死人に鞭打つスペシャル鼎談

こ、これはヒドい…www

鼎談 WILLCOM D4 モバイルPCとしての有り余る魅力(Impress)
「WILLCOM D4 Ver.L」 その真の実力とは (ITmedia +D)

おまえはいったい何を言ってるんだ?(AA略)

恨み節、ここに極まれり。
[石井]ネットブックをあまり悪く言うつもりではないんですが、ネットブックのチップセットは2世代くらい前の製品ですよね。
[早坂]ネットブックは開発途上国向けとか、教育向けとか、これからITリテラシーを高めようというところに向けた製品ですね。
[坪山]もともと目的が違うものが、日本では一緒に売られてしまってますよね。しかも、キャリアとの契約とセットで一万円パソコンとかっていう売り方は、ちょっとどうかと思います。

ちょっとどうかと思うのはこっちの方だ。
目的なんかは誰がどう見たって同一だし、そこに求めていたのはVistaではなくて軽く動くXP。
キャリアとセットで1万円に不満があるんだったら、ウィルコムだってやればいいじゃないか。
ただでさえ通信速度が遅いウィルコムなんだから、せめて同じ価格で対抗するぐらいのことをしないと、ウィルコムを選ぶ理由がない。
株主対策で思い切った価格戦略が採れないのは、それはウィルコムの社内事情であって、それでシェアを落としているのは自ら選んだ道。
競争力のない商品を投入して、それが売れないからと恨み言を言うのは、通信定額サービス先駆者として潔くない。

自分達が自信を持ってリリースした製品が市場でウケないのが悔しい気持ちはわからなくもない。
しかし、時代の流れを読み、そこに最適な商品を投入することができなかったのは自分達の失敗だろう。
長時間稼動ができて実用的なスピードが出るならD4は多少高くても広く支持されたはずだ。
上質感溢れる造りこみやギミック、軽量なところに文句をつけているやつはいないんだから。
しかし、実際はそうじゃないわけだ。

それにしても、「Vistaで1GBでも不足はない。結構サクサク動く」というのにはさすがのおいらも腰が砕けました。
所有者がこれ以上軽くならないというところまでカスタマイズしたD4を触らせてもらったが、まったく常用に耐えうるスピードではなかった。

Vistaの不要なサービスを停止しまくるようなカリカリのカスタマイズして、やっと動くようになる程度のものが“サクサク”と表現されるんだったら、ネットブックにプレインストールされたXPは“爆速”だ。
どちらがいいかと言われりゃ、爆速のほうが絶対にいい。

ってことで、他にもツッコミどころ満載の鼎談だが、URLを見てもらえばわかるとおり、ウィルコムがインプレスとIT media +Dにお金を払って対談ふうの記事を出稿しているだけの話だ。
しかし、ここに出演している石井&坪山両氏の仕事が減りはしないかと心配でならない。

ダメなものはダメってハッキリ言わないと、ライター稼業は勤まらないんじゃないかと思うんですが。
  
 

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