけのバージョンもあるが、CMを制作したMarcelloで見られるバージョンでは
Where there is no difference
there is only indifference.
というメッセージを入れている。
これは何のCMだ?
そう、デルタのCMだ。
じゃあ、何を訴えているのか?
「違いなんかない。無関心があるだけだ」
という秀逸なコピー。
フィアットだって中国市場は欲しいだろう。
しかし、だからといって媚びない姿勢は、消費者に対して響く。
結果として、それがフィアットのブランド力を上げることにもなる。
CMの真髄を見た気がした。
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