今年のカーオブザイヤーの結果が発表されますた。
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」 トヨタ iQ
「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」 シトロエン C5
「Most Advanced Technology」 日産 GT-R
「Most Fun」 スバル エクシーガ
「Best Value」 ホンダ フリード
ってことでおいらの予想はこちらですた。
○「日本カー・オブ・ザ・イヤー」 トヨタ iQ
×「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」 アウディ A4
○「Most Advanced Technology」 日産 GT-R
×「Most Fun」 Fiat500
×「Best Value」 スバル エクシーガ
2勝3敗か…
でも、Most Advanced TechnologyがGT-Rっていうのは、結構的を射た予測だったでしょ?
具体的な得票数は以下の通り。
シトロエンC5が思いのほか健闘したねぇ。
65人投票
各持ち点25点
有効1625票
トヨタiQ:526票
シトロエンC5:223票
日産GT-R:201票
アウディA4:180票
ジャガーXF:115票
ダイハツ・タント:100票
フィアット500:90票
ホンダ・フリード:62票
マツダ・アテンザ:60票
スズキ・ワゴンR:37票
スバル・エクシーガ:31票
とのことで、COTYにiQが選ばれたのは鉄板だったと言っていい。
何といっても賞を取るためにばら撒いた販促費の額がハンパじゃないし、トヨタの世界戦略車ということもあって、日本の権威ある賞を受賞させて箔を付けてやろうという意識が選考委員にあったであろうことも想像に難くない。
得票の順序から言って、C5がインポートCOTYに選ばれるのも、まあいい。
選考委員の間で調整に苦労したのが、恐らくGT-Rだっただろう。
あれだけ話題を振りまいたGT-Rに賞を与えなかったとなると、一般大衆が納得しない。
かといって、COTYはiQに与えることに決まっている。
じゃあ、何の特別賞を与えようか?ということになる。
普通に考えれば、究極の走りを楽しめるということでMost Funを与えるのが一番わかりやすいが、今年はMost Advanced Technologyに目立ったトピックスがなかった。
そのため、「GT-Rの先進技術を評価」ということでここに押し込んでしまえば、後はどうとでも調整が付けられる。
その代わりとして入ったのがエクシーガということになるが、エクシーガはスバルにしてはよく頑張ったクルマだが、数多の競合の中で比較すれば並の出来だ。
取り立ててMost Fun の要素を見出せるほど特徴的なクルマではない。
エクシーガとホンダのフリードをBest Valueに入れるために、なんか調整が働いたような気がしないでもない。
(フリードに不満があるわけではない。あれは良いクルマだ。)
まぁ、各選考委員のコメントを読んでみるまではなんとも言えないが。
さて、ここで考えてみたいのは、COTYを取ったからといって、それが必ずしも販売につながるのか?ということ。
トヨタのiQは、グッドデザインとのダブル受賞ということになるが、超コンパクト4人乗りというコンセプトは斬新なように見えて、エンジニアリング的には初代スマートの完全なパクリである点は、選考委員の多くが感じていることだろう。
その点について明確な説明をする者は恐らく現れまい。
大量に宣伝費を突っ込み、接待漬けの結果がこれかよ、なんて意見が既にネットでは出始めているように、選考結果と一般大衆の反応は必ずしも一致してはいない。
個人的には、iQはよく出来てはいるが、必ずしも日本に必要なクルマだとは思わない。
iQが大賞を取ったということは、2008-2009年で日本にもっとも相応しいクルマはiQである、とモータージャーナリストである選考委員が宣言したことになるわけだが、大多数の消費者はiQよりは軽自動車の方が日本に相応しいと思うだろう。
ここで既に消費者心理との乖離があるわけで、いくら巨額の宣伝費を費やしたところで、消費者がiQに興味を抱き、購入するかどうかは別の問題だ。
まぁお祭りなんだから、つべこべ言わずに結果に一喜一憂すりゃいいじゃないか、という意見もあろうが、これだけクルマ離れが進んでいる原因のひとつに、こうしたCOTYのしらけたムードが加担しているということは頭に入れておきたい。
それにしても、COTYを取ったクルマって、(例外はあるものの)あんまし売れない事が多いんだよねぇww
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