
最近のクルマはインフォメーションディスプレイに燃費計を装備するものが増えてきている。
国産車などはかなり早い時期からこうした機能を付けていたが、輸入車ではVWなどが割と熱心に採用し、プジョーさんも307あたりから搭載してきた機能だ。
で、日本においては燃費に関して
『●km/L(1Lの燃料で●km走れるか)』
という基準で表記する。
国土交通省が定める10・15モードやJC08の基準もこれに則っている。
それに対して欧州では、
『●L/100km(100km走るのに●Lの燃料を消費するか)』
という基準で表記する。
これに何の根拠があるのかよくわからないのだが、そういうものだから仕方がない。
で、輸入車の場合どういうことが起こるのかというと、そのまま持ってくると『●L/100km』の表記のままになってしまう。
おいらの乗っている307sw(前期型)もこの表記だ。
そうすると、頭の中で『100÷●』という計算をして、1リッターあたり何km走るかというのを算出しなければならず、けっこう面倒くさかったりする。
こうした不評もあって、プジョーは最近の車種では燃費系の表記を『●km/L』に変更して日本に導入している。
後期型307swも、207も変更されている。
で、昨年発売された308ハッチバックで奇妙な現象が起こった。
燃費系の表記が、欧州仕様の『●L/100km』のままなのだ。
しかも表記の切り替えには対応していないという。
この件について営業マンに話をしたところ、なんで欧州表記に戻ってしまったのかわからない、とのこと。
少なくとも、この件に関しては308オーナーの間ではかなり不評だ。
で、先日308Premium 6MTを試乗した。
その時の燃費系の表記が上記の写真だ。
ちゃんと●km/Lの表記に直っている。
確認したわけではないが、おそらく308ccもそうなっているだろう。
ここで想定されることは、308の国内向け仕様を検討する際に、燃費計の表記に関してきちんとカスタマイズの仕様を詰めていなかったのではないか、ということだ。
簡単に言えば、忘れてたということだろう。
今までの車種より退化してどうするw
これは単純にインフォメーションディスプレイのプログラミングで解決できる問題で、なんらハードウェアに依存するものではない。
それこそプログラムのバージョンアップで対応できる話ではあるのだが、308ハッチバックの発売から1年経過した今でも、既存車種に関しては修正の案内は来ていないという。
少なくとも、新規に発売された車種で表記の変更ができていることから、やればできるということが証明された。
近いうちに既存308オーナーに対してもバージョンアップされるんじゃないかと期待したくなる。
308オーナー諸氏は、営業マンにこの件のツッコミを入れて、早くバージョンアップ対応するように要望を上げておくことを推奨する。
ただ、●L/100kmの表記でも、致命的な欠陥ではないのでリコールというほどの事ではないんだよね。
ひとつこの表記のいいところは、運転中に頭の中で●km/Lに計算がすんなりできればまだ大丈夫。計算に戸惑うようであれば、頭が疲れているという疲労度チェックにも使えるということだ。
おいらはこれを運転中に休息が必要かどうかのひとつの目安にしている。
モノは使いようってことだね。
この記事へのコメント
七誌
しの@1.6HDi
でもまぁ、日本で正規モノとして販売するのであれば、最初からkm/L表示に設定し直してからお客様にお渡しするべきでしょうね。
海鮮丼太郎
けっこういいでしょ
一般道走ってこの燃費だからね
>しの@1.6HDiさん
307の後期モデルからkm/L表記への切り替えが可能だったんですね。
それが、なぜか308のHB,swだけは表記がL/100kmの表記しかできない、という状態だったんですよ。
しかも、切り替えもできないという…
しの@1.6HDi
しかし営業さんも知らなかった位ですから、ディーラでテスターを用いた設定変更にすら対応していないという事なのでしょうかね。不便すぎます。。。