Outlook Express(OE)の後継メーラーとしてマイクロソフトがリリースしたメールソフト、Windows Live Mail(WLM)っていうのがある。
WLMのリリースに伴い、マイクロソフトは従来OEで送受信が可能だったHotmail.com(Hotmail.co.jpはダメ)のアカウントを6月30日で使用できなくすると通達してきた。
今でこそ無料メールアカウントはたくさんサービスされているものの、メーラーと統合して利用できるHotmail+OEの環境はそれなりに快適だった。
(逆に言えば、OEを使う理由にHotmail.comが使えるから、だった)
OEそのものの使い勝手は激しく悪いため、何度か他のメーラーに乗換えを試みたことがあったが、結局Hotmailの扱いがボトルネックになってOEから離れられなかった。
しかし、満を持してリリースされたWLMだったので、さぞやOEに比べて機能アップしていることだろう、という期待を込めて乗り換えてみたのだが、これがトンデモなくひどい出来だった。
たとえば、こんな具合に。
(1)複数のアカウントで受信したメールを1つのフォルダに集約するルールが適用できなくなった
(2)既定のメールアドレスで新規メールを作らず、直前に閲覧していたアカウントでメールを作るようになった
(3)メッセージルールの適用が一部うまくいかなくなった
(4)デフォルトのフォントがなぜか明朝から変更できない
(5)メールを書いていると異常終了することが多い
(6)特定ドメインを迷惑メールの除外設定にしても毎回迷惑メールと判定される
(7)迷惑メールのルール設定ができない
(8)OEに比べて目に見える機能改善がない
といった感じで、良いところは何一つないというすさまじい出来だった。
こんなレベルでリリースしてしまうなんて、マイクロソフトの開発力って、かなり落ちてないか?
特に業務で使う上では(2)は致命的で、従来OEでは複数のアカウントを持っていても、既定のアカウントに設定したアドレスで新規メールを作成してくれた。
それがWLMでは、直前に閲覧していたアカウントで新規メールを作ろうとする。
例えば。
アカウントAが既定だったとして、アカウントB宛のメールを表示した状態で新規メールを作成しようとすると、送信者のメールアドレスはアカウントBになっているのだ。
OEであれば、どんな状態でも新規メールを作成するときはアカウントAで作成してくれたにも関わらず。
アカウントAのつもりでメールを送信してしまい、後からしまったー!となるわけだ。
余 計 な こ と を す る な 。
既定のアカウントという考え方はいったいどこに行ったんだ?
おかげで、業務で送るメールをHotmailで送ってしまうミスを何度となく犯してしまった。
OEであれば、こんなことは一切なかった。
既定のアカウントが設定されて、既定のアカウントでメールが作られるのだから。
業務中にHotmailを見るなとか、送信時にアカウント確認すりゃいいじゃんという指摘には聞く耳もたぬ。
1日に大量のメールをやりとりするのに、いちいちアカウントがどうなってるなんていうのは確認しないんだよ。それに、少なくともOEでは問題なかったのだから。
また、迷惑メール判定機能が付いたのはいいが、例外設定をしてもちっとも機能せず、危うくサポート宛のメールを迷惑メールとして消去しちまうところだった。
それでもHotmailとの併用ができるからと我慢して使っていたが、なんとマイクロソフトはOEでのHotmail.comアカウント利用停止を延期すると発表した。
つまり、WLMを使う理由がなくなった。
内部的にはさまざまなブラッシュアップを行ったというが、肝心の使い勝手が悪すぎる。
こんなのだったら、Hotmailを使えないのを我慢してでもBeckyなどを使った方がいい。
そんなわけで、本日また大きなポカをやらかしたのを機に、OEへと環境を戻す作業中。
どんなポカかって?
例えるなら、出会い系の相手に会社のアカウントでメールを送っちまったようなもんさ。あくまで例え、な。
こんなクソメーラーしか作れないマイクロソフトなどつぶれてしまえ。
ってことで、メインで使ってるメールアドレスをGmailに変更しようかと思う今日この頃。
悪いことは言わぬ。WLMでなければならない、という理由がない限りは、WLMは導入すべきではない。
この記事へのコメント
バス通りでフラれ男
Hotmailのメールボックスをクリックした状態で、
新規メールを作成すると、Hotmailアカウントで送ってくれる
ので、逆に間違い防止になってます。