プジョーさんの新機軸、Rifterのティザーが始まる

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リーマンショック以降再び国内での存在感を取り戻しつつあるプジョーさんですが、SUVを前面に押し出したラインナップとディーゼルの投入という戦略が功を奏し、久しぶりに年間販売台数1万台の大台を狙えるところまで来ています。

そしてさらなる躍進を狙う上で次の一手となるのが新ジャンルの車種の投入です。

ってことで色々言われておりましたPartnerの後継、新型Rifter(リフター)の国内導入に向けてのティザーキャンペーンが始まりました。


おしゃれ商用車のナナメ上をいく──プジョー リフターに緊急試乗!
https://gqjapan.jp/car/review/20180826/peugeot-rifter-nanyo


新型RifterはPSAにおけるCセグメントのLAV(Leisure activity vehicle)です。
LCV(商用車)じゃないんでしょうか?

プジョーブランドにおいて従来このポジションはPartner(パルトネール)という名前でシトロエンのBerlingo(ベルランゴ)と共に商用カテゴリのラインナップを担ってきました。

フルモデルチェンジを機にPartnerだけがRifterと名称を変更し、LAV(Leisure activity vehicle)として乗用車であることを強く打ち出してきました。

もちろん商用車として使うことも想定しているはずですが、徹底的に乗用車カテゴリであることをアピールしています。
これは日本に限った話ではなく、PSA全体のトーンがそういう感じです。

商用ベースを乗用車としても打ち出す戦略は今に始まったわけではなく日本ではフランス本国以上に乗用車として受け入れられているルノーカングーが最も成功した事例として君臨しています。

日本車でも東名高速のハイウェイスターことプロボックス&サクシードに乗用車仕様が存在したことを覚えている方も多いかと思います。
(こちらは2014年に乗用車仕様の販売は終了してしまいましたが…)

従来のプジョーさんは伝統的なセダン、HB(ハッチバック)、ステーションワゴンという3つのボディスタイルを主力のラインナップとしていました。

それらの傍流としてコンパクトMPVである『1007』、初のSUVラインナップとなる『3008』、クーペスタイル『RCZ』、ピープルムーバーとしての『5008』といった車種が展開されてきました。

207swの後継として明確にキャラクターをSUVにシフトした2008を皮切りに、判りやすいカッコ良さを打ち出した2代目3008/5008によってプジョーさんのメインストリームがSUVへとシフトしていく中で、ブランドとして次に狙うべき市場はどこか?

プジョーさんが世界中で展開している車種の中で日本市場にポッカリ空いているのは

 ・Aセグメント(108)
 ・LAV:Leisure activity vehicle(Partner/Rifter)
 ・DセグメントLCV(Traveller)

あたりになります。

Aセグメントは輸入車ブランドにとって低価格かつ若年層の取り込みを狙うエントリーレンジではあります。

プジョーさんもかつては106までは正規導入をしておりましたが、主に採算の問題から後継の107/108は導入しない方針を貫いております。

Travellerは既報の通りトヨタとの共同開発による商用ミニバンであり、日本においては最も競合する車種の多いカテゴリであって、PCJとして導入する旨味がありません。

そこで可能性を模索されたのがLAVであるRifterなわけです。

この10年でルノーが世界的に見ても珍しい形でカングーを日本に定着させたのを横目で見ながら、PCJとしてもシトロエンブランドからベルランゴの導入を検討していた、みたいな話は何度か出てはいましたがその話が流れて今回プジョーブランドからRifterで新たな市場開拓を目指すことになったわけです。

ルノーが市場を切り開いてくれたところを柳の下の二匹目のドジョウを狙う形になるわけですが、プジョーさんの戦略として

“Rifterはカングーとは違うカテゴリのクルマである。
 なぜなら商用車ではなく最初から乗用車として開発したからだ。”

というロジックで突っ走るわけです。

ティザーキャンペーンとして最初の露出をGQというアレな媒体から行ってみたり、記事の中でもカングーとは違うという主張のロジックをあえて説明してみたり、正面から勝負を挑むのではなくむしろ斜め上からマウンティングを仕掛けるような感じですね。

当然ルノーさんとしても市場を開拓した意地と誇りがあるでしょうから全力で対抗してくると思います。

Rifterとカングーを比較すると、万人ウケするデザインという意味ではRifterの方に軍配が上がります。

昨今のプジョーデザインがオリジナリティより普遍的なウケを狙ったデザインにシフトしていますのでこれは当然と言えば当然と言えます。

しかしカングーが日本で築いた

“ライフスタイルとしてのカングー”

というポジションがそう簡単に覆せるものではありません。

この辺りは別途改めてエントリーを書くことにしましょうか。

兎にも角にもプジョーさんが新しい車種を日本で展開することを決めたのは歓迎すべき話です。

とはいえ車種の魅力に甘えてブランド体験の提供を疎かにしてきた従来の戦略がRifterに通用するわけでもありません。

プジョーブランドに新しい軸を確立し、新たなファンを獲得できるか?
PCJのプロモーション力が問われます。

その意味で、当方としてはRifterのプロモーション展開にとても注目していたりしますw




この記事へのコメント

  • あまかさ

    やはり、プジョーから出るんですかね…
    奥さんがベルランゴ派で、シトロエンから正規輸入しなければ、STEPなワゴンを買うと断言されてしまいました(泣)
    行きつけのディラーは「まだ何も聞かされてないから新年のイベントで分かるんじゃないかな?」って感じなので、来年の後半ですかね?
    2018年11月14日 00:53