フォードは復活するのか?

 
内向きな基調演説、ビッグ3凋落を反映?

最近のマツダの好調を伝えるニュースを見ると、、一時期マスコミに総バッシングを食らっていた頃が妙に懐かしく感じることがある。
やれ、新車が出ないだの、フォード傘下で経営方針がフラついてるだの、倒産するんじゃないかだの、言われたい放題だった。

実際、2001年のマツダは1年間まったく新車の発売がなかった。
片やトヨタが20車種近くの新車を発売している状況にも関わらず、マツダは既存車種で対抗せざるを得なかった。

なんでそんな状態になってしまったのか。それは、マツダを再生させるためには妥協の無い新車を時間を掛けてでも開発するべきだ、という当時の経営陣の決断があったからだ。
親会社であるフォードを説き伏せ、年間販売の大幅ダウンというリスクを負ってまで魅力的な新車の開発にリソースを集中する決断を下したのが、当時マツダを率いていた現フォードの副社長であるマーク・フィールズだ。
そのクルマとは、ZoomZoomのCMでおなじみのアテンザだった。
2002年にアテンザ(海外名:MAZDA 6)として発売されると全世界で絶賛され、マツダ復活の狼煙になった車種だ。

残念ながら、この成功を待たずにフィールズは親会社のフォードの意向で欧州のPAG(プレミア・オートモーティブ・グループ)へと異動になったが、このマツダの背水の陣とアテンザの開発に対する強い思い入れに感じ入った連中は、アテンザの発売までネット上でアテンザを盛り上げまくったものだ。おいらも、2ちゃんのアテンザスレでかなり熱く応援をしていた。
そして、アテンザの成功を前にマツダを去るフィールズに対して最大級の賛辞を送ったものだ。

そのフィールズが、苦戦の続く北米市場でのフォードの取り組みについて基調講演を行っている。その内容は、決して明るいものではなかった。

ヨーロッパフォードがWRCで活躍するFOCUSなど魅力的な車種をリリースして欧州市場で健闘しているのとは対照的に、北米市場におけるビッグ3としてのフォードはスペシャリティカーを除き、大衆車のラインナップでは凡作ばかりリリースしている。
それを補うために値引きによる乱売で苦境に陥ったニュースは昨年大きな話題になった。

マツダを再生させたフィールズは、北米市場における問題点をきちんと認識していることだろう。
値引き販売による体力勝負では絶対に先が無い。
現状を乗り切るためには止むを得ないだろうが、こうした不毛な争いから抜け出すためには、まずクルマ本来の魅力を再度打ち出す新車をリリースしていくしか方法はない。

かつてフォードに助けてもらったマツダだが、現在はエンジン、プラットフォーム開発においてフォードグループの中核を担うほどの実力を取り戻した。
ここはひとつ、フィールズに対する恩返しとして、マツダもフォードの再生のためにその技術力を生かして魅力あるクルマづくりの手助けをしてやって欲しいと思う。

クルマなんてものは、どんなに技術革新が進もうとも、基本の部分を疎かにすれば消費者は敏感に反応する。
シボレーブランドを韓国車に冠してアジア圏で好調だと吹聴しているGMグループなんか放っておいて、フォードは実力で復活を成し遂げてもらいたい。
モノづくりを知っているリーダーこそが、逆境を跳ね返す原動力になる。そして、フィールズならそれができる筈だ。

ひとつ言わせてもらえば、FOCUSの11回に代表されるリコール回数の多さはなんとかした方がよろしいかと思います。
撃墜マークのようにリアガラスに貼られたリコール対策シールが痛々しいです、ホント。

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