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2016年12月08日

昨日のネタの余談


昨日のエントリーに関連して“クルマに残された手紙という切り口”で秀逸なCMを思い出したので再掲。
このCMの解説に関しては以前こちらのエントリーで触れていました。

新車を売ることが最も重要なミッションである自動車メーカーが古い車にリスペクトを捧げる意味は?

それがクルマが単なる商品ではなく、オーナーにとって人生の一部であるということの証だからではないでしょうか。

このトヨタのCMは世代を超えて何人ものオーナーに愛され続けてきたことこそ、最も誇らしいことなのだと訴えています。

実はプジョーさんにも似たようなアプローチのCMがありました。


このおかしくも胸の奥に刺さるCMが意味するものは、このオーナーにとってスクラップになってもプジョーはいつまでも愛車であり続ける、という事なんだと思います。

こういう人生を共に歩んだと思える一台に巡り合えることは、とても幸せなことだと思うわけですね。

そしてそれがプジョーであって欲しい、というメッセージであるわけです。

トヨタやプジョーに限らずこの手のCMは他にもたくさんありますのでハンカチ持ってyoutubeあたりを掘ってみてください。


posted by 海鮮丼太郎 at 18:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告(advertising) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月07日

ホンダがこだわる"Feeling"

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Honda Civic - Feeling

究極のショートフィルムとでも言うべき海外のCMをチェックしていると、たまに映像美にハっとさせられ作品がある。
大抵の場合それはソニーであり、ホンダだった。


ソニーが脱落しその代わりにLGが台頭する中、日本のメーカーで攻めたCMを作り続けるのは唯一ホンダだけになってしまったと言ってもいい。
(あくまで海外の話だ。日本におけるホンダのCMは特に評価すべき点はない)


欧州におけるホンダというメーカーのポジションは日本のそれとは大きく異なっており、それは欧州向けシビックというプロダクトに代表されるイメージと言っていい。

それ故に欧州におけるホンダの、とりわけシビックのCMについては常に新しいアイディアと表現手法にトライして、どんどん高まる期待というハードルを軽く上回る驚きを常に与えてきた。

特にカンヌを受賞し数々のパロディーを生み出した2006年の傑作CMである「Choir」は、何度見ても背筋が震えるぐらいのインパクトがある。



もちろんこうしたCMは優れたCM制作集団が存分にその才能を発揮しているからこそ成り立つわけであり、その環境を整えられることが欧州ホンダの強みとも言える。

そんなわけで、このCMのVFXを担当したMPCがCMについて紹介している。
秒間1000フレームで撮影した映像に細かくレイヤーで分けられた素材を加えているわけだが、ここで描かれているのはホンダが運転を楽しむためにどれだけ“フィーリング”にこだわっているかということだ。

饒舌なナレーションではなく映像による説得力でメッセージを伝え、

"Some say the most powerful thing you can build is a feeling."

で締めるあたりに強い自信の表れが感じられて、CMはやっぱりこうじゃなくちゃという感を強くする。


残念ながら欧州シビックは日本に導入されておらず、そしてこのCMも日本で見ることはできない。

また、今の日本におけるホンダのイメージでは、たとえTypeRを持ってきてこのCMを流したとしても、残念ながら受け入れられる土壌がほとんど無い。

前回台数限定で導入した欧州シビックTypeRが売れ残ったという事実からもそれは明白だ。

それはホンダが自ら招いた事態でもあるわけだが、S660の取り組みなどで再び土壌が育まれる余地はある。

新型車を開発する時間とコストを考えるならば、ここらでもう一度ホンダのブランディング再構築の一環で、欧州シビックの再投入を検討してみるのもいいかもしれない。

ただしそれは、安直な開発ストーリーなどではなく、クルマ本来の楽しみ方の再提案、言うなれば改めて"Do you have a HONDA?"のスローガンを掲げることが必要になるとは思うが。

覚悟はあるか?
ポリシーはあるか?

それを問われているのは、ホンダ自身だ。


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2015年02月15日

祭りに乗り遅れた…


ミルクとオムツに気を取られて、すっかり祭りに乗り遅れてしまったこの悔しさをご理解いただけるだろうか?

そんなわけで、試合の結果はどうでもよくて、そのCMについて楽しみにしていたスーパーボウルが先週末に行われ、今年もクルマ関係のCMがいろいろ話題になっていたようです。

それじゃあABCのメーカー順に見てみましょうかね。


▲BMW i3 ? "Newfangled Idea"



▲2015 Chevy Super Bowl Commercial: 4G LTE Wi-Fi ? 2015 Colorado | Chevrolet



▲Official 2015 Dodge Super Bowl Commercial | Wisdom | #DodgeWisdom



▲Official 2015 FIAT 500X Super Bowl Commercial | The FIAT Blue Pill | #500X


★This BLOG's Best Ad.

▲Official 2015 Jeep Super Bowl Commercial | Beautiful Lands | Jeep Renegade



▲Kia Sorento Big Game XLIX Official Commercial | “The Perfect Getaway” with Pierce Brosnan



▲Make Some Noise: The Big Game Commercial For The First-Ever Lexus NX



▲Let’s Play: The Big Game Commercial Featuring A Remote Control Lexus RC



▲Mercedes-Benz "Fable" Commercial :60



▲Nissan 2015 Super Bowl Commercial | “With Dad”



▲How Great I Am | Presented by The Bold New Camry | Toyota



▲My Bold Dad | Presented by The Bold New Camry | Toyota

ここ数年スーパーボウルで注目を集めてきたVWと、グループのAudiが今年はCMを取り止めております。
また、ヒュンダイグループもメインのヒュンダイはCMを出さず、キアだけが出稿しております。
(ピアーズ・ブロスナンを使ったパーフェクト ゲッタウェイのパロディは個人的に好きですw)

ヒュンダイグループは販売面で少々苦しい状況にありますので、ふんだんな予算を投じられる余裕がなくなってきたのかもしれません。
また、派手にアピールするものの北米市場ではイマイチ存在感を発揮できないVWグループも同様かもしれません。
彼らは中国の方を向いているのでしょうね。

その代わり久しぶりに日産の名前を見た気がします。



で、当BLOGとして今年のスーパーボウルのクルマ関連のCMでベストを選出すると、やはりJEEPでしょうかね。

スーパーボウルのCMでは特にアメリカという国に対して、そしてアメリカン人であることに対して誇りを持とう、的なCMが流されたりします。

建国から240年程度の国であることから、ことさら歴史というものに対する想いが強いこともよく知られておりますので、ダッジのようなアプローチはスパーボウルを観ているお茶の間のアメリカ人の心を打ったことでしょう。

もちろんデトロイト3があるわけですからそうしたCMも当然と言えますし、それが悪いとはちっとも思いません。

ただ、そうしたともすればナショナリズムを煽るようなメッセージより、クルマが与えてくれるもの、そしてそれでアメリカという素晴らしい国のさまざまなところを走る楽しさをアピールし、それが世界でも通用していることにつなげていくJEEPの演出はうまいな、と思うわけです。

久々に登場した日産やトヨタの、親子の意味を問うような内容ももちろん好きなんですが、スーパーボウルというイベントの性格とそれを観ている人たち、そして我々のように外部からワイワイと楽しむ連中いずれにもリーチできるのは、JEEPの方が少し上手だったかな、と思う次第です。

ところで、レクサスのCMですが。

特にスーパーボウル枠で流すほどのひねりは感じられませんでしたが、SuperBowl Commercials.orgでは今年のワーストCMに選ばれておりました。

フィアットも下品ということでワースト2の評価を得ておりますが、このCMって昨年10月には話題になっていたので新規性はなかったですな。


番外編として。


▲Furious 7 - Super Bowl Spot (HD)

個人的にはイマイチ好きになれない『Fast of Furious(邦題:ワイルド・スピード)』シリーズですが、もう7作目ですか。



▲America Start Your Engines: NASCAR on NBC featuring Nick Offerman

ナスカーもお約束ですな。


クルマとは関係ないですが、こういうのはピックアップせざるを得ません。
パックマンがゲームのフォーマットとしてどれだけあの国で愛されているかというのがよくわかります。


▲Bud Light Super Bowl 2015 Commercial ? Real Life PacMan #UpForWhatever


パックマンの世界を現実に置き換える、いわゆるリアルパックマンのアプローチは以前からずいぶん多くのネタが提供されてきました。
それも、その時々の最新技術を使ってよりバカっぽくやるところが最高に楽しいです。

無理やりクルマとパックマンを関連付けるならば、スーパーボウルとはなんの関係もありませんが、シボレーが中国向けのクルーズのCMでこんな試みをやっておりました。

これも最新の技術を使いつつ、クルーズというクルマの取り回しの良さをアピールし、しかもやってる連中が楽しそうというCMのお手本のようなデキであります。




どうしてこれが日本の自動車メーカーに出来ないのか?と問うならば、それは自国の文化に対する興味がそもそも無いからだと思うわけです。

昨今の「日本って素晴らしい!」といって何でも持ち上げる雰囲気に同調するつもりはさらさらありませんが、世界に大きな影響を与えた自国のコンテンツぐらい、一般教養としてきちんと押さえておきましょうよ、と。

クリエイティブに関わる人間は特に、です。


話がおもいっきり逸れましたが、スーパーボウルにおけるCMのお祭りという意味では、日本においては元旦に放映される各社のCMと言えるでしょう。

残念ながら今年の正月のCMでいいな、と思えるクルマのCMにはお目に掛かれておりません。
かといって、国内でも素晴らしい映像を作れるクリエイターの人たちがいることも事実ですので、もう少し頑張ってくださいな。


posted by 海鮮丼太郎 at 11:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告(advertising) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月13日

ヨーロッパは、征服してきた。

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「ヨーロッパは、征服してきた。」


おぉ…

いいコピーじゃないか。


そんなわけで、昨年末にデビューした新型308の、今週末に開催されるアンコールフェアのDMがディーラーから届きましたが、まず目に入ったのがこのコピー。

ずいぶん挑戦的ではありますが、いいコピーだと思います。

新型308に関しては、日本でどのようにプロモーションしていくかずいぶん悩んでいるようにも見受けられますが、一貫してアピールしているのが欧州COTYを獲得した、という点であります。

ゴルフ7がその前年の欧州COTYを獲得したことで、2014年はあまり目立った候補が無かったことから、どちらかといえばトータルバランスの取れた新型308が消去法的に選ばれた感じにも見受けられます。

選考員の得票を見てみると、スペインの変わり者一名以外は満点を付ける者はいないけど、20名が自身持ち点の中から最高ポイントを新型308に与えています。
それに加えて「0点=まったく評価しない」という選考員がいない事からもわかるとおり、

“際立って秀でているわけではないが、それなりに評価できるクルマ”

というのが全体の総意と見ていいでしょう。

これが当方が分析した受賞理由であったりしますが、際立って秀でているところが無くても、トータルバランスが優れているというのは立派な長所であることに変わりはありません。

ただ、商品をアピールする際にとてもやりにくいわけではありますが。

そんな背景もあってか、日本COTYでも欧州COTYを獲得したという点を武器にして猛プッシュしたことで最終選考の10ベストカーに選ばれるところまでは行くことができました。

しかし最終選考結果はかすりもしませんでした

仮想敵であるVWゴルフやボルボのV40、メルセデスCクラスと比較しても、性能的に秀でているところが無い以上、わかりやすいアピールポイントとして現時点で掲げられるのは「欧州COTY受賞」という点であるのは致し方が無いと思います。

じゃあこれをコピーというコトバにどう落とし込むか。

それが冒頭の「ヨーロッパは、征服してきた。」になるわけですね。

これ、新型308の一番最初のプロモーションから使っていれば良かったのに、と思います。
(最初の広告では、これとは別のコピーが使われていたと記憶しております)

一番最初に注目を集めるためのフックにするためのコピーとしてはじゅうぶん挑発的であり、目に止まります。
実際の中身がそのコピーに相応しくなかった場合には叩かれる結果になったでしょうが、それでもまずは注目を集めることの方が大切です。

残念ながら発表から3ヶ月が経過し新規性が薄れたことで、受動的にこのコピーが世間を騒がせることはできないでしょう。
プジョー自らが大量の広告を出すことで能動的に騒がせないとならないわけですから、こんなDMのフレーズに使われるだけなんてなんだかもったいないなぁと思った次第です。

コピーがいいとか悪いとかでクルマの品質が変わるわけはないのですが、久しぶりにストンと入ってくるコピーを目にしたもんですからちょいと援助の意味も込めてピックアップしてみました。

今週末はお近くのプジョーディーラーへ行ってみてはいかがでしょうか。



posted by 海鮮丼太郎 at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告(advertising) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月08日

ランクルの素晴らしいCMとダメなムービー

▲LAND CRUISER BRAND MOVIE


もしトヨタが、日本におけるスーパーボウルのようなCMのお祭りの機会があったら、きっとこれを放映するんだろうな、と思うわけですが。

2分にもおよぶランドクルーザーのブランドCMでありますが、これはランクルというクルマが世界中でどれだけ信頼を得ているか、なんてことを映像美によって魅せるという、非常によく出来たCMであります。

ランクルが世界で支持されるのは、そのクルマとしての出来もさることながら、大手商社の海外駐在員が補修部品を手で持って世界各地にデリバリーしたと言われるほどの保守体制を築いたこともその一環ではありますが。

しかし残念ながら、このCMは地上波では放映されずWEBでの公開、そして当方が確認したのはCSのディスカバリーチャンネルでの放映だけでした。

こういうCMこそ多くのマスに届けられるよう地上波で放映して欲しいと思うんですけど、明らかにターゲットが限定されるので難しいのかもしれませんね。

逆に言うと、もはやテレビCMというのはCSなどお金を払ってでも良質な番組を観たいという層に絞った方が効果があるということなのかもしれません。
実はスバルも同様のアプローチを取っており、新型レガシィのCMもディスカバリーチャンネルでよく流されております。


さて。
トヨタがこうしたグローバルブランドのCMを流すのは、当然国内で期間限定復活を遂げたランクル70のプロモーションも兼ねているからこそです。


そしてランクル70の再販に際して製作されたのがこちらのイメージムービー。


厳密に言えばこれはCMではなくイメージムービーですので宣伝臭いイメージでまとめられることは止むを得ないのですが。

それらを差し引いてもすべてにおいて過剰過ぎます。

ミニバンじゃないんだから、家族みんなでワイワイみたいなノリでアピールされてもちょっとねぇ…とか思ってしまいます。

ランクルの復活を願っていた人にとっては、使うシチュエーションなんてものはすでにそれぞれの頭の中でじゅうぶん描いているでしょうから、こんなの見せられたら興醒めです。

トヨタはひょっとして、この期間限定販売の間に根強いランクルファン以外の、ある意味ライトな層(ライトクロカンw)まで取り込みたいと考えているのかもしれません。

なんだかんだ言って、ランクルは乗る人を選ぶクルマです。
ファミリーカーの延長で維持できるクルマではありませんし、それを錯誤させるような宣伝は企業の良心として控えてもらいたいものです。

ほんと、頼みますよ…



ってことで、同じプロダクトのCMなのに、片方は素晴らしく、片方はとことんセンスが無いというお話でした。
  
  

posted by 海鮮丼太郎 at 00:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 広告(advertising) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月04日

バカじゃねーの?って感じのFiat500X



バカじゃねーの?

ってことで、パリショーも始まったということで各社宣伝に余念が無いわけですが、そんな中でもフィアットが今後の躍進に期待を込めて送り出す新型のクロスオーバーSUVであるところのFiat500Xのティザームービーを公開しております。

この手のクルマをセックスのシンボリックな対象として表現する宣伝手法は以前よりあったわけです。
それが今でもこうして手を変え品を変え新たな表現が生まれてくるというのは、不謹慎とか子供に見せるのが恥ずかしいとか言われない寛容な土壌があるからことなんでしょうね。

無粋ではありますが、念のためタイトルであるBluePillが何なのかを説明しておきます。
言うまでもなくこれはヴァイアグラ的効能のクスリであるわけです。

ファイザー製薬のヴァイアグラをそのまま使うのはCM表現としていろいろ面倒ということで、それっぽい形に加工していますが、一般的にこの手の表現におけるBluePillというのはそういう意味を表しております。

ガソリンタンクにBluePillが投入された結果として何が起きたのか?

よりたくましく、タフで、若々しい。

そんな暗喩が込められているFiat500Xというわけです。

もうね、こういうのはイタリアンテイストの真骨頂として、敬意をこめて

「バカじゃねーの?」

って言ってやればいいんです。

ちなみに、最近は大人になったというより枯れた老人のように元気のないプジョーさんですが、以前はこんなのを流していたこともありました。


いいですねぇ、こういうの。
日本でも流したらきっとお茶の間が凍りつくでしょうねw




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2014年10月01日

アウディの特異なコラボが果たす効果とは?

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そんなわけで、アウディがまたやらかした。
外国メーカーがその国で販売を伸ばしたいと思った時、その国の文化や風習を受け入れ、それに対するリスペクトを持ったマーケティングが必要になるのは言うまでもない。

製品そのものが日本の事情に合致していなくても、マーケティングのやり方次第で日本人にウケるやり方というのを、アウディは会得したようだ。

日本人ですら忘れかけている銭湯絵という文化。

銭湯の壁に見事な富士山が描かれていたりする、アレのことだ。

日本の文化を語る上で「銭湯およびそこでにおけるコミュニケーション」というのは海外から見ても特異かつ魅力的なものであることは、ヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」などでも描かれている。

しかし銭湯文化そのものが衰退の一途を辿っており、銭湯絵師なんていう職業も絶滅危惧種だったりするわけだが、コラボレーションというのは意外性があればあるほどインパクトがある。

日本の大衆文化の極みと言える銭湯絵。
それに対してアウディの中でももっともスポーティなR8 Spyderという車種の組み合わせ。

このインパクトこそが海外メーカーの日本という国におけるマーケティングのある意味お手本のようなものだと言ってもいい。

「だから何なんだ。」

という反応も一方ではあるだろう。
こういうネタ的な試みは、万人に理解されるのは難しい。
しかし、刺さる人には確実に刺さる。

R8 Spyderという車種の直接の販売に結びつかなくても、アウディというブランドに対する評価が確実に向上する。

また、こういった日本文化とのヘンテコなコラボレーションは、その特異性が際立つほどソーシャルメディアを使って海外にも広く伝わる。

その宣伝効果は国内だけに留まらず、世界中でアウディのブランド力向上に貢献するだろう。


以前当BLOGでホンダがアメリカのドライブインシアターの救済プロジェクトに取り組んでいることを書いた。

ドライブインシアターを救え!

あれの逆をアウディが日本でやったと思えば、イメージしやすいだろう。

節操無いといえば節操無いアウディの広告宣伝戦略は時に鼻に付くことも多いが、こういうのはも問答無用で「一本取られた」と関心してしまう。

日本人ですらその存在を忘れつつあった銭湯絵に、最新のクルマが描かれていたら、なんじゃいコリャ?という話になる。
しかも銭湯絵が描かれているのはどこぞの高級旅館の風呂ではなく、460円で入れる大田区の大衆向け銭湯なのだ。

冒頭のツイートであるビール吹いたというのはネタではなく、プレスリリースがメールで飛んできたその件名を見た時にその文字面のインパクトにやられてしまった、実話だったりする。

あぁ、もちろん見に行ってくるさ。
振られたネタはきちんと受け止めてやるさ。



posted by 海鮮丼太郎 at 13:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 広告(advertising) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月11日

東京ガスのCMのどこが悪いんだろう?


東京ガスのCM。
電気やガスといったインフラ系のCMは、商品力をアピールする性格のものではないため、必然的に生活に根差した表現が多くなる。
東京電力のCMではお金を払ってCM枠を買ったうえで、「電気を大切にね。」という表現で自らの商品を使うな、と宣伝した。

東京ガスに関しては、ガスのある日常に焦点を当て、その中で人々がどのように生きているかを表現している。
その中でこの一本は昨今の厳しい就職活動の事情を表現しつつも、それを支える母親の姿に胸を打たれる。

ガスはあくまで脇役。
しかし、希望を抱かせる内容になっている。

就職活動の辛い経験を思い出させるからという理由でこのCMに文句をつける者がいるらしい。
己の感受性や多様な視点を持てないセンスの無さを棚に上げ、見たくないものを排除したいという思考停止の人間の苦情なんざ、聞き入れる必要などない。

そもそも、東京ガスはこのCMを作った時点で当然こうした声が一部からでも出ることを想定していたはずだ。
そういった声に左右されるぐらいだったら、最初から作らなければいい。

いや、こういう騒動が起こることで議論と話題を喚起するのが狙いという可能性もあるか。

理由はどうであれ、こうしたツラい現実を描きつつもちゃんと励ます内容になっている良いCMは、もっと積極的に流すべきだ。

いい時も悪い時も、いつも暮らしの中にガスはあるのだから。



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2014年06月26日

「Sound of Honda」がカンヌ受賞


「負けるもんか。」のCMが不快な理由というエントリーを書いたところ、何故か当BLOGの人気エントリーとして細々とアクセスが続いておりますが、さすがに2年前の話だから当方もすっかり忘れておりました。

それがここ数日、またアクセスが増えており少々困惑しておりました。

「負けるもんか。」で検索するとGoogleさんYahooさんgooさんまでも、絶賛する他の記事より上位に表示されるため、中には残念な思いをされている方もおられるかと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

とはいえ、当方が言いたいことは当時となんら変わりありませんし、このエントリーで言いたいことをは文中にきちんと表現しておりますので、脊髄反射的な煽りコメントにはそれ相応の対応をしますのでそのつもりで。

もちろん、あのCMをどう感じるかは人それぞれなので、当方と違う感想を持つことを否定するものではありません。当然ですが。

ただ一つハッキリさせておきたいことは、当方はアンチホンダではありませんし、単なる懐古厨でもありません。

現在もホンダのバイクに乗ってますし、フィットは革命だと思ってますし、3.11の際にインターナビのデータを迅速に活用した「通行実績情報マップ」でどれだけの日本人を助けたことか。

だからこそホンダという企業に対しては最大限のリスペクトをしているからこそ、姑息でつまらないことをやった時には遠慮なくその点を指摘しているに過ぎないわけです。

で。

つまらないホンダに対して楽しいホンダがあるわけですが。

昨年インターナビの販促としてホンダが打ち出した、「Sound of Honda」というキャンペーンの中で、アイルトン・セナが記録した世界最速ラップのテレメトリーデータを活用し、現代の技術で蘇らせるという試みをやっておりました。

その一連のキャンペーンが、カンヌでグランプリを受賞するという快挙を成し遂げました。

っていうか、これがカンヌを取らなきゃなんのクリエイティブのフェスティバルだよ、ってところですので納得の受賞でありますが。









こうして見ると、ホンダというのは技術の会社であり、その活用方法がたまたまレースであっただけなのだという思いを強くします。

“レースで技術を磨き、それを大衆車にフィードバックする”というのは、ある時代においては方便ではありましたが、確実に活かされている技術もあるということですね。

テレメトリーデータという走行データを活用してクルマがどのように機能し、パフォーマンスを発揮しているかを分析することは、民生利用においてもエコドライブおよび安全運転サポートという面で大きな可能性を秘めていたわけです。

その先にあったものがインターナビであって、今でいうビッグデータの活用を単なる商利用ではなく公共のメリットとして初めて活かしたのがホンダであった点は見逃せません。

これからの時代は、クルマも単に商品としての自動車だけではなく、インターナビのような快適走行のためのインフラ提供や安全運転サポートといったソフト面でのサービスも含めた、トータルでの快適な移動手段の提供という要素が強くなっていきます。

だからこそ、「Sounf of Honda」のキャンペーンはホンダ車の販促ではなく、インターナビの販促であったわけで、そこにアイルトン・セナのテレメトリーデータという有無を言わさぬ説得力のある素材を最大限に活かしたプロモーションは、久々にホンダらしいメッセージ性にあふれたすばらしい取り組みだったと思います。

願わくば、セナという過去の資産に頼らずとも、新たな試みでもこうした説得力のあるキャンペーンを展開して、カンヌで賞を取ってもらいたいと思う次第であります。
  

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2014年02月04日

今年のスーパーボウルのCM

  
今年のスーパーボウルにおけるクルマ関連のCMをとりあえず集めてみました。
以前のように映像で驚かせる系が減り、どちらかというと安全や技術という基本のメッセージを訴えかけるようなものが増えた印象。

なんとなく、VWとアウディのはしゃぎっぷりが浮いてるような、そんな感じ。

AdBritzなんかを見るとこの傾向は必ずしも全体に言えるわけでもなく、自動車系だけの傾向のようでもあり。

それと、大衆車メーカーが減ってその分マセラティやジャガーといった高級車メーカーのCMが出てきたことなんかは、景気の回復感を如実に表すものなのかもしれない。

アメリカで長らく実績を伸ばせないスマートが広告を出したのはちょっと驚いたかな。
それぞれのCMがどういった意図で制作されたのかという背景をまだ調べきれてないので、今年のベストはこれ!というのはまだ決めかねております。

 
▲Audi 2014 Big Game Commercial - Doberhuahua


▲2014 Chevy Super Bowl Commercial: "Romance" -- 2015 Silverado HD | Chevrolet


2014 Chevy Super Bowl Commercial: "Life" -- #PurpleYourProfile | Chevrolet

▲OFFICIAL Chrysler and Bob Dylan Super Bowl Commercial 2014 - America's Import


▲Ford "Nearly Double" Big Game Ad | Rob Riggle & James Franco


▲Honda Super Bowl Commercial 2014 Bruce Willis #Hugfest [HD]


▲Honda 2014 Big Game: How to Hug


▲2014 Hyundai Elantra | Big Game Ad | "Nice"


▲2015 Hyundai Genesis | Big Game Ad | "Dad's Sixth Sense"


▲Jaguar 2014 Big Game Commercial | British Villains 'Rendezvous' | Jaguar USA


▲Jeepレジスタードマーク "Restless" 2014 SUPER BOWL OFFICIAL COMMERCIAL


▲"The Truth" | Official Kia K900 Morpheus Big Game Commercial 2014


▲Official Maserati Super Bowl Spot | 2014 Ghibli - Strike


▲smart electric drive Offroading - smart USA


▲Big Game Ad Starring Terry Crews and the Muppets | 2014 Toyota Highlander


▲2014 Volkswagen Game Day Commercial: Wings
 
   
  

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