なぜFBMでプジョーが目立たなかったのか?(1)

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会場に行かれた方はお気づきだと思うが、FBMに参加しているプジョー車があまり目立たなかった。
グラウンド駐車場で試しに200台程度をサンプル調査したところ、プジョーは21台。
他の駐車場にまとまって止めている106や307ccのオーナーがいた事を差し引いても、全体の中のプジョー率はかなり少ない。

新車の販売状況が、必ずしもこうしたイベントでの目立ち具合とイコールではない、ということなのだろう。
フランスメーカー3社において、日本で昨今のところ一番数を売っているのはプジョーであり、昨年度の実績ではルノー、シトロエンの約4倍を実績がある。
それなのに、FBMの会場ではそれほどプジョーは目立つことがなかった。
これはいったいどうしてなんだろう?
ってことで、昨年までの状況をぜんぜん知らないおいらが語ってみますよ。
批判、ツッコミ歓迎。知らないより、教えてもらった方がはるかにマシだから。


日本でのフランス車販売実績において、ダントツに売れたのはプジョー206だった。
それなのに、FBMの会場では206はほとんど目立たなかった。
聞くところによると、数年前のFBMでは206が大量に発生し、それを疎ましく思った連中との衝突が主にネット上で繰り広げられたことにより、206のオーナーがFBMを敬遠しているらしい、などともっともらしい指摘をしている人がいた。
確かに、マイナーであることを誇りに思うような変態とエンスーな人々にとっては、メジャー化してしまった206に対する拒絶反応が出てしまうこともわからなくはない。
それと、206世代はぼちぼち乗り換えのタイミングを迎えてはいるものの、後継である207への乗換えがあまり進んでいない。
つまり、すでに他車種へ乗換えをしてしまったり、そもそもこうしたイベントへの興味を失ってしまっている可能性がある。

307世代は、307cc軍団のように元気な連中がいたものの、ハッチバックや307swについては数えるほどしか見かけることがなかった。
これは307オーナーがファミリー層で、国産車からの乗換えが多く、こうしたイベントの存在をそもそも知らないなんて理由も考えられるだろう。
それなりに数はいるものの、イベントに行くほど熱心ではないというのが307オーナー全般に言えるのではないか。

407・308に関しても同様。
会場で見かける数は少なかったし、なによりそもそもの販売台数がそれほど多くない。

もう一点、歴史的背景とも関連するが、プジョーにはシトロエンで言うところの2CVのような歴史的な旧車が乏しく、またそれらを乗り続けているオーナーも少ない。
106や405や505あたりを大事に乗り続けているオーナーを見かけたりはしたものの、それほど数は多くなかった。

そんなわけで、最量販車種である206、307世代がオーナーになってある程度年数が経ち、マインド的に冷めている時期であるということと、新車への乗り換えタイミングにハマっていることが、FBMでのプジョー率の低さに現れているのではないかというのがおいら的分析だ。


それともうひとつ推測を上げるとすると、過去に何回か話題にしてきたように、国内のプジョーコミュニティが未成熟だという点も関係しているだろう。
数年前にかなりの影響力を持っていた、POJ(PeugeotOwnersClub)のWebページも突然閉鎖されてしまい、それに代わる大掛かりなプジョーオーナーの拠り所は今のところ存在しない状況だ。
車種ごとのコミュニティは地域ごとに存在しているが、シトロエンオーナー達のように強い結束があるようにも感じられない。

誰かが音頭を取って盛り上げれば、それなりに応える連中は多いと思うが、日本シトロエンクラブのような組織があるわけでもない。
この辺がプジョーオーナーの弱いところと言える。
それでも、307cc軍団のようにカッコよくアピールしている連中もいるわけで、自分から探す努力をすれば、車種別、エリア別などそれなりのコミュニティはまだまだ見つけることはできるだろう。

この話、もうちょっとつづく。
 

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