ドバイの原油価格が50ドルを割り込むなど、ざまぁみやがれってな事態が進行中。
採掘コストは平均で30ドル程度なので、それでもまだ利益が取れる体質なんだからいかに投機マネーが煽ってたかがよくわかる。
原油価格が下がることは結構なことだが、だからといって喉元過ぎたら熱さ忘れる、っていう姿勢ではよろしくない。
長期的にみれば、原油依存体質からの脱却は不可避であるし、エコカー開発に関する基礎を今のうちに構築してしまわないと、日本がアドバンテージを取れるチャンスをみすみす逃すことになる。
もはや国民の感情云々じゃなくて、国策的にどうするかってな話まで考えなきゃならん状況だったりもする。
なんてことにもかかわらず、ここで気になるのが各社のエコカー戦略に支障が出やしないか、ということだ。
すでにホンダは製造に必要な白金などの価格が上昇しているとして、ディーゼルの国内投入を2~3年延期すると発表している。
その分ハイブリッドに集中するということだが、そのハイブリッドですら昨今のガソリン価格の大幅下落で、以前ほどの引き合いはなくなりつつある。
そりゃそうだ。レギュラーガソリンが120円/L程度まで落ち着いてきたら、別にハイブリッドじゃなくたって維持できそうな気がするから。
ホンダがリベンジを賭けて開発した新型インサイトは価格を抑えた分、数を売っていかないと利益にならない構造のため、その先行きが心配だ。
ガソリン価格が下がれば、燃費の悪い大型車でも売れるようになり、メーカーにとっては利益が出しやすくなるが、その甘い蜜に溺れることなく投資すべきものには投資をし、エコカーの発展を推し進めてもらいたい。
手っ取り早いのは、税制面での優遇を強化して、できるだけ早いパラダイムシフトを起こすことが、国策的な意味では有効な気がするんだけどね。
天邪鬼のおいらとしては、世の中がエコカーに対して関心を失ってきたなら、むしろ積極的にエコカーを選んでやる!なんて気持ちになる。
そんなおいらのためにも、初めてプリウスを見た時のような衝撃的なクルマを、各メーカーにはリリースしていただきたい。
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