メカニックさん、点検の結果を教えてくださいよ


クルマを維持するのに大切なのは、日頃のメンテナンスだ。
メンテナンスとはいいつつも、ボディを洗ったり空気圧のチェックぐらいしかやらない人が大半だったりするわけで、そんな人たちのために1年に1度の法定点検ならびに2、3年に1度の車検という制度があったりするわけだ。

点検はクルマにとっての人間ドッグと同じであり、この1年間にクルマはどんな状態だったのか、悪いところがあれば修理、交換していつまでも安心して乗れる=健康でいられるようにすることが本来の目的だ。

人間ドッグを受けた人は、その結果を一覧表にしてもらえるが、最近はドクターによる問診とアドバイスなんていうメニューも用意されている。
結果からこれから気をつけるべき点についてのアドバイスを求め、健康に気を使ってまた1年を過ごす。
クルマにも同じことが言えるんじゃないか?
逆に言えば、点検を受けさせた以上、ディーラーはクルマの状態についてきちんと説明する義務があると思うわけだ。
45分車検とかいって、適当に済ませていい話ではないのだよ、本来は。


先日おいらの307swは2回目の車検を迎えた。
2回目の車検ということは、人間で言えば中年に差し掛かって身体のあちこちにガタがくる兆候が見えてもおかしくないお年頃。
それ故に、クルマの状態がどうなっているかはきちんと把握しておきたかった。

いつもだったら、営業マンに同席してもらって、担当したメカニックの人に説明をしてもらうのだが、今回は308のフェアということもあり、営業マンは接客中。
出てきたメカニックも、受付をした人とは別の人だった。
開口一番、

「料金は、106733円で…」

おいおいちょっと待て。
点検の結果についての説明はないんですかい?

「あぁ、そうでした。」

って、どういうことじゃそりゃ。
実際に点検に携わってない代わりの人が細かい状況を知るわけもなく、説明といっても伝票に書かれたことをなぞって読み上げるだけ。
指摘していた箇所については整備状況が記載されているのでどうなったのかはなんとなくわかるが、それでも聞きたいことはいくつかある。

例えば伝票に書いてあるブレーキパッドの残量。
使った分だけ減っていくはずのブレーキパッドの残量が、昨年の1年点検時より増えているっていうのはどういうことだ?(笑)
タイヤの溝だって残り少ないが、交換を薦められることもなかった。
なにか特典でもあれば、この場でタイヤ交換してもいいぐらいには考えていたのに、そんな話もなし。

結局、これからの1年間おいらの307swはどういう点を注意したらいいのか、アドバイスらしきものは一切なかった。
こちらから質問攻めにしてなんとか状況を把握したが、これじゃお話になりませんよ。
病院にいったら担当医がいなくて当番医に適当に診察された気分だ。

今まで毎年点検に出してきたが、それなりに点検後のクルマの状態について説明を受けてきただけに、今回の対応にはハッキリ言って失望した。
プジョーはグループとして顧客満足度を高めるという目標を掲げているが、こういう部分が疎かでは、決して顧客満足度の向上には結びつかない。

メカニックとはいえ、営業的視点の顧客対応が必要とされる時代。
308が発売されたばかりというタイミングの忙しい時期が悪かったということを差し引いても、顧客対応に差があってはいかんでしょう。


安心して乗れますよ、といって送り出すのが車検を受けてもらった客への最低限の礼儀だと思うんだが、おいら何か間違ったこと言ってますか?
 

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