飛田新地

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飛田新地。そこはまるで異世界だった。

西成区山王は阿倍野の再開発地区を横目でにらみつつ、大正時代から時が止まっている、そんなエリアだ。
昼間は静寂の中にある2ブロックほどに密集している一つ一つの建物が、夜になるとその趣を180度変える。

この時期だからだろうか?『迎春』の提灯が軒先に並ぶ。
いろんな意味で迎春ではあるな、確かに。

玄関の引き戸が開いたままになっており、ピンクの妖しいライトと共に箱入り娘を照らし出す。
そう、まさしく”箱入り娘(姫)”という印象なのだ。

玄関先にちょこんと正座して座る姫。
ピンクの提灯でボォっと照らし出され、一種独特の淫靡さを漂わせている。
年齢にして20代前半~30代前半といったところだろうか。
姫の横には必ずペアでおばあさんが座っており、道行く客に声を掛けてくる。

「お兄さんちょっと寄ってらっしゃい」
「いい娘だよ~」

姫自身は決して声を発しない。
にっこりと微笑むだけだ。
あくまで、マネージャー役であるおばあさんが声を掛け、料金の交渉をし、事に至るわけだ。

ここに来る目的はただ一つ。
だったら、遠慮なく品定めをしてみるのが良い。
それが当たり前であり、そうされることを望んでいるのだから。

大晦日ということもあり客の数はそれほど多くはなかったと思うが、それでも行き交う客の視線はなかなか熱いものがあった。

20代の物珍しそうに眺める者から、40~50代のいかにもという者まで。
学生っぽいのから腕力にモノをいわせる風体の者まで。

いろんな連中がお気に入りの姫を品定めするように界隈を歩き回っている。
10分も歩いていると、先ほどすれ違った奴と目が合ったりして妙に気恥ずかしい。

この近辺の路地は決して広くはないのだが、それでもクルマでグルグルと廻りながら姫選びしている者も数多く見られる。
とはいえ、近くに駐車場がほとんど無いんだけね。
たしかにクルマの方が周りの視線を気にしなくてもすむが、何度も遭遇するとちょっとカッコ悪いぞ。

飛田新地の遊び方については、こっちのリンク(修正しました)を参照されたし。相場とかはここに書いてあるとおり。


さて、1ヶ月も放置しておいた飛田新地の感想だが、正直言って単なる風俗街と説明するだけでは済まない、複雑な感情になるエリアだ。

昔であれば、借金のカタに売られてきたお姉ちゃんが、仕方なく身体を売っている場所、ということだったのだろうが、曲がりなりにも行政の指導によってこの地に集まってきた風俗店がそうした事をやっているとは思えない。というか、思いたくない。

だから、ちょっとレトロな風俗体験ゾーンと思ってしまえばいいのかもしれないし、本人達は至って何とも思ってないかもしれないが、なんか衝撃的な、こんな世界があるんだな、とまざまざと感じるような場所だった。
軒先には


ホステスさん急募集
二十歳以上の方
固定給支給
委細は面談の上



といった内容の求人募集が貼られていた。
『迎春』の提灯は飛田新地料理組合の署名が入っている。

これだけ見ると、きちんと自治管理されているはずだが、ピンクの照明に浮かび上がる姫の表情が、憂いを帯びているものだったり、悲しさゆえの無表情であったように見えたのは、単なる思い込みだろうか?

いずれにしても、大阪の風俗街からはちょっと外れたこのエリアで、他言無用の雰囲気が漂う異空間であることは確かだ。

夜12時までの妖しいシンデレラ。



朝を迎えると、昨晩のピンクに染まった姫の光景が夢だったんじゃないか?あれは桃源郷だったんじゃないか?と思えるほどの静寂に包まれる。

飛田新地、それは大阪の最もディープなスポットであると言える。
 

この記事へのコメント

  • きのこ

    はじめまして。飛田新地は最近コンジロームが流行ってるそうです。聞いた話ですが。お互い気をつけようではありませんか。
    2006年07月22日 22:05
  • 海鮮丼太郎

    そうですね。
    せっかくの新地ですので、病気などをもらってこないようにしたいものです。
     
    2006年07月24日 17:48
  • 昼と夜とではぜんぜん違う町並みがある意味ショックでした。
    でも、昼にここを訪れる意味もあんまりないですが。
    2006年11月21日 02:17
  • 副島(二番)


    素敵なエリアですね。
    昼も夜も あらか
    2007年09月01日 00:03
  • kumata

    金融危機のしわ寄せで、飛田に来る人も冷やかし客ばかりで厳しいようですね・・・。
    2009年02月15日 18:01
  • たかだたもつ

    飛田の昼も楽しんでます(ただし午後から)。
    姫のレベルも高いです。
    私のサイトで報告日記を始めました。
    2009年12月08日 04:42
  • 高木

    飛田新地で求人大募集中です!
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    2010年06月02日 15:32
  • 飛田マスター

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    2012年07月11日 05:30
  • 名前 いえないぞう

    高卒あたり私は先輩から聞いていた飛田新地を男の下心で,どんな所か伺ってみた。昼間で太陽輝いていても表通りの華やかさと反して,グレーで悲しい気配漂う町でした。身を提供した稼ぎで生計をたてなければ食ってゆけない女たちの涙声が,何処と無く聞こえてくる町でした。
    私は女を求めるのではなく彼女らの悲しげな心の訴えが,歌に変わりて聞こえてくる。そんな町が好きになりました。
    懐に余裕あり女を求める男らよ…暫しの間,彼女らをとことん愛して幸せを与えてあげて下さい。
    私には「立派な甲斐性」がないから…(苦笑)
    2015年08月12日 11:38
  • 匿名希望

    当然ですが,あそこは女を求める者が赴く所であり知らない方が正解な場所である。
    私も若き頃にシンプルストレートな気持ちで訪問してみたが,場所柄,背中に異様な雰囲気を感じ取り(斎場が道を挟んだ近くにある)あまり長く居られるものではありませんでした。
    「お兄さん…いらっしゃい」と云う女性達の言葉の裏側に「悲哀の歌」を感じ取れたのは私だけだろうか。
    2015年08月12日 11:50
  • なにわの爺じろう

    女性とは疎遠な者が,さ迷い漂う街…同様にか否か端から端までを品定め好みの女性をターゲットしている男らが沢山いる。私も通りすがりのふりをして目がそちらを見ていた。
    外れの場所に立ち止まり振り返る。晴天の昼間であろうと,
    悲しみ色の街から何だか「おんな」の泣き声と云うか歌声が聞こえた。
    その涙を拭ってあげたいけど,懐に伴うものがない
    (こっちの方も悲しいわ)苦笑い
    2016年12月01日 16:31

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