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2016年01月28日

伊集院光とジェーン・スー



【今北産業】(今来た人に3行で要約)
 ・大沢悠里のゆうゆうワイドが終了。後継は伊集院光とジェーン・スー
 ・改変の狙いはリスナー層の若返りとスポンサーの獲得
 ・期待は大きいがパーソナリティにメンタル面での懸念も



Radikoに続いて難視聴対策としてのワイドFMが始まり、“ラジオを聴く環境”がようやく改善された。
これにより新たなリスナー層の獲得と、スポンサー獲得のチャンスが久しぶりにラジオ業界に訪れた。
4大媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)の中で一貫して売り上げの落ち込みが続いているラジオが媒体として生き残れるかどうかの瀬戸際状態にあって、恐らく最後の大勝負とも言える大改編を4月にTBSラジオが行う。

既に報道されている通り、30年間続いた大沢悠里のゆうゆうワイドが終了し、その朝ワイド枠を伊集院光が受け持つことは大きな驚きをもって迎えらた。

伊集院光のエキレビの記事が割とくわしくまとめているので、面倒だからそっちをどうぞ。



 ・月〜水:伊集院光が担当
 ・木:伊集院光+金曜担当パーソナリティの2人体制
 ・金:別のパーソナリティが担当
 ・放送時間は8:30〜11:00
 ・月曜深夜の『深夜の馬鹿力』は当面継続

とまぁここまでが確定情報。

ではその後の時間は誰が担当するのか?というとここでまさかのジェーン・スー登場。



先週末の『相談は踊る』で本人から発表があったらしいが、聴き損ねてたのでニュースを見て驚いた次第。


ジェーン・スーが何者か?

これまた話すと長くなるので適当に検索してもらいたいが、いわゆるタマフル人脈(ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル経由でブレイクした人材)であり、本業は作詞家、コラムニスト。自称“未婚のプロ”を売りにしている。

毎週土曜日19:00〜人生相談エンタテインメント『ジェーン・スーの相談は踊る』おもしろおかしく人生相談に乗るという番組スタイルを定着させた功績による抜擢と言っていいだろう。


この2人の起用により、高齢者層が圧倒的に多かった朝の時間帯の大幅な若返りを狙い、ラジオの活力を取り戻そうという狙いが透けて見える。


こうした若返りの取り組みは既に昨年から始まっていて、24年間続いた土曜朝ワイド『永六輔その新世界』が昨年10月に終了。

その後枠としてお笑い芸人であるナイツを起用した新たな朝ワイドが始まっている。

当初こそ聴取率は苦戦したものの、昨年末のレーティングでは永六輔の主なリスナー層であった60代の聴取率も回復し、一定の支持を得たというTBSラジオの編成側の判断もあったのだろう。


■若返りはできるのか?
結論から言えば、スタートからある程度の期間はリスナー層の大幅な若返りは可能だろう。

伊集院光のラジオパーソナリティとしての才能は疑う余地はないし、ジェーン・スーは自身をネタにすることでリスナーの共感を得やすいキャラクターであるため、ソーシャルメディアとの連携も含めた一定の盛り上がりを見せることは間違いない。

これは昼帯のキラキラやたまむすびの成功をトレースする形になると思われる。

一方で、熱心なリスナーほど脱落が早いかもしれない。

その理由は帰社倶楽部(元)さんのツイートが物語っている。

これは伊集院光がかつてANNから夜ワイド『伊集院光のOh!デカナイト』に進出したことで、毎日聴くことが出来ずに脱落した熱心なリスナーが意外と多かったという記憶にも当てはまる。

幸いなことに伊集院光自身は月曜深夜のラジオは継続すると宣言しているので問題ないが、ジェーン・スーに関しては新たなリスナー層の獲得の代償として、ある程度の脱落組を想定しなければならないかもしれない。



■両者に共通する懸念点
伊集院光というタレントはラジオパーソナリティとしての活動に最も力を入れており、公言もしている。

かつて日曜日に『日曜日の秘密基地』とあわせて週2本のレギュラーを持っていた時期もあったが、秘密基地を本人の申し出により降板している。

この際に語られた降板の理由は謎が多く、多くのリスナーがモヤモヤとした気持ちを抱えての終了となった。

伊集院光はたまにトークで語るように、メンタル面での好不調の波が激しい。

番組では不調を感じさせないトークを展開しているが、本人のストレスというのはかなり大きなものがあると想像される。

テレビの仕事を大幅に減らし、ラジオを中心として雑誌連載やテレビバラエティ企画など、その時の興味に応じて仕事量を調整するやり方をこの8年近く続けてきた中で、朝ワイドという帯を担当する決心をしたのは本人によほどの覚悟があってのことと思われる。

とはいえストレス発散の逃げ道として、金曜〜日曜は番組を持たず、各地への放浪や興味を持ったことに時間を作れるシフトを組んでもらっているので、実際にスタートしてそれがどう回せるのか?というところを探りながらやっていくのではないかと思われる。


一方のジェーン・スーについては、人生相談をエンタテインメント化する才能はあるものの、ワイド番組のような仕切りの能力は今のところそれほど高いようには感じられない。

朝ワイドで人生相談を毎日やり続けるわけにもいかないだろうが、リスナーとしてはそこに期待する部分もあるだろう。

ドリアン助川がティーンの相談に真正面から応え続けたことで疲弊し活動を休止したように、人の相談を(エンタテインメントとはいえ)受け止めるというのはかなりの負荷が掛かる。

そうした重圧にジェーン・スーが応えられるかもまた、未知数ではある。

また本人が自虐的にネタにしている“未婚のプロ”という肩書きだが、ジェーン・スー自身は現在付き合っている彼氏がいることを番組内で明かしている。

婚姻関係を結ぶことが絶対の価値観ではないのは承知の上だが、世間一般的に『未婚=彼氏がいない』と同義であり、自身の肩書きのために彼氏がいなから結婚しないのだとしたら、それがどこまで通用するかという懸念がある。

今や未婚女性のカリスマとして崇拝に近い感情を抱く女性も多い中、“裏切られた!”という感情をもたれると一気にネガティブな評価に繋がる。

もちろん結婚という選択をしても、同様に嫉妬の対象として炎上することは間違いないだろう。

つまり、『未婚』というフレーズはジェーン・スーの抱えるもっとも厄介な時限爆弾とも言えるだろう。

 

■ラジオの未来の可能性
ワイドFMも始まりAMラジオとしては今が大きな変革の最後のチャンスであると言える。

そのチャンスをこの2人に託すという判断は、今考えられる中ではベストに近い人選だとは思う。
(伊集院と共に金曜を担当するパーソナリティが誰になるかにもよるが)

当方はこの2人の熱心なファンではあるが、現実問題として仕事しながらこの番組を聴くことはほぼ不可能だ。

ポッドキャストを充実してリアルタイムで聴けないリスナーも取り込むやり方もあるが、朝ワイドのように聞き流す前提のラジオではたまむすびのような濃い内容を提供することも難しい。
(TOP5のポッドキャストがつまならいのも理由は同じ)


番組発の世の中を動かすムーブメントでも起こせれば良い起爆剤になるとは思うのだが、その成否は構成作家の才能と、付いてきてくれるリスナー次第ということになるのかもしれない。


そして、この2人のラジオ番組にスポンサーがどれだけ付いてくれるのか。

ラジオの広告収入が減少する中、編成の大改編は新たなスポンサー獲得が最大の目的となるわけで、番組内容もさることながら、どれだけのスポンサーが獲得できるかをきちんと見届ける必要があるだろう。

それがラジオの未来の可能性を見極める上で、大きな指標になると思った次第ナリ。



posted by 海鮮丼太郎 at 13:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 波(Radio) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月26日

プジョーさんからも謎のプレスリリース

peugeot_model_sales_totalPDF.gif
▲クリックで拡大 

[2016/4/26追記]
本件における補足記事を公開しました。

中の人に聞いたこれからのプジョーさん


【今北産業】(今来た人に向けて3行で要約)
 ・シトロエンに続きプジョーも車種別の販売実績を公開
 ・公開はうっかりではなく戦略的な意図も持ったもの
 ・累計では206のシェアが25.3%。しかし意外なモデルが意外と売れている


自由惑星同盟の航路図を見ながら

「これだ… これが欲しかったのだ…」

とつぶやいたラインハルトの気持ち、と言えばお分かりいただけますでしょうか。




フォードショックのおかげで話題になり損ねた感もありますが…
シトロエンから謎のプレスリリースでも触れたネタが、なんとプジョーさんからも同様に詳細な車種別の販売実績が公表されました。



ワールドワイドと日本のリンク先が逆になってるとかそんな些細なことは置いておきます。

例によって日経プレスリリースでは全データが取得できますが、プジョーさんのリリースページではプレスメンバーのログインをしないと閲覧できません。

これで先日のシトロエンのプレスリリースとあわせて、うっかりではなく明確な意図をもって国内における販売台数をオープンにしたことになりますね。




■シトロエンに続きプジョーも車種別の販売実績を公開
当BLOGでは長いことプジョーに関する話題を扱ってきましたが、年間の合計販売台数はJAIAのデータで把握できていても、車種別でどれだけ販売されていたのか?という詳細なデータはちゃんとしたソースの形で持ち合わせてはいませんでした。
(断片的に取得した情報はあったのですが、真偽が不明瞭だったり情報源の都合で詳細が書けなかったとか…)

その理由についてはシトロエンのエントリーでも触れましたが、車種別のデータといった統計情報はプジョーのプレスリリースページからメンバー登録をしなければ閲覧ができず、そのメンバー登録はジャーナリストや媒体関係者に限定されていたため、当方のような野良ブロガーがアクセスできる情報ではありませんでした。

他のメーカーでも車種別に詳細な台数まで情報を明らかにするというのは非常にレアです。
競合に手の内を明かすことにもなりかねないからです。

例えばルノーは2015年の国内販売がついに5000台の大台を突破したことをキャプチャーの発表会で公表していますが、その車種別構成については%での開示となっています。

新車登録台数に対する車種別構成比は、「ルーテシア(GT、R.S.含む)」が36.3%で最も多く、次いで「カングー」の33.0%、そして「キャプチャー」が18.2%となった。
まぁこれでおおよその台数は把握できるわけですが、好調だったルノーでさえ台数まで踏み込んでの公表はしていないということがおわかり頂けるでしょうか?



■公開はうっかりではなく戦略的な意図も持ったもの
先日のシトロエンの発表の際、ジャーナリスト向けに出すべき情報をうっかりして一般向けにプレスリリースしてしまったのでは?という疑念を抱きました。

しかしこうしてプジョーさんからも同様の発表があったということは、ミスではなく明確な戦略的な意図をもった発表であることが明らかとなりました。

しかもプジョーさんのデータでは車種別の実績だけでなく年次推移ならびに詳細なグレードの投入時期などの情報も併せて公開されています。

すっかり忘れていましたが、当方の307swが日本で発売されたのは2002年8月でしたね。
また当時の価格も併せて記載されていますので、データとしても非常に有用であります。

カーセンサーなどでもグレードや価格といった情報がカタログとして集約されていますが、一次ソースの信頼性に勝るものはありません。


シトロエンのエントリーでも触れましたが、一般的にここまで詳細な情報を開示するのは実績によほどの自信がある場合などに限られます。

プジョーさんの2015年の実績は、前年比でプラスに転じたものの一昨年の水準に戻ったに過ぎず、まだまだこれからという状況にあります。

ルノーのような大台突破という話題になるようなトピックもありませんでした。

そのため、シトロエンに続きプジョーさんがこのような情報を一般向けにプレスリリースを打った狙いがどうにもハッキリしません。

もちろん当方のようなプジョーうぉっちゃーからすると、今回の情報開示によってプジョーというブランドが日本でどのように展開してきたのかという多方面からの考察できるデータを開示してもらったので、諸手を挙げて称賛の声を送りたいところであります。

この情報をどのようにバズらせることを狙っているのか?

是非とも中の人に話を聞いていみたいところです。




■累計では206のシェアが25.3%。しかし意外なモデルが意外と売れている
ってことで、開示されたデータを少しいじってみましょうか。

1988年からの累計で車種別の実績をまとめるとこのようになります。

peugeot_model_sales_total.gif

プジョーさんの中で最もヒットしたのは当然のことながら206であったわけです。
約5万台を販売し累計のシェアで25.3%というのは圧倒的な数字でしたね。

その次はやはり206と並んでプジョーブームを牽引した307で、累計2.8万台と母数がこれだけあるわけですから今でも街中で見かけることが多いのも納得であります。

次に続くのが306で2.4万台と、意外にもCセグメントでありながら日本ウケするプジョーだったということになるのでしょう。

新世代プジョーとしては4番手に1.6万台で207が、6番手に8822台で308が続きます。

プレミアム路線と大型化が進んで客離れを起こした時期にしては、後半のテコ入れでそれなりに売れた感じですね。


現行モデルとして見ると、2012年に販売を開始した208シリーズが7478台、そして意外にもRCZが累計で3681台も売れています。

RCZはプジョーの中では特殊なモデルとなりましたが、6年間コンスタントに売れ続けてたんですね。

ライオンミーティングやフレンチブルーミーティングでも抜群の存在感を発揮していただけに、現モデルで販売終了というのは惜しいです。ホント、惜しいです。


一方の208は、パワートレインの迷走により爆発的なヒットには至っておらず、2015年の実績では新型308より販売が少なかったというのはなかなか厳しい話ではあります。

peugeot_model_sales_2015.gif

しかしようやくターボとトルコン6速ATを手に入れましたし、フォード撤退報道に伴いフィエスタの客層を取り込む神風とも言えるチャンスを得たことになりますので、2016年の飛躍に期待したいところです。

ついでに。
一部で盛り上がっている2008とキャプチャーはどっちが多く売れたのか?問題について。

2015年の2008の実績は999台。
2015年のキャプチャーの実績は5082台のうち18.2%(≒925台)。

つまり、2008の方が台数的には売れているということになりますね。

とはいえ、一時は7倍近い差があったのに、“振り向けばルノー”というぐらい両メーカーの販売差は縮まってきました。

春に2008もパワートレインの刷新がありますので、流行のクロスオーバーとして販売を伸ばして欲しいものです。


あれこれ一晩中数字をいじっていたい気分ですが、とりあえず今回はこの辺で止めときます。



■この姿勢をどう活かしていくのか?
さて。
繰り返しになりますが、シトロエンに続いてプジョーさんも詳細な情報開示を意図的に行ったことが明らかになりました。

他のメーカーでもここまで踏み込んだ情報開示はしていないというのは上記した通りです。
プジョーさんの捨て身の姿勢には驚き半分、称賛半分という気持ちです。

ではこの姿勢をプジョーさんの販売促進にどう活かしていくのか?という事を考えてみましょう。


プジョーさんというブランドは、シトロエンやルノーなどに比べるとフランス車というイメージが希薄であり、どのようにクルマの魅力を訴求していくかをずっと苦労してきました。

簡単に言えば話題が無く、話題を作るのもヘタでした。

その話題作りの種を撒いたという見方は出来るかもしれませんね。


フランス車のミーティングでも、シトロエンやルノーに比べると旧車の比率が低く、長く乗り続けるオーナーの絶対数が少ない印象があります。

逆に言うとそれだけ新型車を好んで乗るオーナーが多いという見方もできるわけですが、その辺りの相関関係を見てみたいですね。

例えば今年も開催されるであろうPEUGEOT LION MEETINGにおける来場者の車種と販売台数の相関などで、オーナーの傾向は把握出来るかと思います。

個人的には、今年のフレンチブルーミーティングでプジョーに関しては台数だけでなく車種別のカウントも細かくやって、この販売台数との相関を出してみたいという野望すら芽生えてきました。
(一人で作業するのは無理です。念のため)


また一般の人にはプジョーがどういった歴史を辿ってきたのかということを知ってもらうきっかけには成りえると思います。

とはいえ、それはあくまできっかけに過ぎません。

これらの情報をベースにどういった情報発信を行っていくのか?

その次の一手こそが重要になるんじゃないかと思います。



シトロエンと共に捨て身のノーガード戦法を取る覚悟を決めた、
プジョー&シトロエンのあしたはどっちだ!?


うぉっちゃーとしては楽しみな2016年が始まりました。


posted by 海鮮丼太郎 at 19:30| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フォードが日本市場から完全撤退へ

ford_reuter.jpg

【今北産業】(今来た人に向けて3行で要約)
 ・フォードが年内に国内販売から撤退の報道
 ・ここ数年は徐々に伸長するも爆発的な伸びは期待できず
 ・日本市場の限界に見切りを付けた


昨年の総括を書いてる最中にこんなニュースが飛び込んできまして。


米フォード・モーター(F.N)は25日、日本とインドネシアの全事業を今年閉鎖する見通しだ。ロイターが25日に入手したフォードの内部文書により判明した。「収益改善への合理的な道筋」が見えないことが理由だという。

日本市場からの撤退に当たり、保有するマツダ(7261.T)の少数株式は影響を受けないと説明した。

アジア太平洋地域担当プレジデントのデーブ・ショッホ氏が域内の全従業員に送った電子メールによると、フォードはすべての事業分野から撤退する。ディーラーを閉鎖し、フォードとリンカーン車の販売や輸入を停止する。日本で行っている製品開発は他国に移転する計画だという。

フォードの広報担当者はロイターに対し、こうした決定に関する電子メールが25日、従業員に送付されたことを確認した。

ショッホ氏はメールで「残念ながら、事業閉鎖により日本とインドネシアにいる社員は両国にあるフォードの現地法人で働くことはできなくなる」と説明した。

同社の日本法人は1974年に営業を開始した。現在、社員は292人、販売特約店は52となっている。昨年の販売台数は約5000台で、輸入新車市場におけるシェアは1.5%程度だった。

インドネシア法人の社員は35人、販売特約店は44だという。

日本市場においてはトヨタ自動車(7203.T)、ホンダ(7267.T)、日産自動車(7201.T)など国内企業が独占しており、フォードはサブコンパクトカー「フィエスタ」、「マスタング」、スポーツ多目的車(SUV)「エクスプローラー」の販売に苦戦していた。さらに、高齢化や若年層の需要減少による販売の落ち込みにも悩まされた。


■2度目の撤退報道
フォードに関する撤退報道については、これが2回目となります。

国内のフォード車の販売に関しては、2000年頃に初代フォーカスならびにKAといった変態コンパクトが大ヒットして、年間7,659台を記録したのが頂点でした。

[訂正]
1994-1997年の間に大ブームが起きて、1996年実績では商用車込みですが23,273台を販売したのがピークとなりました。

ford_sales_graph.gif

その後モデルチェンジして大幅にデカくなってしまったフォーカスは販売が失速。

2005年に少し持ち直しを見せましたが、その後ずっと販売は下降傾向でした。


そして最初の撤退報道がありました。

販管コスト削減の為に欧州フォード車(フォーカスやフィエスタなど)の取り扱いを終了してアメリカフォード車(マスタングやエクスプローラーなど)のみにラインナップを絞ったことがありました。2007年の話です。

これによりフォードは扱う車種がエクスプローラーとマスタング、そしてマツダ トリビュートの実質的なOEMだったエスケープといった非常に限られたラインナップになってしまいました。

当然のことながら販売は低迷し、リーマンショックも重なって2010年には年間2507台まで落ち込みました。


その後、フォード本社より再び日本市場に対してチャレンジするという方針が掲げられ、2010年に欧州でのクロスオーバーブームに乗る形でヒットを飛ばしていたKUGA(クーガ)の国内導入を皮切りに、フォーカス、フィエスタ、エコスポーツといったワールドワイドな車種の充実を図り、徐々にではありますが国内販売を伸ばしてきました。

しかし2回目御撤退報道は、車種の削減ではなく日本市場からは完全撤退という、非常にショッキングなものでありました。



■国内での販売は苦戦していたのか?
ドイツ勢が50,000台とか言ってるわけですから、フォードの年間5,000台程度の販売台数は成功と言える数字では無いのは事実です。

ロイターの記事ではエクスプローラーの販売に苦戦していたと書かれていますが、この手の大型SUVの中でエクスプローラーはむしろ売れている方だと言えます。

国内フォードの販売の3割を占めており、 このカテゴリでは代表車種であったと言ってもいいでしょう。

世界的ベストセラーであるフィエスタは、エコブーストエンジンによる先進的なパワートレインによって走る喜びを最大限に楽しめるBセグメントコンパクトですし、同じくCセグメントのフォーカスも、フォードの技術の粋をすべてつぎ込んだ素晴らしい車種であることは今も変わりません。

ディーラーの数が52店舗と多くない割に販売台数は5,000台近くまで到達しており、以前調べた時は一店舗あたりの販売は71台と、中堅どころの中ではけっこう効率よく販売をしていました。

ディーラーの数を増やせば販売はもっと伸ばせるのではないか、と思ったものです。

しかしその一方で、標準価格が比較的高めに設定され、それを販促期において大幅値引きで売るというやり方に批判が集まっていたのも事実です。

定期的に40万円近く値引きするクーポンが乱発されたり、試乗車落ちとはいえ発売から1年も経ってないクルマが100万円も値引きされて販売されていたりすると、さすがに正規に商談して買うのがバカらしくなります。

それよりは標準価格をもっとインパクトのある価格に設定して注目を集めて、値引きを渋く販売した方が、中古市場における値落ちも防げたのではないか、なんてことは当BLOGで何度も書いてきた気がします。

そんなわけで、販売台数はそれなりに好調ではあったものの、利益という点では問題を抱えていたと言えるのかもしれません。



■日本の自動車市場に対する見切り
今まで何度も苦境にありながら国内販売を維持してきたフォードが、“全面撤退”という大きな判断を下したのは、単に今の車種が売れないという目先の理由だけによるものではないでしょう。

軽自動車やミニバンといったデザインの好みや、ハイブリッド偏重に代表される世界的な需要とは極端に異なった特殊な市場に対応できる車種が無いという事情は確かに理由の大きな部分を占めているでしょう。

それよりもっと広い視野で見た場合、日本という国が国産車も含めた国内の自動車市場全体が完全な頭打ちになっており、今後自動車販売の総需要に大きな伸びが期待できないこと。

そして二重課税に代表される歪な税制により消費者負担が増加していることに加え、クルマは所有するものからシェアするものという価値観の転換が若年層を中心に進んでいる以上、市場のシュリンクは避けれらない情勢があること。

こうした市場の分析によって、無理してまで日本で事業を継続する必要はないという結論に至ったのであれば、それは大きな意味を持ちます。

総需要が伸びないのであれば、限られたパイの奪い合いになるわけで、熾烈な顧客獲得合戦を繰り広げなければいけません。
(いわゆるレッドオーシャン化というやつですね)

もちろんクルマの本質といった部分でのフォード車の魅力が日本人にまったく通用しないわけではなく、それなりにニッチなニーズはあるものの、年間5,000台程度ではビジネスを継続していく合理的な理由になりえないということなのでしょう。

フォード自身はアジアを中心に2020年までに従来の1.5倍(年間940万台)の目標を掲げていましたが、その中で年間5000台の市場を捨てるという判断をしたわけです。

その意味は非常に重く、大きなものだと思います。


日本市場で大衆車中心の輸入車メーカーが採算を意識できる台数というのは、規模にもよりますが最低でも1万台規模は必要でしょう。

そういう意味ではドイツ勢を除くとボルボ、FCA(フィアット&クライスラーグループ)、辛うじてPCJ(プジョー&シトロエン&DS)がギリギリといったところかもしれません。

それだけ厳しい市場でありながら、日本市場での成功が世界的にも意義があると考えるメーカーが切磋琢磨を繰り広げているのです。

しかし、その時代は一区切りついたのかもしれません。


なおインドネシアからの撤退に関しては、近隣のタイに大規模なフォードの工場がありながらも撤退の判断をせざるを得ないというのは、圧倒的に日本車が強い市場であり、それに対抗するには島が多いとなどロジスティクス面での高コストが採算に合わないといった判断でしょうかね。

選択と集中の結果ということなのでしょう。

当方としては、KUGAの購入寸前まで検討した(駐車場が狭くて入らなかったので断念)ことがあり、欧州フォード車に対する憧れも未だにとても強く持っています。


非常に優れたフォード車という選択肢が国内から失われることは、選択肢の多様性という意味では非常に残念な事態であると言わざるを得ません。

恐らくオペルが日本撤退時に大幅値引きのセールを行ったように、フォード車に関しても在庫処分の大幅値引きが行われることになるでしょう。

アフターサポートの体制は当面残るわけですので、この最後のチャンスにフォード車という選択も、決して悪いものではありません。

っていうか、むしろ今こそフォードを選ぶべき時かもしれません。

当方も2台持ちが許される環境であれば、プジョー5008とフォードフィエスタを選びます。
(もし日本でも販売していたのであれば、フォードS-MAXとフィエスタの2台体制)

それぐらい、フォード車はいいんですよ。



■追随するメーカーはあるのか?
今回のフォード撤退の報道は、国内の他の輸入車メーカーにとっては大きなショックを与えたことでしょう。

上記の通り、日本市場の特殊性が顕著になってきたことに加えて、今後の市場の伸びが期待できないとなると、ある程度見切りを付けて撤退するメーカーが続く可能性はゼロとは言えません。

高級ブランドは別として、大衆車中心のメーカーで年間5000台以下のメーカーは少なくとも今後の可能性について検討はしていることでしょう。

グループシナジーを活かせ、なおかつ国内販売が堅調に伸びているブランドは当面大丈夫だと思いますが、そうでないメーカーは…

どこと名前は出しませんが、気になるメーカーがいくつかあるのは事実です。


消費者サイドとしては、“買って応援”以外に根拠のある意思表示をする術はありませんが、とにかく多様な選択肢がある市場こそが消費者にとってもっとも大切なことです。

各社とも日本車にはない魅力を持っている訳ですから、アピールをより強化して頂き、購入検討のテーブルに載せることを最優先事項として取り組んで頂きたいものです。

そのためにも、撤退を決める前にJAIAあたりが主導して輸入車全体で共同のキャンペーンでもやってみてはどうでしょう?

ジャーナリスト相手の試乗会ばかりではその魅力が消費者にまで伝わらないことはもう十分わかったでしょ?


posted by 海鮮丼太郎 at 11:48| 東京 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月22日

2015年の輸入車市場を振り返る(2)


さて、前回は2015年を象徴するメルセデスとVWのトップ交代について触れたら長くなり過ぎました。

そして、続きを書こうとしたらいつの間にやらこんなに日が開いてしまいました。

ってことで今回も長いです。
すいません。

当BLOGでは年間1万台以上のブランドを便宜上輸入車の第1グループ(TOPグループ)と分類しています。

2015年の実績でいうと、6位のボルボまでが第1グループということになりますね。
ではその第1グループのその他を見て行きましょうか。


 2015年輸入車トップ20ブランド実績
メーカー20142015販売台数20142015順位
販売台数販売台数前年比順位順位前年比
Mercedes-Benz60,83465,159107.1%21
VW67,43854,76581.2%12
BMW45,64546,229101.3%33
Audi31,41329,41493.6%44
BMW MINI17,59621,083119.8%55
Volvo13,27713,510101.8%66
Jeep6,6917,129106.5%87
Porsche5,3856,690124.2%108
Fiat7,2896,03282.8%79
Peugeot5,7105,906103.4%910
Renault4,6625,082109.0%1111
Ford4,5984,856105.6%1212
Land Rover3,1262,97995.3%1313
Alfa Romeo2,6612,32187.2%1414
Citroen2,3211,97885.2%1515
Abarth3561,472413.5%-16参考値
Maserati1,4071,449103.0%1617
Jaguar1,0731,349125.7%1918
smart1,1141,01290.8%1819
DS869251075.6%-20参考値
■2014年途中よりAbarthFiatから分離、DSCitroenから分離のため前年比は参考値


■BWMは伸び悩みなのか?
3位のBMWですが前年比で台数を584台上乗せし+1.3%と、決して悪い数字ではありません。

しかし、一時はメルセデスと2位の座を争っていたのに、ずいぶんと差を付けられてしまいました。


その差はどこにあったのでしょうか?
そしてこれは伸び悩みと言えるのでしょうか?

2015年の車種別トップ20を見てみましょう。

順位メーカーモデル名2015年実績
1VWGOLF25,635
2BMW MINIMINI21,083
3Mercedes-BenzC Class21,031
4VWPOLO12,271
5BMW3 series12,050
6AudiA3 series10,604
7BMW2 series8,182
8BMW1 series8,080
9Mercedes-BenzCLA8,054
10Volvo40 series7,026
11Mercedes-BenzA Class6,752
12Mercedes-BenzE Class6,097
13Mercedes-BenzS Class5,844
14Volvo60 series5,316
15Mercedes-BenzGLA5,241
16VWThe Beetle5,043
17VWup!4,514
18Fiat500/500C4,370
19VWPASSAT4,136
20BMW4 series3,910

商品ラインナップで見ると、メルセデスもBMWも、各セグメントに隙間なく商品をラインナップし、そして新しいパワートレイン(PHEVやクリーンディーゼル)の投入にも積極的でした。

唯一大きく異なった動きとしては、2シリーズにアクティブツアラー&グランツアラーというファミリー向けMPVを投入したことでしょうか。

メルセデスはAシリーズのキャラクターチェンジによってむしろこのカテゴリから撤退した形になっており、その成否が気になるところです。

しかし、グランツアラーについてはセールス的に非常に好調であり、輸入ミニバンは売れないというジンクスを(今のところ)打ち破ってい
ます。

こうしたことによりBMWの他の2シリーズも含めると、1/2/3シリーズという3本柱でBMWの売上全体を支えていることがわかります。

唯一メルセデスと異なる点は、Cクラスの爆発的なヒットに対してBMWの3シリーズが対抗できるほどの実績を挙げられていないところでしょうか。

とはいえ、ファミリー層からインテリ層まで幅広い支持を獲得できているBMWは、プレミアムコンパクトのBMW MINIとの相乗効果によりまだまだ伸ばせる余地はあるのではないかと考えられます。

逆にファミリー層向けの車種が手薄になったメルセデスは、傘下のブランドであるスマートでその辺りを獲得していく狙いがあるようです。

従来のスマートの象徴でもある2人乗り(for two)は限定販売とし、新たにルノーと共同開発した4人乗り(for four)を209万円という設定で発売しましたので、今後は

メルセデス+スマート VS BMW+BMW MINI

というグループ単位での比較で見て行った方がいいのかもしれません。



■ついに前年割れのアウディ
4位のアウディに関しては後半にVWグループのスキャンダルに巻き込まれて、2006年から続いてきた右肩上がりの実績がついに前年割れを起こしました。

あまり語られませんが、リーマンショックでも販売を落とさなかったブランドはアウディぐらいのものでしたから、中の人もけっこうショックなのではないでしょうか。

また、昨年VWの庄司社長が逃げるように辞めましたが、アウディの大喜多寛社長も年末に退任するというニュースもありました。

奇しくも2006年の入社してアウディの快進撃を支えてきたこともあり、前年割れの責任を取っての退任なのか?と穿った見方も出来なくはありません。

アウディの快進撃も、昨今の新世代パワートレイン投入の躓きからピークアウトを迎えた印象もあるため、今後さらに販売を伸ばしていくにはいろいろと大変なのではないかと思います。



■モデルチェンジで大きく伸びたBMW MINI
正直言うと、モデルチェンジでこんなに実績を伸ばすとは思いませんでした。

ということでBMW MINIが絶好調ですね。

BMWグループの中では「プレミアムコンパクト」のカテゴリを担っているわけですが、その個性ゆえに競合することはほとんどなく、

「MINIくださーい」
「はいよーお買い上げありがとやんしたー」

みたいな感じで売れていくと冗談半分に営業マンの人が話してくれました。

個性というのがいかに大事か。
特に輸入車においてはその傾向がどれだけ顕著なのか。

お話を聞いて非常に考えさせられました。

とはいえ、モデルチェンジにより全体的な大型化がさらに進行し、クラブマンは見事なステーションワゴンとして生まれ変わっております。

市場の動向に合わせて商品性を変えていくアグレッシブと、旧来のMINIの持つキュートな感じを好む人との微妙なズレが気になるところですが、販売実績を見る限りそれは杞憂のようですね。



■クリーンディーゼルで持ち直したボルボ
V40ならびに先進安全装備の話題性によって爆発的に売れた2013年に対し、翌2014年は大幅に実績を落としてしまった(というより需要が一巡した)ボルボでありましたが、2015年は再び持ち直しの傾向を見せております。

ボルボが得意とするクリーンディーゼル仕様の投入によって安全性と経済性、そして先進性をアピールできたのが貢献していると言えるでしょう。

しかしVWのスキャンダルによってクリーンディーゼル全体に水を差された格好となり、目標ほどは販売を伸ばせなかった、みたいな話を聞きました。

とはいえワールドワイドでの販売も好調のようですので、引き続き先進的な取り組みをした車種が登場してくることが期待されます。

それと忘れちゃならないのがこの件です。


既報の通り、ボルボは世界のモーターショーへの出展を大幅に削減し、その代わりに時代に則した新たなプロモーション展開を行うという方針を出しました。

そして2015年の東京モーターショーにはやはり出展しませんでした。

果たしてそれでも実績は伸ばせるのか?

そのプロモーション手腕についても注目していきたいところです。



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2016年01月21日

シトロエンから謎のプレスリリース


[2016/4/26追記]
本件における補足記事を公開しました。

中の人に聞いたこれからのプジョーさん


【今北産業】(今来た人に向けて3行で要約)
 ・シトロエンが今まで一般に公開していない車種別の販売台数を公表
 ・ひょっとするとこの公表は手違いかもしれない
 ・しかし、出ちゃったからには有効活用しましょう


自動車関連の情報をなんとなく収集していると、たまに変なプレスリリースを目にすることがある。

プレスリリースというのは文字通りプレス(媒体)向けに企業が公式な情報として開示することで、それをソースに各媒体が記事にするというのが一般的な流れだ。

しかし昨今ではこのプレスリリースは企業価値を高めるために主に投資家方面へのアピールの意味合いも兼ねるようになっており、発表一つで株価が大きく動くことなどもはや当たり前の時代になっている。

そしてインターネット時代になり、一般の消費者も企業の動向を知る手段として、従来は雑誌記事などに依存していた情報源を、プレスリリースという最も一次ソースに近い情報にまで接することで、様々な考察ができる環境が整いつつある。

当BLOGは基本的に企業のプレスリリースをソースとしていろいろ考えてみるスタンスを取っている。

それ故に、企業がどのような戦略を以って情報発信をしようとしているのか?という点に必然的に興味が湧いてくる。

プジョーさんを始めとした自動車メーカーの戦略についてあーだこーだ言ってるのは、その情報発信の仕方を見て感じたことを書いている、というわけだ。


前置きが長くなった。
本題に移ろう。


■シトロエンの車種別販売台数が明らかに!
輸入車市場においてはメーカー別に月次で何台売れたか?という情報はJAIAのページで公開されており、これは誰でも閲覧することができる。

そして年間トップ20車種については、同じくJAIAから情報が開示されているので、いわゆるヒット車種が何台売れたか?という点についての情報は

例えばこれが2015年の輸入車販売トップ20だ。

順位メーカーモデル名2015年実績
1VWGOLF25,635
2BMW MINIMINI21,083
3Mercedes-BenzC Class21,031
4VWPOLO12,271
5BMW3 series12,050
6AudiA3 series10,604
7BMW2 series8,182
8BMW1 series8,080
9Mercedes-BenzCLA8,054
10Volvo40 series7,026
11Mercedes-BenzA Class6,752
12Mercedes-BenzE Class6,097
13Mercedes-BenzS Class5,844
14Volvo60 series5,316
15Mercedes-BenzGLA5,241
16VWThe Beetle5,043
17VWup!4,514
18Fiat500/500C4,370
19VWPASSAT4,136
20BMW4 series3,910
※JAIA年代別トップ20

こうして見ると圧倒的にドイツ勢であり、第2勢力からはフィアットの500シリーズが食い込む程度だ。

PSAグループで見ると、2011年にプジョーさんが207で19位に入ったのを最後にトップ20に入った車種は一つもない。

つまり、プジョー、シトロエン、DSともに年間何台ぐらい売れたか?という情報は“一般の人”は知る由もない、といったところだ。

ここで“一般の人”と書いたのは理由がある。

プジョー・シトロエン・ジャポン(PCJ)は、プレスリリースのページにおいてマスメディアおよびジャーナリストにはプレスメンバー登録をすることでより詳しい情報を開示している。

 広報資料(写真素材など)
 広報車両(撮影、試乗記事向けの貸出)
 WEBカタログ
 統計情報

最後の統計情報というところで車種別の情報を開示しているのだが、これはプレスメンバーだけが知りうる情報ということになる。

今までは。

実は、今現在もシトロエンのプレスリリースページからこの情報へアクセスしようとすると、プレスメンバー向けのログイン画面が表示され、当方のように登録していない者にはその内容を見ることができない。

しかし、何気に日経プレスリリースを見ていたら、この情報がプレスリリースとして掲載されているじゃありませんか。


もうこれは魚拓取っとくしかありません。
ってことではいどうぞ。

NikkeiPresslID=404797.png
▲クリックで拡大

Citroen_model_sales_1.gif
▲クリックで拡大

Citroen_model_sales_2.gif
▲クリックで拡大



■ひょっとするとこの公表は手違いかもしれない?
さて、なぜこの情報が日経プレスリリースに掲載されているのか?という理由を考えてみる。

一般的に想定されるのはこういった理由だろうか。

 (1)販売が好調だったのでそのアピールのため
 (2)今後の攻めの広報戦略の一環
 (3)単なる手違い



(1)販売が好調だったのでそのアピールのため
一般的にこういった詳細な情報を開示するのは、その内容にポジティブな要因が含まれている場合が多い。

ネガティブな状況で情報を開示しても、それを見た人にとってはその企業は大丈夫なのか?という不安を煽るだけでむしろ逆効果になりがちだから。

ではシトロエン(+DS)の実績はどうだったのか?

2011年 3,092台 (+22.32%)
2012年 3,795台 (+18.52%)
2013年 2,947台 (−28.78%)
2014年 2,407台 (−22.43%)
2015年 2,904台 (+17.11%)

※いずれもシトロエン+DS合算値。カッコ内は前年比。


こうして見る限り、確かに前年比ではプラスになっているものの、2014年が極端に実績が悪かったところをなんとか持ち直したという状態であり、プジョーならびに好調なルノーとは大きく差が開いてしまっている。

つまり、情報開示として必ずしもポジティブなタイミングではないということになる。

また、本来はブランドとしてシトロエンから独立したことで関係が無くなったはずのDSについてもシトロエンのプレスリリースに含めて公表するなど、ブランド戦略からいけばあまり望ましくないやり方になっている。



(2)今後の攻めの広報戦略の一環
昨年4月に上野国久社長が退任し、新たにクリストフ・プレヴォ社長体制になって、PCJの広報戦略は少しだけ積極的な姿勢を見せるようになってきた。

特に東京モーターショーにあわせてResponseで展開した一連のPR記事は、ブランドとしてどのような顧客を獲得していきたいか?というストレートなメッセージとなっており、個人的には非常に評価した取り組みだった。

ただし、シトロエンに関してはプジョーやDSに比べると車種の投入も少なく、正直言ってあまり話題になりそうなことは語られていなかった。

そんなこともあって、2016年のシトロエンは積極的な情報開示により、ガチンコでアピールしていく体制を取るのではないか?

それであれば、まずシトロエンの今までの実績をオープンにすることでそれをネタにいろいろ語ってもらおうという、ある種のノーガード戦法に打って出たという解釈も成り立つ。

実際こうして内訳を見てみると、いろんな考察のヒントが生まれてくる。

このデータを元にシトロエン乗りの方々と一晩語りあってみたいものだ。



(3)単なる手違い
さて残された可能性の一つ。
単なる手違いであった可能性を考えてみよう。

車種別のデータは、上記したように従来から媒体やジャーナリスト向けには開示していた情報だ。

シトロエンのプレス向け公式サイトでは未だにプレスメンバー登録をしないとこの情報に辿りつくことはできない。

しかし、日経プレスリリースにはこの情報が載っている。

日経プレスリリースは誰でもアクセスできる。
つまり、広く開示された情報ということになり、従来のように対象を限定した開示とは異なる。

この矛盾から考えられることは一つ。

シトロエンの中の人がうっかりさんで、本来限定的に公開すべき情報を、手違いで従来通りのプレスリリースとして日経にも流してしまったのでは?ということ。

…実はこの可能性が一番高いんじゃないかと踏んでいる。





■しかし、出ちゃったからには有効活用しましょう
とはいえ、わざとなのか手違いなのかはハッキリしないが、こうして一般的に公開されてしまい、当BLOGのようなうぉっちゃーwにキャッチされてしまった以上、開き直ってこの状況を有効活用すべきだろう。

新型車の投入に関しては、来年初頭のC4カクタスまで大きな話題が無い。

しかし、C4ピカソのディーゼル仕様など、ピンポイントの話題はあるわけだ。

PCJが長いこと苦しんでいる、シトロエンというブランドの認知度をどう高めていくかという問題について、シトロエンというのはどういう車種と歴史を経てきたかということを題材に、ソーシャルメディアを使って捨て身のコミュニケーションを取っていくのも戦略として悪くはないと思う。

プレミアムブランドのDS。
ちょっと上質指向のプジョー。
大衆的なブランドのシトロエン。

PSAがこの3つのブランドの位置付けを再設定した以上、シトロエンは従来のように孤高(悪く言えば近寄り難い雰囲気)ではなく、もっと大衆的なブランドとして活路を見出していく戦略は必要になってくるのではないかと思う。

あわせてリアルイベントによって世代間断絶&対立の多いシトロエンオーナーの融和ならびにある種の切り捨てを伴う選別を行うタイミングとも言えるかもしれない。

リスクは伴うものの、シトロエンブランドにおいては一定の力を持つ並行輸入業者とのコラボレーションといったことすら柔軟に考えて、とにかくシトロエンというブランドの魅力を高めることに注力して欲しい。

そんな期待を持ってしまうのであった。

そんなわけで、今年のシトロエンがどう動くか(動かざるを得ないか)を、生暖かくうぉちしていこうと思う。


ついでにもう一つ提言。
PCJは試乗車貸し出しは別として、プレスメンバー登録の制度は止めて全ての情報を制限なしに公開して欲しい。
もしくは、審査があってもいいので、ブロガーもプレスメンバー登録が出来るようにして欲しい。

正確な情報にアクセスできれば、憶測に基づいた話が独り歩きすることもなくなると思うので、ぜひともお願いしたい次第ナリ。



posted by 海鮮丼太郎 at 12:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月18日

プジョーさん、26年ぶりにダカールラリーで勝利

2008_dakar2016win_01.jpg

プジョーさんのモータースポーツに関する取り組みについて、当BLOGでほとんどエントリーを書いていないのはわざと無視してるわけじゃないんです。

書きたいことがいっぱいあるんですが、それをまとめる時間が取れずに話題の旬を過ぎてしまったという、単にそれだけが理由です。

国内ラリー参戦のサポートとか地味ながらも裾野を広げる活動とか、全力で応援したいと思ってますよ、ホントに。


そんなわけで、2016年最初のモータースポーツイベントであるダカールラリーでしたが、今年はとても多くの話題がありました。
なにより、プジョーさんが26年ぶりにダカールで総合優勝を飾るという、素晴らしい結果となったわけです。


2008_dakar2016win_02.jpg


昨年25年ぶりに世界戦略車である2008(の名前だけで中身は全くの別物)を駆ってダカールに復帰したプジョーさんでしたが、結果はメカニカルトラブルやらなんやらの大惨敗でした。

その反省を受けて2016年のダカールにおいては車両を大幅に改良。

そして何より最大の話題となったのが、WRCで圧倒的な強さを見せ、その後キャリアをWTCCや2013年のパイクスピークでの圧倒的な勝利へと広げているセバスチャン・ローブの参戦でありました。

2016年の体制は、

 ステファン・ペテランセル
 カルロス・サインツ
 セバスチャン・ロ−ブ
 シリル・デプレ

という昨年よりさらに豪華な布陣で、まさに『ドリーム・チーム』でありました。

結果は序盤ローブが圧倒的な速さを見せたものの、後半のDAY9でダカールの厳しい洗礼を受け激しくクラッシュ。大幅に順位を落とし、それでも最終的に完走して9位フィニッシュ。

サインツもクラッシュからの修復が困難のためリタイアとなってしまったものの、ペテランセルが安定的な走りで総合優勝に輝き、2輪から転向して2年目のデプレも7位に入るなど、昨年から比べると大きな飛躍を遂げました。

(2駆の方が有利というレギュレーションの解釈は置いといて)常勝MINI軍団を相手に勝ったのですから、この結果はお見事と言うしかありません。

プジョーさんのプレスリリースも喜びに溢れたものになっております。



昨年あれだけ“25年ぶりに砂漠のプジョーが帰って来た!”と煽った割にさっぱりな成績でしたので、今年の活躍はいい意味で予想を裏切られた感じではあります。

欲を言えば来年もまた参戦して、今度はローブが圧倒的な強さで総合優勝を飾るところが見てみたいと思うわけです。

モータースポーツ参戦の常として、勝利を勝ち取ったらさっさと撤退という企業が多い中、まだまだ経営再建の途上にあるプジョーさんがそんなに潤沢な資金を持ってるとも思えませんが、ファンとしてはプジョーのバッヂを付けたクルマがモータースポーツで活躍している姿を見るのはけっして悪いものではありません。

三菱自動車がダカールでパジェロのブランド価値を定着させたように、プジョーさんも活動を継続してそのブランド価値をしっかり高めて欲しいと思う次第であります。

それにしても、本当に良かったですね。

あとはこれが2008の販売促進に結び付けばさらにいいのですが。

ダカール優勝記念の特別仕様とか出してもバチは当たらないと思いますよ。

それなりの納得いく装備が揃っていることが前提ですけどね。



posted by 海鮮丼太郎 at 00:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

i-dio Wi-Fiチューナー無料モニター募集開始



本日12:00より受付開始となりましたので、サクっと応募してみましたよ。

子の座組みに名を連ねているDNPが運営するポイントサイト『エルネ』がいきなりアクセス集中で繋がらなくなるという、幸先の良いスタートとなりましたが、こんなこともあろうかと会員登録は前日に済ませておいた当方の気合いの入り具合をおわかりいただけるだろうか?

さあ、3月の本放送に向けて、盛り上げていこー(棒)


posted by 海鮮丼太郎 at 13:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 波(Radio) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

2015年の輸入車市場を振り返る(1)

昨日のエントリーで速報的にお伝えしましたが、JAIAからも詳細な12月の輸入車登録台数が発表されました。
これにより各ブランドの年間販売台数がFIXしたことになります。
そんなわけで年初恒例の2015年の輸入車市場を振り返ってみましょう。
(ここで言う輸入車は海外メーカーの意味となりますので、トヨタや日産、三菱などの逆輸入車は含まれておりません)
なんといっても2015年の最大のトピックは、一連のVWの不正によってVWが大失速。
これによりリーマンショック以降右肩上がりで回復してきた輸入車市場もついに前年割れしたという事態ではないでしょうか。

ブランド別で見ればVWの失速とは関係なく順調に販売を伸ばしたプレミアムブランドであるメルセデスが国内販売1位を獲得するといった局面もありましたが、全体で見れば284,474台と前年比98.5%とついに前年実績を下回りました。


VWの問題が輸入車市場全体に与えた影響がいかに大きなものであったかが窺えます。
それでは、上位20ブランドの実績を見てみることにしましょうか。

 2015年輸入車トップ20ブランド実績
メーカー20142015販売台数20142015順位
販売台数販売台数前年比順位順位前年比
Mercedes-Benz60,83465,159107.1%21
VW67,43854,76581.2%12
BMW45,64546,229101.3%33
Audi31,41329,41493.6%44
BMW MINI17,59621,083119.8%55
Volvo13,27713,510101.8%66
Jeep6,6917,129106.5%87
Porsche5,3856,690124.2%108
Fiat7,2896,03282.8%79
Peugeot5,7105,906103.4%910
Renault4,6625,082109.0%1111
Ford4,5984,856105.6%1212
Land Rover3,1262,97995.3%1313
Alfa Romeo2,6612,32187.2%1414
Citroen2,3211,97885.2%1515
Abarth3561,472413.5%-16参考値
Maserati1,4071,449103.0%1617
Jaguar1,0731,349125.7%1918
smart1,1141,01290.8%1819
DS869251075.6%-20参考値
■2014年途中よりAbarthFiatから分離、DSCitroenから分離のため前年比は参考値


■圧倒的な強さのメルセデス
すでに今年後半になって事実上トップが確定していたメルセデスですが、圧倒的な強さを見せてのトップに立ちました。

世界的に見ても大衆量販メーカーのクルマよりプレミアムブランドのクルマの方が台数が売れてしまう市場というのは稀な部類かと思いますが、実はVWよりメルセデスが売れた年というのは過去に何回かありました。

VWMercedes-Benz台数差
1990年36,97638,9852,009
1991年30,38034,4864,106
1992年29,28329,777494
1993年20,89328,0897,196
1994年28,69233,7555,063
1998年41,65242,556904
1999年47,25453,4746,220
2015年54,76565,15910,394

一部商用車を含む年もありますがバブル景気、そしてその後VWの不調期には最大で7200台近く差を付けていたこともあり、日本におけるメルセデス信仰が根強いものであることがわかります。

しかし、21世紀に入ってからは初の逆転となり、またその販売台数も過去最高ということですから、2015年についてはメルセデスの活躍を賞賛しない理由がありません。お見事です。

原動力となったのは絶好調のCクラスならびに世界的にオーナー層の若返りを図るべくキャラクターチェンジして投入されたAクラス、そして通常ならあまりボリュームの大きくないラージセグメントであるE、Sクラスまで全方位での躍進があります。

主要モデル実績
年間順位モデル名台数
3C Class21,031
9CLA8,054
11A Class6,752
12E Class6,097
13S Class5,844
15GLA5,241

特に注目されることの多いAクラスですが、メルセデスが300万円を切ったことで買いやすくなったのは事実ですが…
ご存知の通りAクラスは現行で3代目となりますが、初代、そして2代目はファミリーカーとしてMPV的なポジションを与えられていました。
要するにカッコよくなかったわけです。
 

 A160.jpg
▲初代Aクラス

A170.jpg
▲2代目Aクラス

それが3代目になってターゲットを“若年層でも手が届くカッコいいメルセデス”に切り替えたことが功を奏したというわけです。

A180.jpg
▲3代目Aクラス

Production I.Gによるアニメーションやマリオとのコラボ、そして先日のパフュームの起用など、“メルセデスらしくない”という批判を跳ね除けて徹底して若年層向けのプロモーションを続けてきたことが、こうして販売実績として開花したのだと言えます。

正直言って、今でもちょっと見てて恥ずかしい気にはなりますが、実績が伴っている以上当方の感想などどうでもいいということになります。
継続は力なり、ですね。


■内外でブレブレだったVW
そんなわけで、VWの失速がなくてもトップを取ることは既定路線だったメルセデスに対して、方針が大幅にブレブレだったのが2015年のVWでありました。

『ゴキゲン♪ワーゲン』

のスローガンを掲げて大きくイメージチェンジを図ろうとしましたが、それが狙い通りに報道で伝えられず、むしろ庄司社長が本国に刃向かってムチャなプロモーションをやろうとしているというネガティブイメージで伝わってしまいました。
(実映像を見たわけではありませんが、各メディアが茶化すような扱いだったことから庄司社長のプレゼンに難があったことは容易に推察できます)

そして燃費至上主義の日本市場に対し、ドイツの技術力を威信を賭けて投入を発表したピュアEVであるe-up!&e-GOLFは、実質的な販売中止に追い込まれ、商品投入戦略にも大きな影を落としました。

そして庄司社長の逃亡に近い退任、ディーゼルゲート事件と国内外で大きな問題を起こしました。

庄司社長はJAIA(日本自動車輸入組合)の理事を務めていましたが、それも放り出す格好となり日本の輸入車市場全体に大きな悪影響を残していきました。

この点についてはいろいろ事情があったとは思いますが、本人の口からきちんと説明があってしかるべきでしょう。

しかし、9月に事件が発覚して以来厳しい販売状況の続くVWですが、よく−19%程度で踏み止まったと思います。

2016年の販売は回復するでしょうか?個人的には非常に厳しいと思います。

恐らく一番の試練はディーラーだと思いますので、地場資本の撤退をさせないよう手厚いディーラーバックアップ体制が求められる一年になるのではないでしょうか。

これをチャンスにプジョーが販売を伸ばしてくれればいいとは思いますが、だからといってディーラーが撤退して欲しいなどと敵失を望むつもりはありません。それにより一番困るのは現在のオーナー達だからです。
 
そういう事態が起こると輸入車市場全体が悪影響を受けますので、VWは他のブランドの為にもきちんとしたディーラー対応を求めたいところです。
 

そういえばVWに関連して、各界に衝撃の走った伏木悦郎氏のこのツイート、結局その後どうなりましたかね?

ということで、メルセデスとVWの話ばかりで長くなりましたので、次回はそれ以外のブランドについても見ていくことにしましょうか。

posted by 海鮮丼太郎 at 15:45| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月07日

軽が大不振だった2015年の国内市場


実を言うと自動車産業はもうだめです。 などと半分冗談のエントリーを書いたものの、その内訳といった部分に触れるのを忘れておりました。
ってことで、こんな感じです。


2015年の国内の自動車販売実績が出て、おおよそ500万台というのは見えている訳ですが、その中で商用車を除く一般的な乗用車の推移はどうなっているのか?また軽自動車の比率はどの程度になっているのか?ということでざっと調べてみたところこんな感じになりました。

JYearSales2014-2015.gif

登録車で前年比−5.5%、軽自動車では−17.8%と大きく減少しており、とりわけ軽自動車の不振が際立っております。

消費増税の影響もさることながら、軽自動車税もアップされたことが要因と言われておりますが、たかが年間3600円の値上げでここまで販売が落ち込むというのも、コスト感覚にシビア(というか過剰反応し過ぎの感も)な消費マインドが透けて見えます。

ホンダと日産は登録車の不振を軽自動車で補う方向にシフトしていただけに、登録車の不振もあいまって総崩れの様相になっております。


一方で登録車の方は軽自動車ほどの落ち込みでは無かったものの、メーカーによって大きく明暗が分かれました。

ほっといてもクルマを買ってくれるという時代は終わったと思います。

とくに登録車においては宣伝による単なるイメージアピールだけでは消費者に届かなくなっており、マツダのように統一したスローガンのもとにブランド価値を高めて行くか、個々の車種についてはどのような体験を提供できるのかというところまで踏み込んだ販促活動が必要になってくるのだと思います。

なんとなく流行りのパッケージで仕上げました系のクルマはそういう打ち出し方が難しいため、日産やホンダ、トヨタの死に筋ラインナップは(モデル廃止も含めて)再考が必要な時期が来たとも言えるんじゃないでしょうか。

このあたり、輸入車に関しては必然的にそういった売り方をしなければならないわけで、粛々と魅力をアピールしていくしかないんでしょうね。


posted by 海鮮丼太郎 at 14:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月05日

プジョーさんは喪中でしたかね?


“僕は友達が少ない”とかの属性の人は、年賀状チェックという風習に嫌悪感を覚えることもあるでしょう。

しかし、そんな人たちにもあけおめメールを送ってくれる人(メーカー)たちがいるわけで、そういう人たちのことはなんとなく贔屓目で見ちゃうよね、みたいなお話。

ってことで各メーカーのメルマガなどを登録していると、定期的に販促案内のDMが届いたりしてウザいと思ったりもするわけですが、正月やお誕生日に届けば別の感情がわいてきたりもします。

で、今年もいろんなあけおめメールMを頂いたわけですが、いくつかピックアップしてみると…


2016HNY_Audi.jpg
▲Audiさん

2016HNY_bmw.jpg
▲BMWさん

2016HNY_bmwi.jpg
▲BMW i さん

2016HNY_mini.jpg
▲BMW MINIさん

2016HNY_fiaat.png
▲FIAT さん

2016HNY_jeep.png
▲JEEPさん

2016HNY_volvo.jpg
▲VOLVOさん

2016HNY_suzuki.jpg
▲スズキさん

最後のスズキさんは挨拶というより初売りのご案内という感じで風情もへったくれもありませんが、ついつい目を通してしまったりしますので、やはりあけおめDMには一定の効果があるんじゃないでしょうか。


で、ちょいと気になったんですが。

他にも大抵のメーカーさんからはこうしたあけおめDMが届いていたのですが、プジョーさんとかシトロエンさんとかその辺りから届いてないような…


アレすかね?
喪中だったりなんかしちゃったりしましたかね?

当方にだけ届いていないという可能性も否定できませんが。

「心のこもってない新年のあいさつなど意味がないから虚礼廃止だ!」

なんて考え方もありますので別にそれを全否定するつもりはありませんが、ちょっと気になりまして。
(って、例年はどうでしたっけ?)

DM(ダイレクトEメール)によるマーケティング効果については昨今では確かに疑問符がつくことが多いですが、だからといってまったく効果が無いわけでもありません。

この手の新年のご挨拶にかこつけて、「ブランドとしてどんな一年にしたいか」というメッセージを発する手段としては意外と効果が見込めるなんて話も聞いたことがあります。

なんといっても、(自分で登録しておきながら)普段はウザいと思いがちなDMも、新年のご挨拶となればそれをウザがる人は少なく、とりあえず目を通してみようという気にはなるでしょうから。


“ツールは効果的に使ってこそ”だと思いますのでせっかく昨年から体制を刷新してブランド力を高めようと頑張っている訳ですから、あけおめメールの一発ぐらい仕込んでも良かったんじゃないの?とちょっと思いましたとさ。




posted by 海鮮丼太郎 at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする