モバHO!に未来はなかったらしい

 
果たして、モバイル放送に未来はあるのかっ!?

毎月10億の経費をどうやってリカバリーするのか、何をどう考えても絶望的な状況だったモバHOがいよいよ来年春に事業清算することになったらしい。
絶望的な状況でも事業を継続しなければならない苦しさからやっと開放される、ということなのか。

おいらがBLOGでモバHOの事を書いたときで会員数は5万人弱といった状況。
そこから1年半で10万弱まで契約を伸ばしたのは逆に言えばよくがんばったということなのかもしれない。

モバHOのコンセプト自体は悪いものではなかった、と思う。
その料金体系とコンテンツの貧弱さが足を引っ張った格好だが、世の中の流れ的に誤算だったのが、本来モバHOは音声コンテンツを中心に展開する予定だったものが、世間のラジオ(音声コンテンツ)を楽しむというスタイルが廃れていったことにより、「わざわざお金を払ってラジオを聴くのもねぇ…」という消費者の嗜好の変化があったことか。

スカパーに参画するチャネルからコンテンツの提供を受けて、映像配信を主力サービスに切り替えてなんとかシェア拡大を図ったものの、携帯端末で映像配信するにはバッテリーの問題がつきまとい、クルマ内(特にセカンドシートの子供用)のニーズは、なるほど使ってみれば確かに魅力的ではあったものの、そのニーズの絶対数は多くはなかった。
そして、ワンセグの普及がとどめを刺した格好になった。

経費の大部分を占める衛星利用料については、別途貸し出すなどして有効活用の方法があるだろうから、集めまくった資本金に対する責任を誰がどう取るかハッキリすれば、意外とあっさり事業清算できるのかもしれない。
なんつっても、関係しているどの会社も辞めたがってたんだからw
衛星レンタル料の方が、モバHOの会員収入より高くなるなんて噂もあったりするぐらいだし。

そんなわけで、そうそうたる会社が参加していても、ダメなサービスは普及しないという教訓を、368億もの資本金を浪費して学んだのでしたとさ。
 
合掌。
 
 

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