もはや典型的なお家騒動

 
普通に考えれば、企業の健全性と規模ではこっちの方の話がマトモだとは思うのだが。

VWがポルシェを逆買収か?
独の週刊誌シュピーゲル(電子版)によれば、VWとVWの株主であるニーダーザクセン州は、親会社のポルシェの株49%を30~40億ユーロで取得することを提案。ポルシェはこの提案を拒否している模様だが、回答の期限は6月29日だ。また、この提案をポルシェが拒否した場合、VWが融資している7億ユーロを9月までに変換するよう求めている。5月に経営統合で合意した両社だが、その後も主導権争いの交渉は難航中だった。

ポルシェは今年1月にVW株の出資比率を51%に引き上げ、さらに75%まで引き上げる姿勢を見せていたが資金調達が難航。金融危機や買収時の資金繰りなどから財務が急速に悪化し、5月の時点で負債額は90億ユーロに上っていた。

買収が実現した場合、VWはポルシェを合併。ポルシェの創業家とVW会長のフェルディナンド・ピエヒ氏が株式の40%取得するほか、ニーダーザクセン州が20%、カタールからの出資も15%になるという。

この創業家一族とピエヒの思惑がこれだけ問題をこじれさせた根本原因なのだが、この騒動のおかげで本来世界戦略を練るのに使わなければいけない時間がかなり浪費されていることになる。
この時間的ロスは金銭には言い表せない影響を今後与えるような気がしなくもないねぇ。

逆に日本勢は打って出るチャンスだ。
この間に欧州有力サプライヤーとの連携を強化するべく動くタイミングだろう。
もはや重要なのはメーカー間の連携ではない。
サプライヤーとの連携なのだから。
 

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック