発売前は各所で話題になっていたDS用シンセサイザソフトDS-10なのだが、いざ発売されてみると話題にしている人が意外と少ない。
理由は簡単。
買ったはいいが、使いこなせない人が多いから。
DS-10のインターフェイスは、DTM用ソフトなんかをヘビーに使いこなしている人から見れば、小さい画面でよく練られたインターフェイスだな、ということが理解できる。
(使いやすいかは別問題)
ただ、初心者が電源を入れて初めて目にする画面は、いったい何をどうやったらどんなことができるのか、まるっきりわからない。
だいたい、アナログシンセを触ったことのある人なんてかなり限定されるわけで、その概念を理解してない人にあのインターフェイスは酷ってもんだ。
DS用ソフトというイメージから「俺もDSで簡単にテクノつくってやるぜ!」的な興味本位だけで買った人が大半と思われ、そのほとんどが操作がわからずに途方にくれているものと思われる。
使い方がわからないから、話のネタにしようがない。
デモらしいデモもほとんど入ってないという漢仕様ゆえに、ぜんぶ手探りでやらなきゃならんから、本格的なレビューが出てくるのにも時間を要するだろう。
あまりに本格的過ぎるんだな。DS-10は。
そんなわけで、興味本位で買おうと思っている人にはオススメできない。
それがDS-10なのでありました。
[追記]
さて、UGCのベンチマークとなるYoutubeの状況とニコニコ動画の状況はどうなっているか?やはり苦戦組と明らかにその筋の手練組に明確に分かれている。
そして、投稿されるコンテンツの数から見ても、発売前の盛り上がりに比べると低空飛行の感が否めない。
売れた本数は決して少なくはない(とはいっても4ケタちょいだろう)と思うが、電磁さんがやってるDS-10ブログでも、使ってみたコメントがあまり付いていないところを見ると、使いこなすために情報収集する努力をせず、放置されている可能性があるんじゃないかと推測する。とりあえず、よくわからんDS-10をあれこれいじるよりドラクエ5やってる方が楽しいと思うユーザーの方が多いだろうからね。
ただ、このソフトはこれからが正念場。
初音ミクがそうだったように、ユーザーがどうやって使いこなしていくかのノウハウが蓄積されていけば、思いもよらぬムーブメントが広がるかもしれない。
(製品の特性上、限定的ではあると思うが)
使いこなしのノウハウを電磁さんがうまくコントロールして発信し、フォロワーをうまく育てていって欲しいなと思う今日この頃。
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