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2014年02月27日

値上げの春


そんなわけで、プジョーさんの4月1日からの販売価格改定の発表がありましたよ。


シトロエンも同様に値上げのアナウンスをしております。
ってことで、気になるのは増税にかこつけて便乗値上げするケースも散見されるので、今の税別価格に8%プラスした額との差額を見てみることにしましょう。

  車両本体価格(税別)
車両本体価格
+5%税込
車両本体価格
+8%税込
4月1日適用
車両本体価格
(8%税込)
実質価格差
208 Allure 1,923,810 2,020,000 2,077,714 2,080,000 +2,286
208 Allure 2,019,048 2,120,000 2,180,571 2,180,000 -571
208 XY 2,561,905 2,690,000 2,766,857 2,770,000 +3,143
208 GTi 2,847,619 2,990,000 3,075,429 3,080,000 +4,571
208 Premium 2,057,143 2,160,000 2,221,714 2,220,000 -1,714
208 Cielo 2,285,714 2,400,000 2,468,571 2,470,000 +1,429
2008 Premium 2,342,857 2,460,000 2,530,286 2,530,000 -286
2008 Cielo 2,571,429 2,700,000 2,777,143 2,780,000 +2,857
308 Sportium 2,561,905 2,690,000 2,766,857 2,770,000 +3,143
308 Premium 2,657,143 2,790,000 2,869,714 2,870,000 +286
308 SW Sportium 2,847,619 2,990,000 3,075,429 3,080,000 +4,571
308 CC Griffe 4,047,619 4,250,000 4,371,429 4,370,000 -1,429
RCZ  3,828,571 4,020,000 4,134,857 4,130,000 -4,857
RCZ  4,057,143 4,260,000 4,381,714 4,380,000 -1,714
RCZ R  5,142,857 5,400,000 5,554,286 5,400,000 -154,286
3008 Premium 3,133,333 3,290,000 3,384,000 3,380,000 -4,000
3008 Cielo 3,419,048 3,590,000 3,692,571 3,690,000 -2,571
5008 Premium 2,942,857 3,090,000 3,178,286 3,180,000 +1,714
5008 Cielo 3,228,571 3,390,000 3,486,857 3,490,000 +3,143
508 Allure 3,590,476 3,770,000 3,877,714 3,880,000 +2,286
508 Premium 3,685,714 3,870,000 3,980,571 3,980,000 -571
508 Griffe 3,971,429 4,170,000 4,289,143 4,290,000 +857
508 SW Allure 3,780,952 3,970,000 4,083,429 4,080,000 -3,429
508 SW Premium 3,876,190 4,070,000 4,186,286 4,190,000 +3,714
508 SW Griffe 4,190,476 4,400,000 4,525,714 4,530,000 +4,286

基本的には税率が8%に上がることで、現在の税別価格に上乗せした場合の数字の見栄えを調整した価格変更という感じになっております。

この見栄えの良い数字というのは結構重要で、よくありがちなのが19,800円とか199円とか、そういったギリギリ桁が上がらないぐらいの数字に調整することを意味しますが、クルマの場合は大体のケースにおいて○万円という単位で価格設定を行います。
今回のプジョーさんの説明でも
今回の価格改定は、消費税率 8%への変更に伴うもので、車両価格を万円単位に四捨五入して調整しております。
となっており、現在の税別価格に単純に+8%加算した場合に見栄えが良くなるように数千円単位の調整(値上げと値下げ)を行っております。

この程度であれば便乗値上げという謗りを受けることは無さそうですね。
その前のマイナーチェンジで既に消費増税を見越した値段設定に変更していた、というのは置いといてw


それにしても。
一週間前に3008/5008のマイナーチェンジを発表をしておきながら、もう新たに価格変更のご案内が出るというのはあんまり褒められたもんじゃないですね。


しかも価格変更が発表された後であるにも関わらず、今日プジョーさんから5008のダイレクトeメールが届きましたが、4月以降の価格に対する言及がありません。
(2月24日に3008のダイレクトeメールが届きましたがこちらも同様)

駆け込み需要を期待してこの時期にマイナーチェンジをしたんでしょうから、増税による値上げのアナウンスはむしろ販売にはプラス要素な気がしますが、商売っ気が無いのか?気が利かないのか?いったい何なんでしょう。
謎は深まるばかりです。

ちなみに、RCZ Rに関してはもともと発売予定が2014年春ということで、発表された価格が当初から消費税8%を見越したものであったようで、今回の価格表においても変更なしのため、見かけ上安くなったような印象を受けますね。


しかしこうして改めて見ると、たかが3%の税率アップでも値上げ額は結構インパクトありますねぇ。

駆け込み需要が旺盛で、クルマに限らず高額な耐久消費財などは今からオーダーしても間に合わないなんて話が出ておりますが、この反動による4月以降の消費の落ち込みはかなり覚悟が必要になるかもしれませんね。

その分を値引きでカバーするのか、魅力ある車種の投入でカバーするのかは各メーカーの戦略次第ですが、願わくば商品力で勝負してもらいたいと思う今日この頃。
 
 
posted by 海鮮丼太郎 at 12:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

シトロエン宮前店が閉店。

Cmiyamae4.JPG 

我が家から一番近いプジョー&シトロエン関連のお店として、たまに遊びに行っていたシトロエン宮前店。

そんなシトロエン宮前店に何やら異変が。

シトロエン宮前
http://www.citroen-m.com/

FLEX_preopen.jpg

なんだこれは?

ということで、先日ちょっと出かける途中で前を通りかかったら店頭の在庫車がえらく減っていたので改装でもするのかな?などと軽く考えていたら、どうやら閉店して「FLEX」というトヨタ・ハイエースの専門店に業態転換するようだ。

何なんだこの180度以上の方向転換は??

シトロエン宮前の公式ページには何の告知も無いが、上記の独自で取得しているシトロエン宮前のドメインにアクセスすると、すでに3月1日よりFLEXとしてオープンする旨がデカデカと告知されている。

ということは、今週いっぱいでシトロエン宮前は消滅ということになる。

何が起こったんだ?ということで慌ててお店の様子を覗きに行くと…

そこにはもうシトロエン宮前店の姿は無かった。
あるのはデカデカと掲示されたFLEXの看板と、ドーンとショウルームと店先に並んだハイエースの在庫車の姿だった。

Cmiyamae2.JPG

Cmiyamae3.JPG

辛うじてピットの部分はまだシトロエンの店だった名残が残っているが、これも店のオープンまでには塗り替えられてしまうのかもしれない。

Cmiyamae1.JPG

どうしてこうなった?

シトロエン宮前店は、株式会社マツダアンフィニ横浜西の運営で、かつてマツダがシトロエンを売っていたころから継続してシトロエンディーラーをやってきた、歴史のあるディーラーだったりする。

店は決して大きくはないが、横浜北部および川崎北部のシトロエン乗りの面倒を長く見続けてきたこともあり、この店のファンはけっこう多かったりする。
それだけに、宮前店が閉店するというのはシトロエン界隈にとっては割と大きな事件だったりする。

宮前店から3kmも離れてないところにかつてのプジョー横浜港北店がシトロエン横浜都筑店として鞍替えでオープンした際  は、こんなに商圏が近くて大丈夫なんだろうか?と危惧していたが、後からオープンした横浜都筑店の方があっさり閉店してしまった。

シトロエンの販売台数が伸び悩み、しかも宮前店の立地と顧客層の厚さに対抗できなかったのかなぁ、などと思っていた。

そんな鉄壁とも思えた宮前店に何が起こったのか?
詳しい経緯は聞いていないが、昨今のプジョー&シトロエンを取り巻く環境の厳しさから、販売代理店契約における条件面で相容れない決裂があったのかなぁ、と推測する次第。
もしくは、マツダアンフィニ横浜西がシトロエンに見切りを付けたか。

いずれにしても円満な閉店という感じではなさそうだ。

公式ページには現時点でまだ閉店の告知はされておらず、また川崎北部&港北エリアを受け持つ代わりの店舗の情報も無い。

宮前店を利用していたオーナー達にきちんと今後の対応はどのディーラーが受け持つのかという事前連絡が行っていればいいのだが、閉店が唐突な感じを受けるし、公式ページでの事前告知もない状況を見ると、チューガイの騒動が頭をよぎる。


くれぐれも難民を出さないように、立つ鳥(旧シトロエン宮前)は後を濁さないように。
そして逃げられたシトロエンも今後のオーナーのケアはきちんとやるように。

っていうか、あんなバカなこと繰り返さないでくれよ、ホントに…
 
 
posted by 海鮮丼太郎 at 21:00| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月21日

「PureTech(ピュアテック)」の表記が消えたらしい

 
パワートレインを刷新した新型208ならびに先日発表された新型C3。

どちらも1.2Lの3気筒エンジンとETG5を搭載したことにより、アイドリングストップなどの装備も含めた新要素を総称して「PureTech(ピュアテック)」と呼称することで新規性をアピールしていた。
この「PureTech」は欧州でも使用されており、PSAのパワートレインの呼称としてブランド化を進めているものだ。

しかし、どうも日本においてその表記が突然消え、「New Power Train(新パワートレイン)」と表記が変更になったということが下記のBLOGで指摘されている。

脇が甘い〜消えたピュアテック【PureTech】の謎

よくこんなこと気が付いたなぁ。
確かに208の公式サイトもC3の公式サイトにも「PureTech」の表記は無い。

上記BLOGの指摘をもう少し整理して事実関係を見ていこう。

プレスリリースにおける表記については、

■2013.11.20
プジョー「2008」を発表、2014年2月より発売開始

■2014.1.6
プジョー、208「PureTech」搭載モデルを発売

■2014.2.17
シトロエン「C3」に新パワートレインを搭載し発売開始

となっており、2008の発表時点で「PureTech」の表記は使われておらず、1月6日の新型208発表の段階で大々的に「PureTech」という名称をアピールする形で露出が始まっていることがわかる。

このプレスリリースを受けて多くの媒体が「PureTech」の表現を用いて記事を書いているのは上記BLOGの指摘通り、検索結果からも見て取れる。

しかし、2月17日の新型C3のプレスリリースにおいてはすでに「新パワートレイン」という表記を使っている。

差し替えられたのかな?とも思ったが、当方のエントリーでも確かに「新パワートレイン」という表現を引用していることから、発表時から「PureTech」の表記は使っていなかったことになる。

つまり、1月6日〜2月17日までの約一ヶ月の間に問題が発覚して、対応に追われていたというのが現状なのだろう。

208サイトでの「PureTech」から「新パワートレイン」へと表記が差し替えられたのは当方も確認しているが、C3のサイトが差し替えられたのか、最初から「新パワートレイン」と表記されていたかどうかは当方は覚えていない。

とはいえ、一次ソースに当たってみないと確定的なことは言えないので、プジョーコールにお電話して聞いてみましたよ。

「確かにPureTechから新パワートレインと表記を変更した」
「呼び方が変わっただけで、メカニカル面での変更は一切ない」
「変更した理由はあくまで社内事情としか申し上げられない」

とのことであり、何らかの事情で呼称を変更したことは事実であるとしたものの、明確な理由については答えられないとのことだった。

「他社の商標に引っかかったからでは?」と振ってみたところ、「どこでその情報を聞きましたか?」的なこと逆に聞き返されたので、それなりに気にしていることは確かなようだ。

表現が差し替えられた理由としては、指摘されているように「Pure Tech」ならびに「ピュアテック」という名称に関しては、すでにスズキによって商標が取得済みで使えなかったということで間違いないだろう。
【登録番号】 第5441337号
【登録日】 平成23年(2011)9月30日
【出願番号】 商願2011−870
【出願日】 平成23年(2011)1月8日
【先願権発生日】 平成23年(2011)1月8日
【最終処分日】
【最終処分種別】
【出願種別】
【商標(検索用)】 Pure Tech
【標準文字商標】 Pure Tech
【称呼(参考情報)】 ピュアテック,ピュア,テック,テク
【ウィーン図形分類】
【権利者】
【氏名又は名称】 スズキ株式会社
【類似群コード】 09B01 09F01 09F02 09F03 09F04 10D02 12A01 12A05 12A06 12A73
【国際分類版表示】 第9版
【区分数】 2
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
7 船外機
12 船舶並びにその部品及び附属品,自動車並びにその部品及び附属品,二輪自動車・自転車並びにそれらの部品及び附属品,電動四輪車並びにその部品及び附属品,車いす,陸上の乗物用の動力機械(その部品を除く。),陸上の乗物用の機械要素
商品に関する名称というのは企業にとってはもっとも神経を使わなければいけないポイントであり、当然のことながら発売前に商標検索をして他社の権利侵害をしていないことを確認するというのはその辺の中小企業ならともかく、世界的に名の知れたインポーターの仕事としては当然のルーチン業務だと思うのだが、なんでこんな事態になってしまったんだろうか?

ちなみに、商標問題についての解決策としては、

 (1)別の名称に改める
 (2)使用料を払って使わせてもらう

といった方法があり、(1)についてはルノーが欧州名「クリオ」の名称をホンダが取得しているという理由から日本だけ「ルーテシア」と名乗ったり、BMW MINIが同様に「MINII Countryman」の名称がデルタによって商標登録されており、「MINI CROSSOVER」として販売されている例が有名だ。

それに対して(2)については、アップルの「iPhone」発売のずっと前にインターフォンメーカーが「アイホン」という名称で商標を取得していたことが発覚したために、アップルがアイホンに使用料を支払って使用させてもらっているという話が有名だ。

今回の「PureTech」に関しては、純粋な商品名ではなく機構の総称ということで、わざわざスズキに金銭を支払って継続使用するより、「新パワートレイン」と呼称を変更する方針を選んだという事なのだろう。

しかし、WEBページの修正や販促物の刷り直しなど、余計なコストが発生したことは損害としてはけっこう無視できないと思われる。
担当者のクビが心配だ。

前回のエントリーのようにプレスリリースがおかしかったり、商標チェックを怠って余計な問題を引き起こしたりと、どうもPCJ(プジョー・シトロエン・ジャポン)全体がおかしくなっている印象を受ける。

フランスのPSA本社がそれどころではないという理由もあるだろうが、メディアタイアップやブリーフィングなどがあまり行われていないっぽいところからも、人手不足以上の何か理由があるような気がしてならない。

いったいどうしたもんですかね、こういうのは?
 
 

タグ:2008 208 ETG5
posted by 海鮮丼太郎 at 14:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

3008と5008がフェイスリフト(1)

3008_facelift_20140218.jpg

フェイスリフト(Face-lift:外装意匠の変更)が必ずしも性能アップを伴うものではないというお手本のような仕様変更のお話だよ。

そんなわけで、プジョーのフルラインナップにおけるSUVパートを受け持つ3008とミニバンパートを受け持つ5008が、昨年8月末の欧州でのフェイスリフトから遅れること半年で国内にも投入されることが発表された。

プジョー、「新型 3008 フェイスリフトモデル」を発売 


プジョー、「新型 5008 フェイスリフトモデル」を発売 


あまりやる気の感じられないプレスリリースから、なんとか話題を見つけてフォローしてやろうという、親切なんだか意地が悪いのかわからんエントリーを書いてみる。
まずは3008から。


■3008の主な変更点
今回の大きなトピックはフェイスリフトに伴う見た目のデザインの変更だ。
その他の変更を見てみると…

 ・フォロントならびにリアデザインの変更
 ・内装の一部変更
 ・グリップコントロールの搭載
 ・装備を見直して大幅値下げ
 ・−70kg軽量化するも燃費は変わらず
 ・エントリーグレード「3008 Style」は設定されず
 ・スペアタイヤの搭載
 ・その他主要諸元に変更なし


そのため、プレスリリースを見ても、マイナーチェンジというよりはランニングチェンジ(小変更)に近い印象を受ける。

しかし、よくよく見ていくといくつか特徴的な部分が見えてくる。


■グリップコントロールの採用
トラクションコントロールを進化させ、5つのモードで駆動輪へのエンジントルクとブレーキを制御する機能であり、本来であれば3008のSUVとしての性能をアピールする最大のポイントになりえる機能だったのだが、なぜか国内に投入された従来モデルではこの装備が省かれていた。

そのため見た目はSUVっぽいのにSUV的なアピールが出来ない、なんともボンヤリした感じのクルマになっていた。

グリップコントロールの採用で、少しはキャラクターがハッキリするようになったのはいいことだと思う。

とはいえ、導入時の戦略ミスをようやくリカバリーしただけで、新規性は無いのだが。


■装備を見直して大幅値下げ
グレード体系を「3008 Premium&Griffe」から「3008 Premium&Cielo」と改めたが、これに伴い従来の高すぎた価格設定を修正してきた。

グレード旧価格新価格差額
3008 Premium3,420,0003,290,000−130,000
3008 Cielo3,880,0003,590,000−290,000


これに伴い322万円という廉価グレードだった「3008 Style」はラインナップの設定がなくなった。
(昨年6月の価格変更の時点ですでに価格表からはドロップしていた)

変更された装備面を見てみると…
あまり役に立つ感じのしなかったHUD(ヘッドアップディスプレイ)だが、Premiumでは非搭載、Cieloではカラー化している。
これに伴い前車との距離が接近すると警告を発するディスタンスアラートもCieloだけの装備になってしまったが、別に衝突防止の自動ブレーキの機能があるわけではないので実用上はまったく困らないだろう。

その他、フロントフロアイルミネーション、ドアステップガード、エマージェンシートーチ、助手席シートバックがPremiumから削られ、盗難防止アラームやフロントソナーは両グレードから削減された。

あまり影響のない部分の装備を省いたことで低価格化したということだろうが、元々欧州では3008と5008の価格はほぼ同じぐらいで販売されており、日本での3008の価格設定があまりに高すぎたということになる。


■−70kg軽量化するも燃費は変わらず
従来モデルと比較していて気が付いたのだが、車両重量が従来モデルに比べて−70kgほど軽量化されている。
これに伴い車両重量が1500kgを切ったことで重量税が1ランク安くなり、維持費が有利になる。
割と大きなトピックのはずだが、何故かプレスリリースでは一切言及がない。

また、軽量化すれば燃費も向上するような気がするが、諸元での燃費は10.4kmL(JC08モード)ということで変わっていない。
おそらくJC08モード燃費の試験を受けていないのでは?と思われるが、燃費の向上についてはもう諦めているとしか思えない。
あまり台数の売れる見込みのない車種は、再試験のコスト負担を避けるため従来通りの諸元で販売するケースがある。
ただし、軽量化されたことは燃費向上には明らかにプラス要因ではあるので、ひょっとすると実燃費の部分では向上が見られるかもしれない。


■スペアタイヤの搭載
地味な部分だがスペアタイヤが搭載されるようになった。
従来モデルはスペアタイヤを搭載するスペースはあったものの、そこにはパンク修理キットが用意されているだけだった。

スペアタイヤを搭載せずにパンク修理キットで対応する流れは世界的なものであり、なぜその流れに逆行したのかはよくわからない。

ただし、いくつかの事情が透けて見える。

本来スペアタイヤ非搭載が進んだ理由は以下の通り。

 ・スペアタイヤの利用率は低い
 ・パンク修理キットにすることで低コスト化&軽量化が図れる

世界的にクルマの燃費が重要になってきており、軽量化というのは燃費向上に一番効果が見込める要素だ。

また、スペアタイヤを搭載しても実際には一度も使われず破棄されるようなケースもあり、エコの観点からも改善を求める声が多かったことも、自動車メーカーがパンク修理キットを代替品として採用するようになった理由だ。

その流れを受けて3008もスペアタイヤ非搭載という仕様で登場したのだが、SUVというキャラクターでスペアタイヤが搭載されていないのはいかがなものか?という声が一部であったのは事実だ。

個人的にはパンク修理キットで十分だと思っているが、プジョーとしてはそういった声に応えるために、スペアタイヤを搭載することにしたのだろう。

そうすると疑問なのが、上記の−70kg軽量化との関係だ。
スペアタイヤは軽く見積もっても10kg以上の重量があるわけで、これが従来通りパンク修理キットのままであれば、もう少し軽量化できたのではないか?とも思う。

実際のところはどうなんだろうか?


■まとめ
「グリップコントロール」以外にも「値下げ」「軽量化」という話題があるにも関わらず、プレスリリースでは全力でスルーするというこの残念な感じ。

それを何の利害関係もない当方がブログで全力でフォローするというこの関係性に我ながら萌えてしまう。

まぁ、3008そのものの商品力から考えると、それほど力を入れても販売を向上させるのは難しいという気もしないでもない。

でも、せめてプレスリリースぐらいは空元気でもいいからアピールすべき点はしっかりアピールしましょうよ。


「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」
 
 



posted by 海鮮丼太郎 at 10:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

2008を見てきた(2)

2008_01.JPG
 
前回のつづき。

今回の内覧会で展示してあったのがカラド・ブルーの2008 Premium、試乗車がパール・ホワイトの2008 Cieloだった。

雪はかなり解けているとはいえ、道路はまだまだ濡れ&汚れており、真っ白なクルマで走るのは気が引けるのだが、試乗車がこの色なのだからしょうがない。


乗り込んでみると、ドライバーズシートが妙に後ろ下がりな感じを受ける。

フットペダルの角度とステアリングの高さ、そしてシフトレバーを操作しやすい腕の距離など、適正なドライビングポジションに調節するのにえらく時間を要してしまった。

床が水平でないのか、シートが後ろに傾斜しているのかはわからないが、208のハッチバックではこんな感覚にはならなかったので同乗した営業マンに聞いてみたところ、全高が上がってる分ドライバーズシートのセッティングを少し変えている、なんて話だった。
(10mmしか上がってないけど…)

なんとなく後ろにずり下がるような感じは、上下アジャスターで座面を上げることでなんとか調整はできるものの、どうにも違和感が取れなかった。


世田谷店の地下駐車場から試乗コースの環状八号線に出るまでにけっこうな勾配の坂を上ることになる。
期せずしてヒルスタートアシストを体験することになったのだが…
ストップせずに後ろにずり下がってしまった。
3回ほど試してみたが、きちんと動作したのは1回だけ。
ブレーキをしっかり踏んだ状態であれば仕様上は2秒間ほどホールドするということだったが、原因は不明。
以前ヒルスタートアシストなしのスマートに乗っていたので、こういう場合にとっさに左足ブレーキに踏みかえて対応したが、あまり機能を過信しない方がいいかもしれない。

ズルズルとクリープ状態で上るようなシチュエーションにおいては、アクチュエーターの制御の限界からか、ガクガクと細かい振動を伴ってしまう。
要は半クラッチがうまくいってないわけだが、ちょっとこの精度はガッカリしてしまった。

Bセグメントクラスならこれでも許されるかもしれないが、Cセグメント以上でこの制御だとちょっとキツいな…
欧州では新型308にもETG6を使っているようだが、あちらの評価はどうなんだろう?


環状八号線の出ていつもの試乗コースを走ってみた。

走り出して最初に感じたことは、重量とパワーがちょうどいいバランスになっていると感じられたことだ。

ETG5(PureTech)化された208ハッチバックに乗った際は、軽量だった208がさらに大人一人分ぐらい軽くなった(1070〜1090kg)おかげで、むしろクイックで軽すぎるという印象すら受けたのだが、2008は1140〜1160kgということで、操る分には落ち着いた感じで運転できる。
最低地上高は208とほとんど変わらないので、アイポイントもSUVのちょっと見下ろすような感じはあまりしない。
後述するが、感覚的にはステーションワゴンに近い乗り味だ。

3008のフェイスリフトでようやく導入されるグリップコントロールは国内仕様の2008には搭載されておらず、そもそもSUV的な走り方をさせるつもりがないというメッセージと受け取った。
マイナーチェンジで搭載してくるのかもしれないが、こういう施策がキャラクターを不明瞭にしているということをいい加減理解したらどうなのか。


例によってETG5の挙動はシングルクラッチの2ペダルMTということで、シフトチェンジの度に一呼吸おく感じは変わらない。

クラッチ操作を自動でやってくれていると考えれば十分納得のいくデキであり、この手の機構の中では制御はスムーズな方なのだが、ATのように一気に加速したいというシチュエーションではやはり失速感を伴うフィールは気持ちのいいものではない。

「これはATじゃなくて、クラッチレスのMTなんだ」

という言葉を頭の中で繰り返しながら自らを洗脳するしかない。
こういうものなんだ、と。

一点つまらないと感じたのが、このパワートレインの特徴としてエンジンブレーキがほとんど効かないので、パドルシフトを操作する意味がほとんどなくなってしまっているのは悩ましいところだ。
シフトアップの際に自動制御でイライラする向きには積極的にパドルシフトを使ってほしいと思うが、減速では役に立たないということだけお伝えしておこう。


環状八号線を往復で10kmほど走ったところ、燃費計の値は約13km/Lだった。
例によって燃費表示が欧州方式の○○L/100km方式(100km走るのに何Lのガソリンを消費したか)の表示になっており、頭の中で暗算しなければならないのはどうしたものか。

一時期はちゃんと日本式の○○km/L表示に対応していたのに、最近のモデルではやめてしまった。
他の輸入車はちゃんと対応する傾向にある中、この手のカスタマイズ工数をケチるのは非常に良くない。
バージョンアップで対応する予定はあるのか?と聞いたところ、「未定」との回答。
こういうところは営業サイドから声を挙げていかないといつまで経っても改善されないと思うんだが。

案の定、跳ね上げたドロで汚れまくってしまったパールホワイトの試乗車を地下駐車場に戻し、再び展示車に戻る。

肝心の積載性はどうなのだろう?
2列目のシートを倒して荷室を実寸で計測してみると、全長1550mmx全幅1000mmx全高850mmということで、207swとほとんど変わらない。

2008はクロスオーバーSUVのように見えるが、実質的にこれはステーションワゴンであり、208swだ。
そう考えると、2008はほぼ死滅してしまった輸入コンパクトステーションワゴンとして存在感を発揮できるのではないかと思った。

ただし、メカニカル的な部分で決め手に欠けるという向きもあるだろう。
その場合は、入ってくるかどうかはわかならないが、圧縮空気を利用したハイブリッドシステム「Hybrid Air」採用の2008の登場を待つという選択肢もあるかもしれない。

3月のジュネーブショーで、プジョーとしてはHybrid Air搭載車を2016年までには市販化することを公式にコミットするようだ。
先の長い話ではあるし、未だにこのシステムを量販車に採用した場合の効果については懐疑的な声も多いが、出すというからには本当に出すのだろう。

ネタとしては魅力的だ。
ネタでクルマを選ぶ人がどれだけいるかは未知数だが。


さて、2008に関して当方の都合の話をすると。
積載性と居住性の両立を求めており、自転車を気軽に積み込んだり長尺モノを積むので荷室長1800mmぐらいは欲しい。
そのため、2008の荷室の全長の短さは当方としては残念ながらニーズに当てはまらなかった。
これはデュアリスを断念した理由にも通じる。

このニーズを満たすには、やはりCセグメントのステーションワゴンを探さなければならないようだ。
(5ナンバーサイズのフィットシャトルが実は積載性がものすごく優れているのだが、モデル末期なのでちょっと食指が伸びない)

あかん…
本当にプジョー車でニーズに合うクルマが無いぞ…

そんなわけで具体的な商談に進むことはなかったが、よく見ると安っぽい材質であるものの、なんとなく高級感の演出はできているし、過剰とも思える装備が付いていたりするので、ニーズに合致するのであれば十分魅力的なクルマであることは間違いない。

事前予約を受け付けていたこともあり初期オーダーは順調に入っているらしいので、今年は2008の販売で落ち込んだ販売を回復させられるといいですね。

とりあえず当方は、6月にやってくる307swの5回目の車検を通す決断をした。
来年初頭に発売予定の新型308swを見て判断することにしようかと。
 

 
タグ:2008 ETG5
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2014年02月17日

C3の値下げに見るシトロエンのバジェットブランド化

newC3etg5.jpg

   シトロエン「C3」に新パワートレインを搭載し発売開始 


1月6日に208のパワートレインが3気筒1.2Lエンジン(アイドリングストップ付)&ETG5に刷新されたが、一ヶ月遅れでシトロエンのC3もマイナーチェンジによってパワートレインを刷新した。

基本的な構成は208と同等ではあるものの、燃費に関しては新型208のPremiumとCieloが19.4km/Lなのに対して、新型C3は19.0km/Lと若干低い値になっている。
208とC3ではC3の方が50kgほど重いため、その影響を受けたものと考えられる。

まぁそれでも、Bセグメントハッチバックでこれぐらいのカタログ燃費が出れば、少なくとも「燃費が悪すぎるから」という理由で選択肢から外されていた状況は改善するだろう。

ここでひとつ注目したいのは、その価格設定だ。

グレード旧価格新価格
C3 Seduction2,100,0002,030,000
C3 Exclusive2,400,0002,330,000


ということで両グレードとも旧モデルに比べて−7万円値段を下げてきた。
これを208のラインナップと比較してみるとおもしろい。

グレード価格
208 Allure(5MT)2,020,000
208 Allure(ETG5)2,120,000
208 Premium2,160,000
208 Cielo2,400,000


208 Allureは3ドアなので除外すると、208 PremiumとC3 Seduction、208 CieloとC3 Exclusiveが競合関係になるのだが、C3の値下げによりプジョーよりずいぶんと割安なイメージになった。

これは今まで何度か書いてきたように、PSAが世界的に3つのブランドの再構築を行っている流れに沿うものだと考えられる。

従来は

シトロエン DS Line>シトロエン C Lineプジョー

というポジションから、

シトロエン DS Lineプジョー>シトロエン C Line

という形で、シトロエンC Lineをお求めやすいバジェットブランド化していくという方針を打ち出している。
逆にプジョーは少しプレミアム方面に格上げされ、DS Lineはもっと高級感のあるブランドにしていくことも含まれている。

そう考えると、C3の値下げはその流れに沿うものであり、5ドアのBセグメントハッチバックが203万円で手に入るというのはじゅうぶんインパクトのある数字になった。
(ただし、例によってボディカラーによっては追加料金が発生する のはプジョーと同じ)

昨年から販売の低迷しているシトロエンなので、今回の値下げで勢いを取り戻すことが期待される。

この感じだと、秋に投入されるC4ピカソと話題のC4カクタスも競争力のある価格設定が期待できるかもしれない。

国産車からちょっと背伸びすれば手が届く輸入車としては、今後のシトロエンは要注目だ。

タグ:ETG5
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2014年02月16日

2008を見てきた(1)

2008_01.JPG


大雪の降ったこの週末。
試乗にはもってこいの日和だ。

そんなわけで、プジョーさん渾身の新型クロスオーバーSUVであるところの2008のデビューフェアが開催されているというので、足元の悪い中ディーラーに行ってきた。

2008に関しては昨年の東京モーターショーにあわせての公式発表から発売まで結構な時間があったものの、モーターショーではドアロックが掛かっていて中が見れないという意味不明な展示だったため、内装や使い勝手などをチェックできるようになったのは今回の内覧会が初めてということになる。

パっと見た印象は、サイズ的には絶妙な大きさであるということ。

クロスオーバーSUVということで最低地上高を高めに設定…という割には150mmとなっており、208ハッチバックの140mmと比べて+10mmしか変わらない。
(今回の雪では十中八九スタックしてしまうだろう)

しかし全高を1550mmというサイズにすることで、SUV風なんだけど知的なアーバンロスオーバーという雰囲気をうまく演出できている。
なんといってもこの手の車種にしては珍しく日本の立体駐車場の制限に収まるスペックというのはいいアピールポイントだろう。

同時期に発売されるルノーのキャプチャーは最低地上高が200mmで、なおかつ躍動感のあるデザインでアクティブさを前面に押し出しているのとは対照的だ。

2008_02.JPG

Bピラーから後ろの凝ったルーフ形状により、室内の頭上スペースも微妙に余裕が生まれており、(ほんの少しだが)デザインが居住性の向上に寄与している。

2008_06.jpg

この頭上空間にどのような演出を施すか?

2008 Premiumと2008 Cieloという2つのグレードではそのアプローチが異なる。

2008 Premiumはパノラミッグガラスルーフが無い代わりに、ここ最近のプジョーデザインにおけるアイデンティティとなっているカギ爪を模したライン「LED TRACKS」が天井部にデザインされている。

2008_07.jpg

こうしたセンスは一歩間違えると茨城や群馬のDQN VIPカーと同等の下品さにも繋がる。
その辺りはさすがに抑えめの発光にすることで下品な感じにはなっていないが、「実用的か?」と問われると、正直言って「?」という感想しか持たない。
あっても困らないが、使うことはほとんど無いだろうな、というのが個人的な印象。

それに対して2008 Cieloは天井面を大きなパノラミックガラスルーフで開放感を演出している。

今では珍しくなくなったが、307swで大型ガラスルーフの世界的な潮流を作ったプジョーだけに、この手の演出は手慣れたものだ。

総じて、2008 Premiumはシートがファブリックを基調としつつも一部に人工皮革を使っていたり、上記の「LED TRACKS」などの演出があったりと、ベースグレードにも関わらず質感を高める装備が多いという印象を受けた。
(単価を上げるための過剰装備と取るか、ベースグレードなのに装備が充実していると取るかは考え方次第)


センターパネルのデザインは208と共通で、材質を変える事で違った質感を演出しているとのこと。

使い勝手は208とそっくりだが、残念なのが例によってカップホルダーが使い物にならないこと。

2008_04.JPG

2008のカップホルダーはセンターパネルの下部に2つほど用意されているが、直径が小さく500mlのペットボトルはきちんと収まらず、しかも斜めにしないと入らないとのこと。
また、タンブラーについても同様でまっすぐ入れられないとのこと。
…飲み物こぼれちゃいますよ?

スタバのトールサイズぐらいまでの容器だったらちゃんと収まる感じだが、ドライブ中に手にするのは圧倒的に500mlのペットボトルだと思うのだが…

ちなみにセンターコンソール部分には妙にいかついサイドブレーキが配されていて、ここに何かモノを置くのは難しい感じになっている。
コンソールボックスも容積的にはかなり小さいので、入れるものはいろいろ吟味した方がいいだろう。

2008_03.JPG

もはや収納に関するガッカリ感というのはプジョー車の伝統とはいえ、このあたりはホンダのVEZELといった国産SUVの収納の便利さには引けを取ってしまうのはやむを得ないところか。


長くなったので次回の試乗編に続く。
 
 
タグ:2008 ETG5
posted by 海鮮丼太郎 at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月15日

無重力の撮影方法


特撮からCG全盛の時代になって、表現出来ない世界は無いと思わせるようになった昨今の映画。
そんな映画の撮影技術についてはあまり詳しくはないのだが、それでもCGがどの程度までリアルに描写できるか、ぐらいはなんとなく想像がついていた。

ただ唯一、無重力状態での撮影に関して、どのようにやっているのかがわからなかった。

まさか本当に宇宙まで行って撮影するわけにもいかないし…

地球上で無重力状態を再現するには、専用の航空機で高高度から自由落下させる方法などもあるが、それだって連続して数十分も持たないから、実際に撮影するとなると時間もコストも膨大なものになってしまう。
(驚いた事に『アポロ13』は本当にこのやり方で撮影したらしい。)

特撮の時代ではワイヤーで釣ってそれを後から処理で消す方法や、コマ撮りする方法などがあったりもするが、どうしても自然な感じを出すのが難しかった。

フルCGであればそのあたりの制約はなくなったも同然だが、俳優を使った演技において最新の撮影技術でどこまでできるようになったのか?

その疑問の答えとして、『ゼロ・グラビティ』のメイキングで最新の撮影方法についての解説がされていたのでご紹介。

結論から言えば、ワイヤーアクションの進化版といった感じだ。
サンドラ姐さんがステーション内を薄着で移動するシーンなど、身体を支える補助具をゴテゴテと付け難いシーンでも、細いワイヤーを何ヶ所も身体に取り付けることで、スムーズに無重力状態を再現している。
それでも重力のある環境でワイヤーの補助がありながらも無重力感のある演技ができるサンドラ姐さんはスゲーっていうのはもちろんあるわけだが。

つい先日、マトリックスのメイキング映画『The Matrix Revisited』をたまたま見たばかりだったので、ワイヤーアクションひとつを取ってみても映画撮影技術の進化に驚かされるばかりだ。

宇宙服を着たシーンでは、激しく動く機械に身体を固定してグイングインと振り回すなど、割とアトラクション的な撮影方法をしているところが微笑ましいが、それと同じくアームに固定されて自由自在に動けるカメラを連動させる事でさらに激しい絵作りが可能になっている。

こうして撮影した素材を、さらにCGの合成処理をすることであの無重力感を出しているんだということがわかって、非常に興味深いメイキング映像だ。
 
驚きの映像表現という話題性はさすがに落ち着いたが、それでもこの映像技術はあくまで宇宙飛行士のサバイバルと心理的な葛藤を描くための演出に過ぎない。
人間ドラマとしての『ゼロ・グラビティ』も十分魅力的なので、ぼちぼち映画館の上映が終了しているので今のうちに映画館で観ておく事をオススメする次第也。
 

posted by 海鮮丼太郎 at 23:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 知(information) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月13日

知られたくないことだってあるんだよ


当方、生まれた時から電気ビリビリな感じで育ってまいりまして。
マイコンとか呼ばれてる時代から、カセットテープのロード音で何のプログラムか当てられる特殊技能を身に着けたりもしました。
で、コンピューターにバラ色の未来の可能性を信じて、仕事はずっとコンピューター関連、現在は電子書籍界隈で仕事をしております。

で、そんな当方だからこそ気になるニュースがあったりするわけです。
  
スタートアップ企業、電子書籍読書データのトラッキングに集中

読者が電子書籍をどのように読んでいるかというデータは、今後さらに活用が進みそうだ。

出す側からすれば喉から手が出るほど欲しい情報だろうけど、これが本格稼働したらエロ系の本とか売上を落としそうだな。
っていうか、個人の趣味嗜好や思想信条のデータ取得に直結する話なので、エロ系じゃなくてもやだけど。

どういうことが起こるかというと、本を完読したかどうかという情報以外にも、

「どのページで読むのを中断しているか」
「どのページを読み返しているか」

なんて情報が取れることを意味しており、つまりエロ関係に例えればどんなシーンやシチュエーションが好きか、なんてことが筒抜けになるわけですね。

この手の技術はすでに音楽や動画配信などのサービスでも導入されていて、電子書籍だけが例外って話でもないことは分かっているわけですが、それでも釈然としないものがあるわけです。

DMM.comのエロ動画サービスとかでもこの手のデータを活用してたりするんでしょうが、あちらは使う側もある程度覚悟を決めて利用しているわけで、ある程度のトレードオフが成立していると思います。

しかし、本の場合は1つのタイトルを消費するペースが他のコンテンツに比べて長いので、コンテンツの進捗状況というのは情報としての検証、活用の可能性は大いに拡大するわけです。

利用者側に何らかのメリットがあるのであれば話は別なわけですが、現状では「まず情報を集める」ことばかりが優先され、利用者側のメリットまできちんと考えが及んでいない、またそれを拒否するかどうかの選択の権限を利用者側に与えないという姿勢が非常に気になります。
(もちろん嗜好に合わせた商品をオススメされることがメリットと感じる人もいることは否定しませんが)

これが仮に無料視聴の代償としてその手の情報を提供するなら多少は許容してもいいですが、自分で金出して買ったコンテンツでこんなことやられるんだったら、少なくとも当方は電子書籍の利用をやめて自炊に切り替えます。

っていうか、読書そのものに費やす時間を減らすかもしれません。

なんで当方がこうしたことに生理的な嫌悪感を示すのかというと、ビッグデータ界隈のやったもん勝ちの雰囲気が蔓延しつつある中で、アドテク(より精度の高い広告を届ける技術)の名のもとに、スタートアップ界隈ではモラルとかデリカシーとかいった考えはどこかに飛んでしまっているような感じがするからなのですね。

簡単に言えば、発想がガキっぽいわけですよ。
周りの迷惑を顧みずに奇声を挙げて駆け回ってる、あの感じです。
「Don't be evil」を標榜する会社が最もEvilな存在の筆頭になっているあたりでお察しという気もしますが。

技術の進歩で、今まで得られなかったようなデータを集めることができるようになったわけですが、それで何をやってもいいという話ではないでしょう、という至極当たり前のことなんですけどね。

それにしても、コンピュータとネットワークの進化の行きつく先がこんなことでいいんですかね?

夢や希望を語るような歳じゃないですが、少なくともこんな未来のためにコンピュータ業界を目指したつもりは無かったんですが。

なんだか猛烈にこの業界で仕事するのが嫌になってきた今日この頃。
 
 
posted by 海鮮丼太郎 at 10:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 思(criticism) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月12日

マツダが誇張したグラフの件で謝罪してた

 
マツダから妙なプレスリリースが出た。

お詫びと訂正
http://www.mazda.co.jp/philosophy/tech/env/info/20140207.html

このたび、弊社広報資料において一部誤解を招く可能性のあるグラフが存在することが判明いたしました。
エンジン性能に関する数値そのものに誤りはございませんが、グラフをご覧になった方が、トルク特性について誤った印象をお持ちになる可能性があるため、お詫びを申し上げますとともに、ここに訂正させていただきます。

今後は、皆様の誤解や混乱を招くことのないよう再発防止とチェック体制強化に務めてまいります。

【内容】
SKYACTIV-D 2.2およびSKYACTIV-G 2.0エンジン性能曲線グラフの横軸(エンジン回転数)が不等間隔になっている。
(略)

【原因】
より詳しい値を得るために不等間隔で計測したエンジン性能データをグラフ化する際に、散布図で描画すべきところ、折れ線グラフとして描画したため、横軸に計測データの数値がそのまま表示されることになり、結果として、横軸が不等間隔となったものです。
調査の結果、グラフ内の数値に誤りはなく、グラフ作成上のミスであることが判明しました。

【対応】
対象のグラフを、以下のグラフに差し替えます。


なんだこれは?
ということで問題のグラフを見てみると、こういうことらしい。

zwwUZ2L.jpg
▲問題のグラフ

SKY-D_renew_graph.jpg
▲修正後のグラフ


あーあ、やっちゃったねw

事の発端はこのトルク曲線について割と早い時期におかしいと指摘した人がいたこと。

SKYACTIV-Dの性能曲線をExcelで描き直してみた。
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/325353/blog/28514636/

これを元に2ちゃんねるでアンチマツダの輩が騒いだことで、騒ぎが大きくなってバレちゃったということらしい。

元データの数値そのものに間違いは無いのだが、グラフの大前提となる軸の間隔を都合よく編集することにより、SKYACTIV-Dがフラットトルクであるかのようなイメージを与えるグラフになっている。

せっかく素性のいいSKYACTIV-Dなのに、こういうところでケチがつくというのはブランディングとして非常によろしくない。

なんでこんなことをやらかしたんだろう?
おそらくマーケティング側の意向として、SKYACTIV-Dの素晴らしさをとにかくアピールしたかったという都合が透けて見える。
この資料が2012年2月というCX-5の立ち上げ段階において使われていたことからもその意図が明白だ。

マツダにしてみれば、ネイティブSKYACTIVの第一弾としてのCX-5、そしてクリーンディーゼルとして絶対に失敗できないSKYACTIV-Dにおいて、とにかくアピールポイントを沢山提供することで評価を高めたいという、ある種の焦りがあったことも伺える。

今でこそ十分な評価を得るに至ったSKYACTIV-Dだが、最初は誰でも怖いものだ。
そこで嘘とまではいかなくても、誇張だったらいいだろうという誘惑に負けてしまったのだろう。

この手の広報資料というのは、いかに自社商品が魅力的であるかということをアピールするために作成されるものなので、多かれ少なかれどこかに誇張が含まれているものだ。

都合の悪い部分にわざわざ言及する必要はなく、とにかくポジティブに良いところだけをアピールする。

だからこそ報じる側はその資料に含まれた意図を理解し、言及されていない部分を読み解く能力が求められるわけだが、昨今の自動車ジャーナリズムにおいてはリリースの内容をそのまま要約して記事を仕上げるみたいなことが慣例化しているので、こうしたことを見抜くことが出来なくなっているようにも思われる。

とはいっても、こんなインチキみたいなことをするとは思わない、ある意味性善説が成り立っていたからかもしれないが。

しかし、リリースを出す側がこうした姑息なインチキをやらかすと、性善説による信頼関係が崩れ、今後はいろいろと疑いの目で見られてしまうことになり、結果として損じゃねーの?とか思う次第。

とにかく、こんな恥ずかしいリリースを出すぐらいだったら、商品の魅力を高めるためにあらゆるリソースを振り向けてほしい。
特に、広報資料においては数字やデータをいじらずとも説明の仕方次第で欠点を長所にすることさえできるのだから。

マツダ程度の会社が信頼という言葉を失ったら、後は何も残らない。
SKYACTIVの展開が一段落して、今後さらなる飛躍のために、今回の件を戒めとして商品の魅力をどのように伝えるのかという原点から考え直してほしい。


まぁそれにしても。
世界にその名を轟かせるキング・オブ・デタラメことソフトバンクの孫正義が披露するインチキグラフに比べれば、この程度の誇張なんてかわいいものなんだがw

kiji20121008b.png



posted by 海鮮丼太郎 at 23:17| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする