アイドリングストップという選択肢

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Peugeot 308 Stop & Start Debuted in Paris

プジョーもアイドリングストップ機構を盛り込んだ車種を発表してきた。
これがプジョーという会社の開発力のベンチマークになるのではないかと思う。

スペック的には、1.6LのHDiディーゼルエンジンに6速MTのハッチバックモデルにアイドリングストップの制御機構を搭載することで、24.39km/Lの燃費とCO2の排出を109g/kmに抑えたという。

もともと燃費効率のいいディーゼルと、高度な機械制御が必要ないMTがベースということで、開発コストが莫大に掛かっているわけでもないのにやっと今頃発表?という気がしないでもない。

2011年には発売するというが、Prologue(3008)などのハイブリッドはどちらかというとアドバルーン的存在で、実際に欧州での売上げのメインになるのはこちらの機構を搭載したクルマということになるんじゃないかと予測してみたりして。

アイドリングストップは、渋滞の多い都市部でその真価を発揮するので、日本に導入されれば存在感を発揮することができるだろう。
不思議なもんで、国内メーカーはアイドリングストップを小型車に導入するケースが多く、トヨタがクラウンで採用(1700kgを超える車重のため燃費は9.8km/Lに止まっている)ものの、総じてあまり積極的ではない。
1100kg程度のヴィッツのアイドリングストップ仕様でさえ24.5km/Lということを考えると、車重1300kg程度でこの燃費を実現したのは大したものだと思うが、それで向上できる燃費は既存車種のたかだか15%UP程度の話だ。

抜本的な燃費対策となると、やはりハイブリッドもしくは燃料電池車ということになるわけで、そうした車種が本格的に普及するまでの過渡期の技術ではあると思うが、それでも15%の燃費向上のためにコストを掛けるだけの意義はあると思う。

お値段次第だが、ディーゼルの投入と併せて検討してもらいたいものだ。
 
 

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