おめでとう!ウィークエンドシャッフル

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今の世の中、タダで楽しむことなどできないのかもしれない。
基本的に民放放送というものはスポンサーによって成り立っており、そのおかげでおいら達は一部の質の高い番組と、大半のくだらない番組を無料で楽しむことが出来る。
しかし、その対価として見えない部分で製品の価格にスポンサーの料金が上乗せされていると考えれば、タダというわけではないと言われればその通りなんだが。

しかし、番組がスポンサーによって成り立っているという現実にあっては、おいら達が質の高い番組を楽しみ続けるために、そしてその番組に感謝の意を表すには、そのスポンサーの製品を買うこと、そしてその番組のスポンサーになってくれたことを感謝することなんだろう。
じゃあ、そのスポンサーの付かない、もしくはその製品(サービス)を購入しようのない場合はいったいどうすればいいんだろう?


ということで、冠スポンサーの付かないながらも頑張る、現在のTBSラジオの良心ともいえる番組『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』(以下タマフル)が、先日の聴取率調査週間で民放においてはブッチ切りのトップ聴取率を叩き出した。
ポッドキャスト『SAVE THE TAMAFLEキャンペーン』と銘打って、前回不振だった聴取率をどうやって引き上げるのか、またそのために何をしなければいけないのかという点について話し合っている。
ポッドキャストのリスナーは多いのに、AMの生放送を聴くリスナーが少なかった事が視聴率低迷の原因であろうことが数字から推測することができる。
この現在のAMラジオが抱える問題点を浮き彫りにしつつ、まじめに企画を検討している姿は、ラジオ番組のこれからのあり方を考える上で非常に参考になることも多く必聴だ。

今回の聴取率調査週間においてタマフルは、ジャニーズの嵐特集で挑むことに決めた。
しかし、単に嵐の紹介という構成ではなく、音楽的アプローチから分析する嵐特集という、番組のスタンスを維持しつつ話題性のある特集に仕上げてきた。
実際、ジャニーズについてまったく興味のないおいらでも、この特集(に限らず毎回)の音楽分析は楽しく聴くことが出来た。
恐らくは口コミで10~20代の女性リスナーが、同時間帯に放送されていたニッポン放送の強力な裏番組(松岡昌宏、滝沢秀明、中居正広)よりもタマフルを選んだことが今回の聴取率に繋がったであろうことは想像に難くない。

嵐 vs その他ジャニーズという勢いの違いはあっても、番組がつまらなければにわかリスナーはすぐに離れてしまう。
しかし、時間帯での聴取率は高いまま推移していたと言う。番組中には桜井翔が録音でコメントを寄せた以外はメンバーは誰一人として出演していないのも関わらず。
これはもう、番組がおもしろかったから、という意外に考えられない。
綿密なスタッフの下準備とDJ宇多丸の手腕のたまものだろう。
ちゃんと考えて、面白くする努力をすれば、リスナーはちゃんと着いて行くもんだ。

そんなわけで、おめでとうの賛意と、番組へのお礼の意味も込めて、おいらは「申し訳ないとフロム赤坂」のCDを買うことにした。

リスナーが聴取率意外にも番組に貢献できること。
こうして良かったと声を上げて多くの人に番組を知ってもらう努力をすることも大事だし、番組関連商品を買うという方法もある。
もちろんスポンサーがつくようだったら、そのスポンサーの商品に可能な限り協力する。
特にAMラジオについては、こうした行動を取らなければ、自分達が聴きたい番組を維持させるのは難しい。

いい番組が聴きたいからこそ、おいら達も出来る限りのアクションを取っていくべきだろう。

タマフルにも早く冠スポンサーが付くようになればいいですなw
そしたら、喜んでなんか買ってあげるよ。

P.S.
それにしても、登録したはずなのに、最近番組前に送られてくるはずのタマフル生メールが届かないのはどうしたことなんだろう?
  
 

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