
プリウス以上に年内入手が困難な車種があるとは思わなかった。
ってことで本日発売、308ccでございますが、昨日実車を見てきたよ。
もともと大人4人がちゃんと乗れるカブリオレっていうコンセプトゆえに、307ccでも十分大きなサイズであったが、308ccはさらに大柄なイメージを受ける。
実寸では308シリーズ共通のディメンジョンなんだけどね。
でも、クーペにした時に発せられる色気は、307ccより更に洗練されたものに感じらる。
これが気に入ったら、とことん惚れ込むようなスタイリングだろうな、というのはccシロートのおいらにもわかる。
ってことで、金曜日に試乗車を受け取りにプジョー世田谷を訪れた時にも、どこから聞きつけたのか、熱心なお客さんが地下にこっそりと置いてあった展示車を食い入るように見つめていた。不景気とはいえ、こういった車種を欲しがる心と懐に余裕のあるお客さんは健在ということか。
しかし、問題がないわけでもない。
308ccは今年の輸入台数が300台と決まっているからなんだそうな。
全国各店にデリバリーすると展示車+αである程度の台数が割かれてしまうために、お客さんのオーダーに対応しきれないんじゃないの?という素朴な疑問が浮かぶ。実際、事前の問い合わせ状況から見ても、足りなくなることは目に見えている。
だったら日本への割り当て台数を増やしてもらえばいいじゃんとも思うが、そうもいかなり理由があるんだって。
どういうことかというと、プジョージャポンはフランス本国に今年の販売&輸入計画を提示する際に、目標販売台数を絞った計画を提示している。(今年の年販目標6500台)
その計画に基づいてプジョー本社も生産割り当ての計画を立てているため、そう簡単に台数を増やすわけにもいかないそうな。
確かに308ccはそれほど多くの売上げが見込める車種ではないが、ステータスシンボル(誰よりも早く手に入れて乗り回したい)という存在であるため発売初期には爆発的な需要が見込める。
既にグレードと色によっては納期がかなり厳しいものも出始めているらしく、
「機会損失じゃねえっすか?」
「自分たちで減らして申請したので、止むを得ない部分もあるんす」
ってな営業マンの話を聞くにつけ、輸入車ビジネスっつうのはなかなか大変なのね、と思わざるを得ない。
世田谷店の割り当ても月間5台程度しかなく、全国規模でデリバリーすることを考えると、これはもう争奪戦だ。
しかも、買う側のマインドはかなり高いものと見え、実際に日曜日に試乗車を返却するんで訪れた際にも商談中お客さんや、すでにオーダーを決めたと思われるお客さんなんかが談笑している光景を見かけた。
いいぞいいぞ。
こういうクルマが売れるというのは、日本のクルマ事情にとっても明るい話題だ。
あとは、欲しいという人たちに漏れなく行き渡ることを願うのみ。
検討しているヒマはない。
お金と心に余裕があるんだったら、迷わずハンコを押してしまえ。
それで得られるエクスペリエンスこそが、308ccの最大の魅力であろうから。
ってことで、プリウス以上に年内入手が困難になるかもしれない308cc。
プジョーにとって、久々に明るい話題になりそうだ。
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