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2014年11月09日

新型308見てきた(2)

20141108_020.JPG

前回のつづき。

新型308の展示車が入ったよ、と連絡をもらってプジョー新横浜まで見に行ってきました。
あいにく試乗車はまだでしたが、なんですか?別のディーラーではもう試乗車を用意しているところや308swも用意できているところがあるそうですね。
さすがに2日連続で試乗に出かけるほどヒマではないので、お楽しみは次週以降ということで。


さて気を取り直して今度は内装を見てみることにしましょう。

運転席に座ってポジションを合わせると、例によってハンドルより高い位置にあるメーター類、7インチのインフォメーションタッチパネル(感圧式)、包まれ感のあるシートといった、新型308の特徴である『i-Cockpit』の意味がわかります。

20141109003.JPG

ここでタッチパネルに手を伸ばすと、運転視線からそれほど目を動かさずに操作できます。

以前より指摘している通り、画面に気を取られることで運転が疎かになってはいけません。
だからこそ、タッチパネルのポジションとしては、新型308のレイアウトは輸入車の中では理想的と言うことができます。

では、そのタッチパネルの使い勝手はどうなのでしょう?

新型308は、208よりさらに物理ボタンをセンターコンソールから排除して、「ハザード」、「デフロスター」、「リアデフォッガー」、「内外気循環切り替え」の4ボタン以外の機能は、すべてタッチUI(ユーザーインターフェイス)によるパネル操作に集約されました。

208ではエアコン関連の物理スイッチが残っていましたが、308ではパネル周りは非常にスッキリした印象になりました。

デザイン上は悪くないと思います。というより、かなりいい感じです。
使い勝手や安全性がスポイルされてなければいいのですが…

では、そのタッチUIを見てみましょう。

20141109005.JPG

7インチのモニタの左右に縦に2列アイコンが並んでいます。
左から

「エアコン」
「ドライビングアシスト」
「マルチメディア再生」
「ナビゲーション」※オプションのため写真では非表示

右は

「各種設定」
「プジョーコネクト」(何に使うの?)
「ハンズフリー通話」

となっており、いわゆる大メニューは独立したアイコンとして配されています。
写真ではまだナビがインストールされていないのでナビアイコンが表示されておりません。
インストールされると左下にアイコンが出現します。

これはひと昔前のトヨタの純正ナビがディスプレイの左右に機能別の物理ボタンをつけていたのと同じ発想であり、目的の機能にすぐアクセスできるUIとしての基本をきちんと守っています。

唯一気に入らないのが、このアイコンは平面パネルに表示されておりボタンの凹凸がありません。
また、タップされたことを伝えるフィードバック(振動)が無いため、ブラインド操作ができません。

感圧式タッチパネルのため手袋をしていても操作はできますが、一つ一つの反応がワンテンポ遅れる感じがします。
慣れの問題ではありますが、スマートフォンのスピーディな反応に慣れた人にとってはヤボったい印象を受けるかもしれません。


で、各アイコンをタップするとそれぞれメニュー画面が表示されます。

20141109005.JPG
▲エアコン
 
20141109008.JPG
▲各種設定
20141109006.JPG
▲ドライビングアシスト
 20141109009.JPG
▲プジョーコネクト
20141109007.JPG
▲マルチメディア再生
 20141109010.JPG
▲ハンズフリー通話

UI的にあまり洗練された印象は受けません。
このあたりのノウハウについてはまだまだ市場の評価とそのフィードバックによる改善が必要になるでしょう。

作りっぱなしにしないで誠意のあるバージョンアップ対応をしていくことも、今後の顧客満足度を高めるためには重要なファクターになるかと思います。


何度も言いますが、基本的に運転中の操作をすることが前提になるわけで、動きながら、振動がある環境の中で正確に操作をするのは物理ボタンのUIよりはるかに難易度が高くなります。

デザインを優先するあまりドライバーを危険に晒すようではいけません。
安全と利便性はトレードオフではないのです。


さて、話は内装の質感に移ります。

センターパネルの素材は写真から感じられるほどはコストは掛かっておらず、シボの表現で低コストであることを隠しています。

逆に言えば、従来と同程度のコストでここまで質感が高いように見せているという意味で、これはうまい演出だと思います。

で、ボタン類が大きく省かれたセンターパネルですが、CDプレイヤーだけは残っています。
208の時はシリコンオーディオを接続して使うという前提でCDプレイヤーは省かれてしまいましたが、308の客層にはまだまだCDが必要だという判断なのでしょうか?

20141109011.JPG

なんだか、「誰も使ってねぇ気もするけどカセットデッキやMDデッキを一応標準で付けとくか」みたいな時期があったように、CDプレイヤーに関しても微妙な時期ゆえに残ったという気もしますが、ここは思い切ってCDプレイヤーもレスにしてしまった方が商品の提案としてはより明確な主張になった気がしないでもありません。

実際、CDプレイヤーってもうほとんど使われないでしょ?


で、ハッチバックの308 Cieloだけに、DENONのオーディオシステムが搭載されております。
マッキントッシュでもBOSEでもなく、DENONです。

308 Cieloだけは9スピーカーということで、これ見よがしにDENONのロゴが目に入ります。

20141109014.JPG

そして、ハッチバックの308 Cieloだけがテンパータイヤを無くしてパンク修理キットを搭載し、空いたスペースにサブウーハーを設置するというなかなかチャレンジングなことをやってくれています。

20141109016.JPG

個人的にあまりパンク修理キットを信頼していないのでテンパータイヤの方がいいなぁという気もしますが、一度も使われずに捨てられるテンパータイヤの多さを考えると、提案としてはこれでいいのかもしれません。

今日は試せなかったのですが、DENONのオーディオをアピールするなら、展示車でハイレゾオーディオのソースを試せるようにしておいた方がいいですよ。


シフトレバーの件についても触れておきましょうね。
208のETG5とは異なり、新型308ではアイシンAW製のトルコン式ATが採用されましたが、シフトレバーのポジションはこんな感じになりました。

20141109012.JPG

マニュアルモードにおいて従来は押してシフトアップ、引いてシフトダウンというセッティングになっていましたが、新型308においては引いてシフトアップ、押してシフトダウンという方式に改められました。

20141109013.JPG

208のETG5では従来方式(押してアップ、引いてダウン)となるため、マニュアルモードについてはプジョー車の中で操作体系が異なるラインナップが混在することになります。

208からこの辺を改めるんだったらわからないでもないんですが、どうして新型308から切り替えたんでしょうか?
まぁ、パドルシフトがありますので、その辺はあまり神経質になる要もありませんが。


あと、些細なことですが重要なカップホルダーについて。
シフトレバーの後ろ、コンソールボックスに比較的深底の収納スペースがありまして、中の部分をクルっと倒すとドリンクホルダーになります。

ただし、例によって500mLのペットボトルが刺さるタイプではありません。
これだったらひっくり返す機構の部分を外してしまった方がペットボトルやタンブラーなどいろんな飲み物の納まりがいい気がします。
なんなんでしょうか、コレは。

new308drinkholder.gif


さて、こんな感じの新型308ですが、VWゴルフにデザインもコンセプトも似せてきたというのは、従来までの変化球とも言えるデザインから同じ土俵で直球勝負を挑んできたということなのでしょう。

欧州COTYを受賞したことは、それだけ新型308の持つポテンシャルが評価されたわけですし、商品としての実力はそれなりに兼ね備えています。

欧州では。

日本においては、事情が若干異なります。

プジョーとしてアピールしたいのは、追従型クルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキなどのプリクラッシュセーフティを盛り込んだ308 Allureならびに308sw Cielo、そして豪華装備の揃った308 Cieloになるのでしょう。

エントリーグレードであるPremiumは価格こそ先代踏襲ではありますが、VWゴルフと比較して商品力が弱い上に価格が中途半端である感は否めません。

日本市場においては減税と戦略価格で攻めているゴルフと、特に減税もなく守りに入らざるを得ない308では価格においては勝負にはならないでしょう。

しかし新型308は実用的なハッチバックとしての選択肢になったわけで、巷にあふれるVWよりは同じ使い勝手だったらプジョーもアリかね、なんて形で検討してもらえるかもしれません。

価格は販売において重要な要素の一つですが、だからといって価格だけが全てではありません。

ここで大事になるのが、「308を選ぶ理由」もっと言えば「プジョーに乗る理由」を顧客側が見出すことができるか?に懸かっていると言えます。

安心して乗れる商品としてのクオリティなのか。
サービスの行き届いたディーラーの対応なのか。
プジョーというブランドに乗ることにステイタスを感じるからなのか。

まぁ理由は人それぞれですが、単に商品力だけで商売ができる時代は終わりました。

各メーカーはブランド体験とでも言える、そのメーカーのクルマに乗ることで得られる精神的な満足を提供することに注力しています。

ルノーやフィアット、最近ではVWなどが公式ミーティングを開催することにより直接的な体験によるブランドプレミアムを高める取り組みをしております。

シトロエンでさえ、先日のWTCC鈴鹿において新型C4ピカソの展示だけに留まらず、シトロエンレーシングのドライバーがピカソに一般人を乗せてサーキットを走るというサプライズ演出をして体験の機会を設けています。

メルセデスやアウディ、BMWなどは徹底的な顧客対応でプレミアムなブランド体験を提供しています。

それではプジョーはどういった方法で「プジョーに乗る理由」を提案するのでしょうか?

プジョーがフレンチブランドという色が付くことを避けて無国籍な感じを演出したいのならそれはそれで構わないのですが、では具体的にどうしたいのでしょうか?

横浜でクローズドな学会の会場に出張展示をしていたそうですが、そうした方法で医者などステイタス層を取り込むのは確かに重要だとは思います。

しかし、一般の顧客層に対してはどうなのでしょう?

台数を売ることを考えた場合、一般顧客層の支持を集めることは、ステイタス層の取り込みと同じぐらい重要です。
ステイタス層だってプジョーを初めて検討するには今のブランドポジションがどういったものかぐらいは調べるでしょう。
その際、プジョーが所有に足るブランドとして映るかといえば、なかなか厳しいのではないでしょうか。
現在の販売台数がそれを物語っているのではないですか?

なにも必ずオーナー集めたミーティングをやるべきだ、とまでは言いません。いろいろ事情もあるのでしょうから。
じゃあその代わりに何をやろうとしているのか?ぐらいは明確なビジョンを打ち出した方がいいのでないかと思います。

新型308に欠けているものがあるとしたら、それは「プジョーに乗る理由」というとてもシンプルで、なおかつ極めて重要なものではないかという気がしましたとさ。




タグ:308 2nd
posted by 海鮮丼太郎 at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月08日

新型308見てきた(1)

20141108_030.JPG

さて、11月5日より販売が開始された(ことになっている)新型308でありまして。

デビューフェアは11月中旬(来週末)ということになりますが、一部のディーラーには既にデモカーが配備されておりまして、プジョー新横浜から展示だけど実車があるよ、と教えてもらったので見に行ってきました。

新型308については過去に何度か書いておりますが、206から始まった独特のフォルムを捨て、Cセグメントハッチバック(HB)のトレンドに合わせる大きなデザイン上の方向転換を行いました。

角度によってはノーズが長く見えてBMWのようでもあり、また別の角度から見ると曲面の処理がアルファロメオを彷彿とさせるなど、なかなか写真だけではわからないデザインにも見えました。

それゆえに実車が早く見たかったので今日が待ち遠しかったわけですね。

で、ファーストインプレッション、というか直感的に感じたのが…

なんかVWゴルフみてぇだな。。。、というものでした。

これはポジティブにもネガティブにも捉えることができますが、それは後で改めて。

まず一発目に横から見ていただきましょう。

20141108_032.JPG

ゴルフと比べると前後の凝縮感というのが感じられますが、旧型308の流れるワンモーションな感じとは異なった、正統派HBであることがよくわかります。

vw_golf_history.jpg
▲歴代ゴルフのシルエット

308side.jpg
▲先代308

先代308よりAピラーおよびCピラーが立っているため後席の頭上はずいぶん余裕ができ、全体的にゆったりとした居住性を確保しております。

先代とのシルエットを比較するとこんな感じになります。

Compare_308.jpg
▲クリックで拡大

数字にするとほんの小さな変更ですが、このようにガラリと受ける印象が変わるというのがデザインの面白いところですね。

ゴルフのように見えるというのはハッチバックの基本を突き詰めた結果であり、307から先代308まで続いたフェリーヌ的な演出からの新たなデザインチャレンジということになるのだと思います。

308が登場した際の、あの大口を開けたデザインは賛否両論ありましたが、今回の新型308では、少なくとも理解できないデザインだとして批判されることは恐らくないでしょう。

逆に個性が失われたという見方もできるわけですが。


さて、あまり媒体が注目しない部分のディテールを見ていきましょう。
ふと目をやったワイパーに思わず目頭が熱くなりました。


そうです。

モデルによってはすでにいくつか右ハンドル対応のものもありましたが、307も先代308もワイパーは左ハンドル仕様のままであり、拭き残しが多くイライラとさせられておりました。
それがついに、右ハンドル仕様に改善です。

ワイパーブレードが少し安っぽく感じますが、役割を果たせばそれでいいのです。
これだけでも5億点あげちゃいます。


運転席に乗り込んで足元を見てみましょう。
EMP2プラットフォームとなって設計の柔軟性が高くなりましたが、ブレーキのマスターシリンダーはどこにあるのでしょうか?

この写真を見ればもうおわかりですね。

20141108_036.JPG

ということで従来通り、ブレーキのマスターシリンダーは左にあり、右ハンドル化にあたってはブレーキペダルの踏力をロッドを通して左のマスターシリンダーへ伝えるという従来通りの方法となっております。

20141108_038.JPG

そのため、ペダルレイアウトも若干オフセットしているところはそれほど改善されず、左にフットレストが付いておりますが全体的に足元の余裕というものは期待できません。
(狭いわけではないのですが快適ではない、というところでしょうか)

この部分でマイナス5億点。

右ハンドル仕様というのはイギリスや日本などを除けばそれほど市場のニーズは高くはなく、今後インド市場が盛り上がってくればそれなりに力を入れるのでしょうが、今のPSAにおいてはプラットフォームレベルで右ハンドル仕様をきちんと作りこむほどの余裕はない、ということなのでしょう。


エンジンルームを見てみましょう。
1.2Lターボエンジンということですが、それほどエンジンコンパートメントに余裕はありません。ちょっと意外でした。

20141108_016.JPG

エンジンには、消音用のパネルが貼り付けられており、3気筒の振動を抑えるのに意外と苦労しているのかな?とも思わせます。

20141108_017.JPG

これが上級グレードのCieloだけの話なのか、下位グレードのPremiumもそうなのかは気になります。


で、EMP2プラットフォームはエンジンマウントを低くすることで低重心を実現した、という宣伝文句がありましたが、確かにマウントが低くなっているような気もしますが…

20141108_019.JPG

こればかりは試乗してその真価を確かめてみるしかないでしょう。


主要諸元がFIXしましたのでトピックになりそうなところを挙げるとすると、例によって平成27年度燃費基準達成レベルのため、減税対象にはなりません。

20141108_025.JPG
▲撃墜マークの★は付いてません


燃費については、

308 Premium
308 Allure
308 Cielo   この3車種が16.1km/L


308sw Premium
308sw Cielo  この2車種が16.1km/L

を実現してきました。

え?

ハッチバックとワゴンが同じ燃費なの?

重量は

308 Premium  1270kg
308sw Premium  1320kg。

+50kgの差しか(これはビックリ!)ないわけですが、そうは言っても50kg差ですし、空力特性も異なるのに同じ燃費というのは、どちらかがサバを読んでいるとしか思えないんですが…

ってことで同じ右ハンドルのイギリス仕様を調べてみました。
同じPureTech 130 with EAT6の仕様で比較すると…

15/16インチタイヤ装着車 20.40km/L (欧州複合モード燃費)
17/18インチタイヤ装着車 19.23km/L (欧州複合モード燃費)

ということで、タイヤサイズによって燃費が違うだけで、HBとワゴンで違いはありませんでした。

感覚的にHBだったら最低でも18.0km/Lぐらいは行くかな、と思ってましたが控えめな数字ですね。
(日本仕様では308 Cieloが標準で17インチである以外はどれも16インチが標準。タイヤはGoodyearでした)


あと一つ、地味にうれしいポイントが。
前回、全幅が1800mmで行けるかも、なんて話を書きました。
確定した諸元上の全幅は1805mmなのですが、車検証上の記載では最後の桁は落として1800mmで行けるそうです。

全幅1800mm制限の駐車場などが多い中で、これは非常にうれしいポイントです。

BMWが3シリーズのドアハンドルを変更してまで国内仕様は全幅1800mmをキープしているのは、日本の駐車インフラがいかに1800mm制限が多いか、ということを表しています。

1800mmまでであれば、大抵の駐車場に入りますので、車庫証明を取るときに門前払いを受ける可能性も低くなりますね。


長くなったので以下に続きます。

タグ:308 2nd
posted by 海鮮丼太郎 at 18:00| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月05日

C4ピカソは5人乗りがイイッ!

picasso_long2.JPG

写真と実物で受ける印象がまるで違うというのを、AVのパッケージと中身が詐欺レベルで異なるという事例で半ベソかきながら学んだ御仁も多かろうと思います。

事ほど左様にデザインというのは写真だけで判断せず、実際にモノを見て、触れてみなければ評価のしようがないというのが当方の考えでもあります。

AV嬢を生で見て、触れる機会というのはなかなかハードルが高いですが。

で、その思いを強くしたのが先日FBMの会場にて展示されていた新型C4ピカソなんですね。

既報の通り新型C4ピカソに関しては、先代モデルから日本に導入された7人乗りのロング版である『GRAND C4 PICASSO(以下ロング版)』と、今回日本には新規で導入される5人乗りのショート版である『C4 PICASSO(以下ショート版)』の2種類がラインナップされることになりました。

その2台が横並びで展示されていたので、両者の違いを比べながらチェックすることができました。

結論から言うと、7人乗りは期待が大きかった分ガッカリ感があり、むしろ5人乗りがすげーイイ!という、当初想定していたイメージとは180度異なる印象となりました。※あくまで個人の感想です。


内装に関しては両車ともフロントから2列目までの居住性に大きな違いはありません。
外装に関してはリアに流れるラインの処理に関して、ショート版はプレスの処理にお金が掛かっているのに、ロング版は妙にケチった印象を受けるんですね。

c4grandpicasso_sideview.jpg

c4picasso_sideview.jpg

サイドビューで見ると両車のデザイン上の違いがお分かりになるかと思いますが、ロング版のデザインの特徴であるルーフからリアに流れるシルバーのライン。これがボディのデザインとの調和を乱している感じがするのです。

簡単に言えば、すげー浮いてる感じなんですね。

逆にショート版ではこのラインはウィンドウ周りのアクセントとして主張が抑えめであり、一体感を損なわない演出になっています。

また、リアの処理については3列目の居住性を確保しようとするためにロング版はリアの部分がのっぺりした処理になっています。

picasso_long1.JPG

フロントから流れる元気な曲線基調がどうもリアに来るとおとなしくなってしまい、なんか取って付けた感が否めませんでした。

picasso_short1.jpg

対するショート版はフロントからの連続するラインがそのままリアまで続いていて一体感があります。
この辺がおぉっ!と思わせるインパクトに好影響を与えている気がします。

デザインについては見慣れれば逆に良く見えることもありますし、好みの問題ゆえに評価が分かれるのは当然であります。

ですので、これをもってロング版のダメ出しをするつもりは無いのですが、居住性に関しては先代のC4ピカソ、そしてプジョー5008で実現したパッケージングから大して進化が見られないという点も個人的にはマイナスに感じられてしまいました。
(それだけ先代や5008が素晴らしかったとも言えるのですが)

国産箱型ミニバンのように3列まで居住性を求めるようなニーズには不向きですし、あくまでエマージェンジーであることは理解できるのですが、あのサイズでしかも刷新されたEMP2プラットフォームでどれだけの自由度が高まったのか?と期待していた部分もあったので、パッケージングにあまり進化が感じられなかったのは少々意外でした。

逆に驚いたのがショート版です。

FBMではCARBOXがC3ピカソの並行輸入車を展示しておりましたが、C4ピカソはこのC3ピカソが持つエッセンス、デザインの存在感というものも吸収した上でさらに使い勝手を高めた作りになっており、C4ピカソが導入されたのなら、もうC3ピカソの国内導入の必要は無いな、ってぐらいの存在感でありました。

c3picasso1.jpg
▲C3 Picasso

国産にも海外他メーカーにも、このデザインと競合するクルマは今のところありません。
トヨタのエスティマが正常進化していたら、こんな感じになったのかもしれませんが。


ショート版の全長4430mmというサイズはロング版に比べると−170mm短いだけですが、これはプジョー3008や、当方の乗っている307swとほぼ同じ長さになります。

当方は307swを背の高いステーションワゴンという位置付けをしておりますが、シートを全部取り外すと広大なスペースが確保できてとても気に入っております。
あとは荷室の全長がもう少しあれば理想的だったのに、と思ってましたが、ショート版のC4ピカソがまさしくそのニーズに合致する素晴らしい荷室スペースを実現しています。

中の人に話を聞いたところ、自転車媒体の取材を受けたとのことで、おそらくロードタイプの自転車を前輪を外しても外さなくても余裕で入れられたと話しておりました。

また、プジョー3008と比較すると荷室面が非常に低く、荷物の出し入れがとても楽であり、なおかつ荷室高も確保できています。
3008はSUVテイストが強いクルマですので見た目のサイズの割に積載性がイマイチでしたが、ショート版C4ピカソは外見から感じられる以上の使い勝手を実現しています。

荷室のことばかり書いていますが、2列目シートに座っても足元にはかなりの余裕があり、当方が2列目の快適の基準としている、「座って足が組めるか?」を楽にパスできています。

つまり、背の高いユーティリティワゴンとして考えた時、ショート版C4ピカソは独創的なデザインに積載性という実用面を兼ね備えた、所有欲を高い次元で満たしてくれる一台だと思いました。

新型308swが伝統的なエステートタイプのステーションワゴンに回帰しましたが、ユーティリティワゴンとしての用途を考えるなら、ショート版C4ピカソの方がむしろいいのではないかという気すらします。


シトロエンの中の人もFBMで展示をしたら、

「圧倒的にショート版の反応が良くて、正直驚いた」

とのことでした。


そんなわけで、各種安全装備も万全のため3,470,000円と少々値は張りますが、一度チェックしてみるべき注目の一台であることに間違いはありません。

久しぶりにデザインと実用性を両立したクルマに出会った気がします。
少々興奮しすぎましたが、見るだけならタダなのでお近くのシトロエンディーラーに冷やかしに行ってみてはいかがでしょうか。

お近くにディーラーが無い場合は…どうしたらいいんでしょうか?


posted by 海鮮丼太郎 at 09:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月03日

文化の日特別企画:手間が掛かった割にPVの伸びないエントリーを供養する


連休に大熱を出して、現在38度近辺でフラフラしておりますこんばんわ。

最近は誰もアフィリエイトでモノ買ってくれないので何のご褒美もない状態でBLOGを細々と続けております。

えぇ、グチですよ。
グチりたくもなりますよ。
そんなわけで、代わりにアマゾンの欲しいものリストを置いときますので、何か買ってください。


冗談はさておき。
波があるとはいえ気が付けばもう10年以上4000弱(旧BLOGから合わせると約4500)ののエントリーを書き続けてきたことになるわけで、飽きっぽい性格の割に良く続いてるなと我ながら感心しております。

そのモチベーションは何か?と問われるならば、それは各エントリーのPV(ページビュー)を確認することで、どれぐらいの人が当BLOGを読んでくれているのかが確認できるから、としか言いようがありません。

先日のFBMにおいてお声掛けを頂いた方などごく少数以外はほとんどの方は顔も存じ上げませんが、定期巡回をして下さっている方もおられることは、何よりの励みになっております。

で、そんな当BLOGでありますが、各エントリーを書くのに意外と時間が掛かるのです。
扱うネタに対して自分なりの考えをまとめて、それを記録として残す意味もあったりするので、書きかけの原稿にはすでに200近いネタがストックされておりますが、エントリーとして書き上げるにはどれも中途半端なのでたぶんほとんどが日の目をみることが無いと思います。

話題になってることをちょいちょいって引っ張って一言コメント付けるだけなら楽なんでしょうけど、そういうのは余所様にお任せして、当方はやれる範囲でやるしかないのかな、とも思っております。

それにしても。

書くためにいろいろ調べ事をしたり、場合によっては取材活動までして書いたエントリーが意外とPVが伸びないこともありまして。
手間が掛かった=エントリーとして面白いかどうかは別の話ですが、未だに思い付きでササっと書いた飛田新地ネタがPVのトップを走っているのを見ると、せめて手間をかけたエントリーの方を読んでもらいたいな、などと思う気持ちはご理解くださいw

直近2ヶ月ぐらいで書くのに時間が掛かったのは以下のエントリーだったりするのですが、この連休で溜まってたネタを一気に書き上げる予定が発熱で狂ってしまったので穴埋めエントリーとして供養の意味も込めて挙げておきます。


e-up!とe-GOLFはEVの大衆車たりえるのか?

JCOTY2014-2015の結果発表。そして悲喜もごもご。

販売台数に対してディーラーの数は適正なのか?

フィアットは大丈夫なのか?


e-up!とe-GOLFのネタに関しては細心のEV状況なんてものをいろいろと調べてみました。
超小型モビリティの施策なども含めていろいろ面白そうな動きが出てきそうですね。

JCOTYに関しては、欧州COTYとの比較なんてものをいろいろ対比して分析もしてみましたが、欧州の選考に関する背景などがちゃんと把握できず有意なデータにはなりえなかったので文章としてはあまり触れておりません。

ディーラー数と販売台数の関係については、もう少し掘ってみるといろんなことが見えてくるのかもしれません。
国産車ディーラーも含めて定点観測をしていこうかと思っております。

フィアットに関しては、ブランド戦略をどう仕掛けていくのか?という点で一番興味深いメーカーですね。

フェラーリ部門の分離上場なんて話もあったり、CEOのマルキオンネが2018年末には退任すると公言しているようですが、その頃までにフィアットグループがどうなっているのか?(必ずしも順風満帆とは思えません)なんてことも含めてしばらくうぉち対象として見ていくことになるかと思います。


ってことで、だから何なんだ的エントリーで穴埋めをしつつ、そろそろ目が回ってきたのでさようなら。
 
posted by 海鮮丼太郎 at 22:00| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 思(criticism) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月01日

ジャパニーズ・ハロウィンに思う


思いついたことを備忘メモとして。
ここ数年一気に普及したハロウィンの名を借りた日本流の仮装のお祭りに関して。

子供が仮装して闊歩するのは本場の風習に倣ったものとして理解の範囲内で収めることができる。
それよりむしろ大人の方がコスプレではしゃいでいる感があるのはどういうことか?
特に渋谷のバカ騒ぎは、煽ってる連中がいることを差し引いても、単なる一過性ムーブメントではないことがわかる。

で、思ったのはこの様子はハロウィンの名を借りて一般人がコスプレを楽しむ日だと考えると割と合点がいく。

コスプレ(コスチューム・プレイ)は元々ヲタ系から発祥した文化であり、それが風俗界隈を経て専門店が出現し、一般の店においてもジョークグッズの売り場の一部を占めるぐらいには普及した。

しかし、特殊な趣味がある人でなければコスプレをして人目のあるところに出ていくことは心理的にはばかられる。

アニメ系のコスプレでさえ、コミケを代表とする各種イベント会場でのお披露目が主体であるわけで、要はそういった場が必要だったわけだ。

ジャパニーズ・ハロウィンに関しては、そうしたコスプレをしてみたいという一般の人々に場を与えることになったからこそ、渋谷のあのバカ騒ぎにまで発展したということなのだろう。

ちなみにこの動きを加速させたのは、コスプレ願望を抱く女子が多く参戦したことにより、それに釣られて男子がさらに参戦、拡大していくということなんだと思われ。

日本人の秋祭り好きにはまったハロウィン 
バレンタイン越え市場の次はどうなる

この辺りの記事でも語られているように、本来の需要であるグリーティングカードやお菓子の類は販売が伸びず、コスプレ衣装やオーナメントなどが売上を伸ばすというのは、ハロウィンという文化を楽しむのではなく、コスプレして場に参加することが目的になっていることが明白だ。

本来の文化を捻じ曲げて日本流に解釈してしまうことについてはバレンタインデーという悪例があるから特段驚くこともない。

これで潤う業種があれば、それはそれでいいんじゃないかと。

しかしこういうのはアレかねぇ?
子供が出来たら親もこういうのに積極的に参加しないといけない時代になるのかねぇ?



posted by 海鮮丼太郎 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 思(criticism) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする