2018年の輸入車市場は微増で30万台規模を維持

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2018年輸入車登録実績(上位21ブランド)
 2018年2017年前年比
Mercedes-Benz67,53168,21599.0%
VW51,95849,036106.0%
BMW50,98252,52797.1%
Audi26,47328,33693.4%
BMW MINI25,98425,427102.2%
Volvo17,39215,764110.3%
Jeep11,43810,101113.2%
Peugeot9,8818,242119.9%
Renault7,2527,119101.9%
Porsche7,1666,923103.5%
Fiat6,0136,52292.2%
Land Rover3,9643,597110.2%
Citroen3,5603,152112.9%
Jaguar3,2602,614124.7%
Alfa Romeo2,5101,838136.6%
smart2,4654,63853.1%
ABARTH2,3522,286102.9%
Maserati1,4531,82479.7%
Ferrari76777599.0%
Chevrolet750654114.7%
DS74979993.7%


そんなわけで更新が滞ってますがこのネタは続けておこうかと。

JAIAから2018年の輸入車登録実績が発表になり、前年比微増の年間30万台を維持したことが明らかになりました。

しかし、内訳を見ると構造的にいろいろと変化が見て取れますね。

ついにというかMercedes-Benzがピークアウトし、BMWとAudiも前年割れという感じでドイツ系プレミアムはこの辺りが需要の頂点といったところでしょうか。

今後電動化の波で国産車より先を行く画期的な車種が出てきたら爆売れするかもしれませんが、内燃機関で実績を伸ばすのは今後厳しいかもしれません。

国内メーカーの電動車に対するアプローチは中~小型のエコカーを軸に展開されていきますので、富裕層が好むCセグメント以上のSUVなどは市場が被らないことが想定されるため、メルセデスやプジョーといったSUVラインナップの電動化に取り組んでいるメーカーにとっては追い風となる可能性があります。

当面はPHEVを軸に普及が進むことになると思いますが、当然販売価格も大幅にアップすることになり、メーカーやディーラーにとっての1台あたりの利益には貢献してくれることになるでしょう。

逆に言うと、各メーカーはそうした高付加価値のクルマの販売に注力することになりますので、従来の内燃機関のみで走るクルマの販促が疎かになる懸念があります。

多様な選択肢があってこそだとは思いますが、国産車に少し手を伸ばせば輸入車が買える、というボリュームゾーンだけは手を抜かないで頂きたいものです。


話が逸れましたので各ブランドのうぉちに戻ります。

VWとBMW MINIは前年比プラスで推移してますが、特別仕様含めて車種を積極展開しているBMW MINIに対して、VWはディーゼルの投入などのトピックがあったものの全体的に地味な印象を受けた1年でしたが、ポロの投入などもあって結果はいい感じでしたね。

で、T-ROCってどうなったんでしたっけ?


VOLVOはディーラー網の整備を強化してきっちり販売を伸ばしてきましたね。

246世田谷の旗艦店も先日大幅リニューアルオープンしたりとか。あと、COTYの件に限らずメディア対応が巧みだったのが印象的です。

ブランドイメージ向上に金を掛けたのでしばらくは安泰な気がします。


イタフラ勢(&JEEP)も堅調な一年でした。とはいえ大衆ブランドであるFiatが落ち込み、AlfaRomeoの好調とABARTHが辛うじて前年比プラスというのは車種ラインナップが厳しい中で先鋭的な層にしか響かなくなっている感も。

500はいつまでこのままなんでしょうか?


そして年間1万台ライン復活が見えていたプジョーさんですが、後半失速して残念ながら9881台で着地。

とはいえ前年比プラスですしCitroenもRenaultも前年比プラスということで、ドイツ勢とは違う選択肢としての大衆ブランドというのがきっちり市場を形成しているのは好ましい限りです。


高級車に関してはその筋の方にお任せしますが、一番気になってるのがsmartの大失速ですね。

2018年初は出荷を停止してたみたいですが、兄弟者のtwingoは堅調に販売を伸ばしているわけですから、メルセデスグループとしてsmartを積極的に売らない(売れない)事情が気になります。

VWの消極的ラインナップ展開やメルセデスの取り組みを見ていると、海外メーカーは日本市場で無理に台数を伸ばす戦略からきっちりと利益を取る戦略に転換している印象を受けます。

商品力とブランドイメージを高めるだけで、国産車から乗り換えてくれる“お金を使える層”を獲得出来る方法論がある程度確立されていますので、それを粛々と進めることになるのではないでしょうか。

シェアリングエコノミーの台頭で自動車を売るというビジネスモデルのピークアウトが世界的な動きを見せる中で、結果的に台数がついてくるという可能性はありますが、当方の2019年の予測は前年比微減と見ております。

果たしてこの予測が正しいのかどうか。

各メーカーの取り組みを今年も生暖かくうぉちしていこうと思います。





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