前年比38.4%ですってよ奥さん。
実際は国産メーカーの輸入車を抜いた数字になるので以下のようになる。
| 2月実績 | 前年実績 | 前年対比 |
| 10,701 | 16,290 | 65.7% |
ということで、-34.3%という衝撃的かつますます以って厳しい状況になってきた。
本エントリーでは総論的な観点から見てみよう。
23~25万台近辺で長らく推移していた輸入車市場が今年は20万台を割り込む可能性が非常に高くなってきた、ということになる。
とはいえ、国産車だって同じぐらいの下落率のため、全国的に消費のマインドが落ち込んでいるいる状況ではあまり無理な目標を立てずに堅実にやっていくことが今年の輸入車メーカーの方針なのではないかと推測する。
そこで気になるのが、ビジネスとしての採算性が怪しくなってきた場合にどういった戦略を採るのか、という点だ。
対照的な動きが最近目立っているが、VWやBMW MINIなんかは値上げをしている。
台数が売れないのならば、1台あたりの利益を上げようという方針だ。
先日マイナーチェンジしたシトロエンC4なんかはグラスルーフを標準にすることでこっそり値上げしてたりするが、これもまたそうした1台あたりの利益を増やそうという発想。
VWなどは値引きがあるので一概には言えないが、それでも値上げをするという方針は、販売台数の向上が見込めなくても1台あたりの利益を確保しようという戦略だと考えて間違いない。
それに対して、今のところ唯一と言っていい大幅値下げに打って出たのがボルボだ。
元が高すぎたという批判がある中、パワートレインの変更という原価が上がるマイナーチェンジをしておきながら、300万円を切る価格に設定するという大勝負に出た。
この目的は明らかで、商品力を上げつつも価格を下げることにより、販売台数を稼ぐことが最大の目的になっている。
国内における近年のボルボの落ち込みは、日本を戦略的な市場として維持するべきかどうか、投資判断が求められている状況だと考えるべきだろう。
つまり、事業を維持する価値があるかどうかを判断する、という意味だ。
値下げをしても売れないんだったら、無理して事業を続けることも無いよね、という事になりかねない。
戦略的な市場と位置づけられなくなった場合どんなことが起こるか?
こういうことが起こるわけだ。
・販売価格の見直し(採算の取れる価格設定)
・商品ラインナップの見直し(削減、統合)
・ディーラー網の再構築(統廃合もしくは輸入権の移管)
・戦略的撤退の準備
一部のメーカーの値上げは、こうした状況を踏まえつつ方針を探っていると考えるべきだろう。
もちろんトップ3+α(VW,MB,BMW,Audi,MINIまで)は、日本から撤退するほど状況が悪いわけではないが、それ以下のメーカーは今年の状況如何で日本市場に対する決断を下す可能性があるわけだ。
消費者としては、魅力的な値段で輸入車が買える機会がどんどん失われていく懸念があるということだ。
本当に好きな人は多少価格が高くなろうが、並行輸入だろうがお構いなしに好きなクルマに乗るだろう。
しかし、本来輸入車メーカーが目指さなければならない、“国産車からの乗り換えを促す”という市場拡大を目指すためには、国産並とまではいかなくても、頑張れば手が届きそうな条件で購入できる環境を維持することがとても重要なのだ。
そんなこと言ってるおいらも、次も輸入車にする保障はまったくない。
っていうか、元々国産車贔屓だしw
しかし、クルマとして圧倒的に魅力的なのは欧州車であることは間違いなく、それらが比較的手の届きそうな価格で、安心に買える今の日本の状況を楽しまない手は無い。
輸入車を選択するという行為は、消費マインドが豊かでないとならない。
そのためには景気が良くなることが最大の改善策ではあるのだが、それ以外にやれることはまだあるだろう、と思うわけだ。
輸入車メーカーは個別でどうにかしようとするのではなく、たとえばJAIAが取り纏めをするなどして消費者に輸入車の魅力を伝える機会をもっと積極的に作るべきだと思う今日この頃。
自動車ヒョーロンカを呼んで試乗会を催すぐらいなら、一般客を相手に試乗会でも開いたほうがよほど効果的だと思うんだよね。ホント。
P.S.
地域別で見ると、沖縄だけ突出して前年対比が伸びてるんだけど、何か景気良くなるようなことでもあったんか?
もしくは、中国資本が乗り込んできて羽振りのいい生活でもしてるんだろうか?
この記事へのコメント
おづら
沖縄のレンタカーはヒュンダイが有名だけど、中には「ガイシャ専門」のレンタカーもあるらしい。