
1月はじめにニュースになった件が正式にGOサイン。
三菱自動車とPSAプジョー・シトロエン社、電気自動車の提携に関する覚書を締結
さぁ、もう止まれないぞ。
この提携にはリスクが伴っている。
三菱自動車がちゃんと供給できるか、という次元の話で。
三菱某社に派遣している諜報員によると、グループ企業には「三菱車を買って欲しい」とのセールの案内が大量に回ってくるそうな。
今年1年は目立った新車の投入予定がないので既存車種でしのがなければならず、iMiEVの量産で利益が上げられるようになるためには相当苦しい状況が続かざるを得ない状況だ。
iMiEVにかける期待は相当大きなものだろう。
だが、そのiMiEVについて懸念することがある。iMiEVはすでに過去のクルマだという事実だ。
まだ市販化もされてないのに変な言い方ではあるが、EVはまだ誕生したばかりであり、技術的な進歩の可能性が無限にある。
それゆえに、各社がiMiEVを手本にばんばんと資本を投入して開発ラッシュが起こるだろう。
発売から1年程度はiMiEVの独断場になるだろうが、その後は半年、いやヘタをすれば3ヶ月に一度ぐらいの頻度でiMiEVを上回る競合車が登場してくるだろう。
また、メディアはそうした新製品を過剰に取り上げ、新しいものが良いものであるかのような報道をする。
まさしく家電製品のノリになるわけだ。
これによって、iMiEVの鮮度は意外と短いものに終わるかもしれない。
もちろん三菱自動車がiMiEVで培ったノウハウには一日の長がある。
しかし、そんなアドバンテージすらあっさりと抜き去られるようなことが、従来の自動車産業とは違い電機産業も巻き込んでのEV戦争で起こるかもしれない。
三菱が必要なのは、iMiEVをどのように強化していくのかという点と、それに次ぐ車種のバリエーション展開といったロードマップを他社に先駆けてどんどんとプレゼンテーションしていくことだろう。
そのためには開発投資を続けなければならず、その原資を既存車種の売上げで調達していかなければならない。
第一弾を出したから一休み、というわけにもいかないが、その辺大丈夫なんだろうか?
ってことで、ジュネーブショーでどれほどの発表をしてくれるかが楽しみだ。
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