高速・走り静か 事故多発 府中
競技人口が増えると、必然的にこうしたことがクローズアップされるのは仕方がないとしても。
自転車通勤がブームになってから、週末も多摩川土手のサイクルロードをいろんなタイプの自転車が走るようになった。
特に目立つようになったのがクロスバイク。
スピードが出せてしまう(≠出てしまう)ので、ついつい強気に走ってしまう心理はわからないでもない。
ロードタイプの連中もスピードを出してはいるが、一応最低限のマナーは守っている。
もともとサイクルロードは犬連れて散歩する人がいたり、ジョギングする人がいたり、なんとなくふらふら徘徊する人がいたりと、意思も速度もバラバラな人たちが混在している。
その中で守られてる秩序というのが、左側通行で前方が安全だったら追い越しという暗黙のルール。
このルールに則って、散歩してる人も幅いっぱいに広がって歩かないとか、自転車は追越するときはスピードを緩めるとか気配りすれば、事故というのは発生しにくい。
それがこうしてクローズアップされるということは、利用する人たちがマナーや自分の自転車に不慣れであることが大きな理由なんだと思う。
などと書いてはいるが、おいらもMTBからクロスバイクに乗り換えてスピードが出るようになった分、かなり無茶をするようになったなぁと反省中。
自戒の意味も込めて、思いやりを持った運転を心がけるようにしたいもんだ、と宣言しておこう。
まさかの時のために、自転車の傷害保険加入も忘れずにね。
■記事本文
都内のサイクリングの人気コースとなっている府中市の「府中多摩川かぜのみち」で事故が増えているとして、市と府中警察署などが23日、コース内で注意を呼びかけた。昨年は重傷事故2件を含む23件の事故が発生、今年もすでに11件起きている。ジョギングや散策を楽しむ人も多く、利用者が互いに注意し合うことが必要だ。(石川幸夫)
「かぜのみち」は、多摩川沿いにつくられた全長約9.4キロの道。1970年代に多摩川サイクリングロードとして整備されたが、8年前に名称を変更。ジョギングなども楽しめる歩行者優先コースとなり、都が昨年指定した健康づくりの道「たまリバー50キロ」にも含まれている。
府中署によると、ここで昨年は自転車と歩行者、あるいは自転車同士による接触や衝突事故が23件起きた。今年もすでに昨年の半数近い11件の事故が発生している。原因は前方不注意などで、速度を出しすぎて避けきれないケースが多いという。
管理する市はこれまで、路面にセンターラインを引いて「歩行者優先」「スピード落とせ」の表示をし、速度抑制のために路面に小さな段差を設けるなどの対策を講じている。
この日は市と府中署、交通安全協会の関係者や、市内の自転車販売業者ら40人近くが事故防止を訴えた。
調布市から自転車で来た男性(51)は「事故に遭ったことはないが、背後から無言ですうっと追い越される時などは怖いと感じる」。都自転車商協同組合府中支部の遠藤秀雄支部長(59)は「性能の高い自転車が増えた。走行音が静かなだけに歩行者も気づきにくい」と指摘した。自転車利用者の中には「後ろから追い越しまーす」と声を掛けながら走行する人もいた。
府中署の太田昭副署長は「事故の増加は見過ごせない状況。危機意識を持ってもらうよう呼びかけていきたい」と話している。
この記事へのコメント