BLOG RANKINGに参加しております。
訪問記念に押してってくらさい。⇒⇒⇒
ブログランキング・にほんブログ村へ

2011年06月27日

ファブリーズのラジオCMがヤヴァい件について




4月にチェックしててBLOGに書こうと思ってたんだがすっかり忘れてた。
そんなわけで音声がYoutubeに上がってた[7.21補足] 公式ページに掲載されたので、改めてエントリー書くことにした。

ファブリーズ公式 最新CMページ

と思ったら消されてしまったので、再びYouTubeから持ってくることにした。[2012.11.9補足]

日本のCMの中で腹を抱えて笑うという作品にお目にかかることはあんまり無いのだが、こいつはここ数年、いやひょっとすると今までで一番笑ったかもしれない。

そんなわけでファブリーズのラジオCMがヤヴァいというお話。
N:その走りは本能を刺激し、忘れていた野生を呼び覚ます。
12気筒DOHCエンジン搭載。

こども:「でも臭いよ」

N:今、先進の高性能が加速する。

こども:「でも変な臭いがするよ」

臭いは全てを台無しにする。
クルマにはクルマのファブリーズ。
N:進化したのは走りだけじゃない。
強靭なボディ、革新的なフォルム。
それは、見る者の目を奪う。

こども:「でも臭いよ」

N:今、羨望のまなざしが向けられる。

こども:「でも中は臭いよ」

臭いは全てを台無しにする。
クルマにはクルマのファブリーズ。
N:安定したドライビングと極上のキャビンが誘うくつろぎの世界。

こども:「でも臭いよ」

N:今宵、ありのままの自分に、会いに行く。

こども:「でも変な臭いがするよ」

臭いは全てを台無しにする。
クルマにはクルマのファブリーズ。

消臭剤、防虫剤系のCMでは、むかしから「タンスにゴン」や「ゴキブリホイホイ」など、いかに笑いを誘うのかを競っているような側面があった。
商品の目的をあまりリアルに前面に押し出しづらいこともあり、CMのインパクトでアピールする手法が用いられることが伝統のようだ。

そんな中で、今までは割とさわやか系CMのイメージが強かったファブリーズ。
最近それが少しおもしろ路線に転換したと話題にはなっていたものの、TVCMを見る限り、まだまだキレるレベルが中途半端だなぁと思っていたら、このラジオCMだ。

このCMのキモになるのは、

(1)ラジオという音声だけのメディアだからこそ成立するアイディア
(2)あきらかにメルセデス(というかヤナセ)をパロディ化している
(3)こどものある種の残虐性とのギャップ
(4)笑いが商品の目的と合致している


といったところだろうか。


(1)について考えてみる。
たとえばこれがテレビCMだったら?
まずそれらしいクルマのビジュアルを用意しなければいけない。
この手のCMにありがちな高級車の実車(メルセデスやBMWなど)を使うわけには当然いかないから、CGなどでそれらしいクルマを用意しなきゃいけない。
しかし、そこまで手間と予算を掛けたとしても、このCMの破壊力を増幅させることは難しい。
キモはビジュアルではなく、その会話にあるのだから。


(2)については、ラジオCMの放映時間帯が重要になってくる。
おいらがこのCMを聞いたのは、出勤前にシャワーを浴びながらつけていたTBSラジオだった。
この時間帯(7:00〜10:00ぐらいまで)というのはサラリーマンの出勤時間から始業時間であり、家を出るための準備やクルマで仕事を始めるサラリーマンがラジオをつける時間帯だ。

当然この時間帯を狙ってクルマのCMがひんぱんに流される。
とりわけ、ヤナセなどが高級車のCMをガンガンと打っており、我々はそれを当たり前のように受け入れている。

高級車のCMの作り方には決まりごとのようなものがある。

「勇ましい音楽でスペックを誇らしげに語る」

というものだ。
もはやこれはお約束とも言うべき絶対的な文法となっており、特にヤナセはこのフォーマットを好んで使う。

そこを逆手に取ってパロディ化したファブリーズのラジオCMは、聞くものにとっていつものフォーマットから繰り出されるパロディに衝撃を受けたわけだ。
もちろん全世代がおもしろいと感じる内容ではあるものの、特にサラリーマン世代へのインパクトは計り知れないものがある。


(3)について。
上記したいつものフォーマットにこどものツッコミを入れるという、このCM作りは非常にシンプルなものだ。
大人が馬力だとか高級だとかステイタスだとか言ってるようなものでも、こどもにとっては車内が臭いという一点でそんなことは吹き飛んでしまう。
文字通り全てを台無しにしてしまうわけだ。
無邪気がゆえの残虐性が与えるインパクトとギャップがこのCMのキモなわけだ。

実はこのファブリーズのラジオCM、奥さんがダンナに車内が臭いと文句を言うバージョンもあるのだが、そちらの出来はあまり良くない。
ありがちなシチュエーションであり、なおかつギャグとしての笑いの要素が無いからだ。


そして、本来CMとして一番重要な(4)について。
このCMで指摘されているように、クルマのスペックやドレスアップに心血を注ぐクルマ好きは多いが、車内の臭いについて気を使ってるオーナーは実は意外と少ない。
大抵の場合は芳香剤とエアコンの消臭対策といったところまでの対策で、シートやフロアマットなどの消臭対策は忘れられがちだ。

車内の臭いというのは、ある意味体臭と同じようなものだ。
自分にとっては慣れているから平気だとしても、他人がそうとは限らない。
他人のクルマに乗ると独特の臭いがして不快に感じることがあるのはこのためだ。

そこに訴求する商品がクルマ用ファブリーズであるならば、消費者にその必要性を気付かせて、ファブリーズの購入に結びつけることがCMに課せられた使命だ。

しかし、“臭い”というセンシティブな問題をあまりダイレクトに伝えようとすると反発を招く恐れがある。
そこで笑いを与えつつ商品の必要性を訴えるというこのCMの構成は、誰もキズつけることなく、そしてファブリーズの必要性を実感させる見事な落としどころだ。

「タンスにゴン」など過去に話題になったCMはいろいろあったが、商品との関連性という意味できちんと成立させた作品はそれほど多くない。
だからこそ、たった20秒の音声だけのCMでここまでインパクトのある作品に仕上げたお手並みはお見事だと思う。
また、このCMにGOサインを出したP&Gという企業はすげぇと思う。

で、この一連のCMのプランナーは多賀谷 昌徳氏だそうです。
お見事であります。



 
 
posted by 海鮮丼太郎 at 11:55| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 広告(advertising) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/212075560
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

ファブリーズ ラジオCM
Excerpt: すげーもんに遭遇した。 まったくこのCMを作った方の才覚が恐ろしい。そして眩しい。 これについて書かれてるブログさん。 ⇒【あなたの知らない方が良かった世界】ファブリーズのラジオCMがヤヴァい..
Weblog: きときと?
Tracked: 2013-05-11 10:22