トヨタiQ怒涛のCM攻勢。
YouTubeには専門のチャネルを設けて、ありとあらゆる動画を公開している。
そんな中で目を引くのがこのCMだ。
しかし、なんかおかしくねーか?
iQのディメンジョンは、
2,985(全長)x1,680(全幅)x1,500(全高)
であり、全長3000mm以下という点を売りにしている。
一方、隣に停車しているのはRAV4なので、ディメンジョンは、
4,365(全長)x1,815(全幅)x1,685(全高)
ということになる。
どう考えても、全幅1815mmの隣に3000mmのiQが停まれるはずがない。
ということでちょっと検証してみた。
iQの停車しているスペースと、隣のRAV4が停車しているスペースの白線の間隔を比率で取ってみると、だいたい5:4になる。
iQの全長が3000mmとすれば、RAV4の停まっているスペースは単純計算でも2400mmしかないことになる。
最初はCG合成かと思ったが、ショッピングモールの駐車場では広いところだと1台あたりの駐車スペースの全幅は2400mm程度あっても不思議ではない。
実際はiQは白線より少しはみ出して停車しており、RAV4は少し外側に寄って停車しているため、RAV側のスペースは2200mm程度ではないかと推測される。
iQが停まれるだけのスペースを確保した撮影専用の駐車スペースということがこれでハッキリした。
CMのコンセプトとしては悪くない。
いや、むしろ良く出来ていると思う。
しかしそれは、あくまで日常ありふれた光景の中でiQが驚くほどコンパクトなんだよ、ということを正しく見せてこそ、だ。
どこの世の中に、一箇所だけ不自然に全幅が広い公共駐車場があるというのか。
公共駐車場は、(大型車専用などの決まりが無い限り)どのスペースも同一の広さであることが一般の常識として認知されている。
その一般常識を逆手にとって、こうした錯覚とも思える見せ方をするというのは、ある意味CMとしては一番やっちゃいけないことなんじゃなかろうか?
(もしくは、CMのために特殊な環境で撮影した旨表示させるのが筋ではないか?)
実際、こんなことができると信じ込んだオーナーがショッピングモールの駐車場で試そうとして実現できなかった場合、トヨタはどう言い訳するんだろうか?
BLADEにゴルフバックが積めなかった時みたいに。
基本的にCMはおもしろければ何でもいいと思っている。
ただし、商品の機能を説明する際に、虚偽もしくは錯覚を招くようなことはご法度だ。
(少なくともおいらはこのCMでiQが公共駐車場で横向きに停車できると考えるぞ、普通に)
その意味で、このiQのCMは失格だ。
欧州の優遇措置(全長3000mm以内)を前提に開発したものを、金に物を言わせて無理やり日本国内に適用させるという、ある意味iQらしいCMではあるというのは皮肉が過ぎるだろうか?
この記事へのコメント
とん
遠近法で遠くは狭く近くは広く映ってるだけじゃね?
凡侭
つか、白線間が3000mmなくても3000mmの駐車スペースって確保できてますよね?
白線をはみ出せばの話ですが。
ヴェルファイアが少し左に寄って駐車しているように見えるのもポイントかと思います。
凡侭
七誌
赤の幅が狭いのは遠近法で見ても説明つかんのでは?
なおなお
でもそこがトヨタ様って感じ。
イメージとしてはいいのかも知れないけど、
iQが2台というシチュエーションはそうそう無いし、
実際はこのちっこい車でも駐車場は1台分のスペースを使うわけだよね。