RX発表。でもハリアーも併売。

RX350.jpg

時期が悪い。
 
LEXUS、RX450h/RX350を新発売

トヨタの責任ではないが、このリセッション状況にあって、好き好んでレクサスを買おうという層はそれほど多くはないだろう。
しかも、レクサスの販売においてかなりの台数が実は法人登録であるという観点からすると、セダンタイプは売れることはあってもSUVが数字を伸ばせる余地は非常に少ない。


往生際が悪い。

トヨタ「レクサス」SUV発売 当面はハリアーも併売
 RXの排気量は3.5リットルで、通常モデルの「350」と、4月に発売するハイブリッド車の「450h」をそろえる。レクサスに格上げした結果、最も安い価格で460万円と、ハリアーに比べ約200万円も「値上がり」した。
 450hは排ガスの熱を再利用してエンジンの暖機時間を短縮する装備も搭載。4.5リットル並みのパワーを誇りながら、燃費はガソリン1リットル当たり18.8キロと1.5リットル並みに抑えた。最大10個のエアバッグがつくなど、安全性も向上。希望小売価格は「350」が460万~565万円で、「450h」が570万~650万円。月販目標は650台。
 これまでレクサスに移行したトヨタブランドの車は販売を終了していたが、今回はハリアーの2.4リットルとハイブリッドモデルの販売を当面は続ける異例の決断をした。
 国内販売が低迷するなか、ハリアーは根強い人気があり、「プレミアム層はRX、それ以外の顧客層はハリアー」(同社)とすみ分けることで販売台数の底上げをはかる考えだ。これまでハリアーを売ってきた販売店対策の意味合いもある。

製造ラインの雇用を維持するという一面があるかもしれないが、効率という面で見たらとても誉められたもんじゃない。
しかも、プリウスの併売というのは競合車に対する対抗策という大義名分が立つが、今回のハリアーとRX併売というのは、身内で競合しあうという笑うに笑えない状況になる。

しかも、RXはハリアーからキープコンセプトで開発されたため、パっとみて両車の違いがあまり明確にはならない。
ハリアーというコンセプトそのものは決して悪くはなく、これからも一定の需要は見込まれるだろうが、ひょっとすると日本の消費者はRXよりは旧型ハリアーでも十分だという選択をするかもしれない。

感情的にレクサスを敬遠する層がいることも勘案すると、ひょっとするとしばらくはハリアーとRXの販売台数は拮抗するかもしれない。
って、そんなことになると新車効果が全く無くなるので併売はデメリットにしかならないが。

ってことで、やるんだったら思い切ってレクサス専売にして、トヨタチャネルには同等のコンセプトのもう少し安いSUVを開発するぐらいの意気込みがトヨタにはあるかと思ってたが、意外とチキンだったね。
 
RXの月販目標は650台。
おいら的予測では、半年しないうちに目標割れになるんじゃないかと思ってみたりして。
 
とりあえず、興味のある奴はお台場のLexus RX Museumにでも行ってみるがいい。
幸いなことに、イベントの空席がまだ若干(笑)あるらしいから。
 
 

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック