Teslaのスマートはあんまし実用的じゃなさそう

Tesla_SmartEV.jpg 

1月頃より噂になっていたTeslaとダイムラーの提携話が実現するのかな?

完全電気自動車仕様の「スマートフォーツー」が正式発売間近に!

EVをシティコミューターと割り切ると、必ずしも4人乗車である必要はないわけで、その意味ではスマートのEVアプローチというのはごく自然な流れだったりするわけです。
だから、いろいろと検討を重ねてきた結果として、やっとこさ商品化のメドをつけてきた、ということなんでしょうね。

ただ、逆に言えばEVメーカーとして最近話題になりつつあるTesla Motorsの技術を持ってしても、1回の充電で160km程度しか確保できないのか、とも思うわけです。

車重は1トン以下で2人乗りというスマートの性格からすると、EVとして最低でも200kmは走るぐらいを実現してもらわないとインパクトはないですよねぇ。

要は、EVとして重要なのは充電池の容量と、それを制御するプログラムのノウハウということになるわけです。
その意味で、TeslaにはロードスターをEV化する発想はあっても、実用車として成立させることに関しては未熟である、ということなのではないかと。

で、このスマートがダイムラーの正式ラインナップとして出てくるのか、Teslaのブランドで発売されるのかGizmodeの記事ではなんだか要領を得ないので、ソースの記事を見てみました。

・これはLi-onバッテリーとTeslaのパワートレインを搭載したプロトタイプである
・2008年からダイムラーのエンジニアと共同で開発してきた
・100マイル近く走行可能
・2009年12月の商品化を目指して開発中
・値段に関しては言及なし

ということで、先日のC1のEV仕様と同じく、あくまで開発しているTeslaの製品ということになるようね。
確かにスマートをEV化するっていうのは、パッケージングを再構築するということになるので、初期開発段階からEVのことを想定して開発されてなければ最適化は難しい。
そのへんのコンパクトカーをEV化する方がよほどハードルは低いと言えるんだけどねぇ。

コメントで「ひょっとしてこれ、AMGが買えるぐらいの値段になっちゃうんじゃないの?」って書いてる人がいるが、とてもじゃないが通常版スマートと同程度の値段で実現できるとは思えないなぁ。

もちろんプリウスのインパクトを超えるようなものにもなり得ないだろう。
Gizmode、先走ったか。
 
 

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック