「ストリートビュー」カメラの位置を40cm低く、全エリアで再撮影
撮影車のカメラ位置を従来より40cm下げ、再度撮影し直すとしている。
また、ナンバープレートに関しては不鮮明処理を行なったとの事だが、実はこれだけで問題が解決するわけではない。
そもそもカメラ位置を40cm下げたとしても地上高205cmであって、人間の目線よりはやはり高くなる。しかもその40cmの根拠は撮影するカメラの都合でしかなく、プライバシーに関してなんら合理的ではない。
他にもいろんなプライバシーの問題が山積みになっているストリートビューだが、クルマ関連の事に絞って考えてみると、まずどの家にどんな車種が停まっているか、なんてことが一発で判ってしまう。
特に一軒家の場合、駐車スペースが2台あったとして、BMWとVWが停まってたりしたら、これでこの家の大体の収入を把握することができちゃうよね。
(もちろん家の造りによっても所得レベルがわかるというものだが)
趣味性の高いクルマだったり稀少車だったりした場合、車両盗難の危険も増すことになる。
特定車種の車上荒らしにとっては、目的の車種を探すのに手間が掛からなくていいよね。
ランクル強盗とかは、ストリートビューで下見し放題なんだから。
っていうか、例えばおいらが空き巣をしようと思ったら、名簿業者からリストを買い付け、グーグルマップで住所を確認し、ストリートビューで家の規模と所有車両を調べる。
今回のストリートビューの再撮影には高解像度のカメラを使用すると言っているので、玄関にセキュリティのシールが貼られているかもチェックする。
(ALSOKやSECOMなんかのシールは目立つのでわかりやすい)
ここまで、グーグルさんのおかげで現地まで行かなくても全部確認確認可能。
犯罪のための情報収集には事欠かないわけですな。
2009 年 5 月現在、ストリートビューが犯罪を誘引した事実は、日本およびその他の地域でも確認されておりません。
って、犯罪者がわざわざそんなことを公にするかっての。
少なくともおいらは、路上駐車に適した場所を探すのにストリートビューを使ったことがあるが、これは犯罪誘引にはならんのかね?
ってことで、ここから申請できるというので、我が家と知人の家に関しては撮影対象から外すように連絡しようかと思う今日この頃。
しかしまぁ、アルパインがかつて電話帳に登録されてる個人宅をカーナビに勝手に登録して大問題になったというのに、個々のプライバシーに対する企業の配慮というのはまったく進んでないんだねぇ。
この記事へのコメント