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2012年10月30日

FBM2012勢力分布の話

FBM2012_flag2.jpg

仕事が忙しく、エントリー上げるのが遅くなりました。すいません。

さてさて、今年で3回目となりましたフレンチブルーミーティング(以下:FBM2012)でのフィールドワーキングの成果発表でございますよ。

FBM2012の来場車をプジョー、シトロエン、ルノー、そしてその他のメーカーと4つに分けてカウントし、各陣営がどれだけの比率だったかということを調べてみたわけです。

きっかけは以前に書いたとおりでありますが、今年の感想としては、

天候不順で熱量が低かった

といったところでしょうか。
要点だけ先に書いておきますね。

■サマリー
 ・荒天の影響で出足が鈍く、駐車場が埋まるまでに時間が掛かった。
 ・早めに帰路に着く人が多かった。
 ・最近好調なシトロエンが数字を伸ばしていて今年は1位。
 ・ルノーは昨年に続いて台数減少で2位。
 ・プジョーも減少が続いて引き続き3位。
 ・その他メーカーは天気の影響からか台数、比率ともに微減。
 ・なんちゃてシトロエンなどギャグに走るクルマが減少。
 ・グループ参加駐車場の台数が減っていた。

今年はカウンター君1号改のおかげで作業そのものは非常に楽だったのですが、前日の天気予報では降水確率が80%、早朝から雨が降り出したこともあって、全体的に出足が鈍かったです。

counterkun_1custom.JPG

昨年と同じ時刻にカウントを開始しようと思ったのですが、空いている駐車場が目立ったので、埋まってる駐車場から優先してカウントを始めるということになってしまったため、会場内を行ったり来たりで四往復ぐらいしておりました。
えぇ、いいダイエットになりましたよ。

では、内容を見ていくことにしましょうか。
まず、駐車場の場所から確認です。

P5とP9はディーラーやオーナーズクラブ単位でのグループ駐車場になっております。
P Groundの左側、ちょっと離れたところにP10があります。(図からは漏れています)

FBM2010_parking_map.jpg

ってことで結果を見てみましょう。

駐車場名 調査時刻 Renault Citroen Peugeot Others Total
P1 10:50 13 22 31 17 83
P2 10:50 11 26 11 7 55
P3a 10:45 50 26 30 22 128
P3b 9:00 25 25 22 16 88
P3c 9:20 39 30 24 17 110
P5 11:00 47 0 1 5 53
P6 9:25 10 7 34 6 57
P7 9:30 13 2 4 5 24
P8 10:00 66 53 84 40 243
P9 11:20 13 84 3 8 108
P10 12:00 54 49 52 75 230
P Ground 11:30 115 143 95 45 398
Spider専用 10:30 8 1 0 1 10
ハイランドホテル 10:35 12 23 14 8 57
Total   476 491 405 272 1644

■注意点
 ・3社以外のメーカーはOthersに分類しています。
 ・P4はクルマがありませんでした。
 ・駐車場外にあった展示車などは含んでいません。
 ・各ホテル前駐車場などは含んでいません。
 ・フェイクは敬意を表してその意向のブランドでカウントしています。
 ・9:00〜12:00までの一番賑わってた時間帯の調査であり、
  全台数カウントしたものではありません。
 ・つまり、アバウトな数字とお考え下さい。

それでは各勢力の構成比を見てみます。

Renault 28.95%
Citroen 29.87%
Peugeot 24.64%
Others 16.55%


補正要因としては、昨年と調査個所は同等ではあるものの、荒天により全般的に客足が鈍かったことで調査時間がバラけているといったところでしょうか。
現場で感じた印象と数字は概ね同じ傾向を見せていることから、比率としてはほぼこの内容で合っているかと思われます。

では、ここ3年の推移を比較してみましょう。

調査年
RenaultCitroenPeugeotOthers
2010年
36.90%25.60%25.82%11.68%
2011年
31.01%28.13%24.95%15.90%
2012年
28.95%29.87%24.64%16.55%
前年比
−2.06%+1.74%−0.31%+0.65%

という具合になっており、ルノーが約2%減、シトロエンが約1.7%増で、比率で逆転してトップになりました。プジョーは昨年よりさらに減少しております。

今年はシトロエンBXが30周年といったこともあり、また新DSシリーズなどが好調という事もあり新興勢力の参加が目立っておりましたので、その分シトロエンの参加台数が押し上げられての1位という感じを受けております。

ルノーは比率が下がり続けておりますが、キャトルな方々などの顔ぶれは相変わらずでしたので、その他一般参加者が減少しているものと思われます。車種的にはカングーの絶対数が減ったように感じられました。
それと、Spiderが目立って減少しているのは、天候の影響なんでしょうね・・・
こればっかりはやむを得ないと思います。

プジョーに関しては、会場内でそれなりに目立ってはいたものの、全体的な熱量という点では他の2メーカーに劣るように感じられました。
来年は205が生誕30周年なので、盛り上がるといいですね。

参考までにここ10年ぐらいのフレンチメーカーの国内販売推移のグラフを再掲しておきます。

french3_sales.gif
▲クリックで拡大

保有台数で言えば圧倒的にプジョーが多いはずなのですが、フレンチブルーミーティングに集まる各メーカーの比率は拮抗しているという、非常に面白い現象が起きております。
これが当方がこの調査を始めたきっかけだったりするんですね。


その他のメーカー(主に国産、独、伊車)については、躍進した昨年と比較すると微減となっております。
これもおそらく天候の影響が大きいと思われます。

フレンチカーの方々は、多少天気が悪くてもせっかくの年に1度のお祭りなんだから、ということで参加のモチベーションが高かったりしますが、その他のメーカーの方々は当事者としての意識はフレンチオーナーに比べれば低いため、あの天候ではやむを得なかったかなぁ、と思います。
来年は持ち直すのではないかと思われます。



■総評
とにかく今年は事前の天気予報が降水確率80%、朝にもひと雨降ったという公式アカウントのツイートを見て、参加を断念した人がそれなりにいたであろうことが残念であります。

実際のところは午前中はずっと小雨がたまにパラつく程度で、ほとんど傘を使う事が無かったのですが、午後からはどんどん天気が悪くなっていきましたので、天気予報通りではありました。
また、けっこうな寒さもあったため、全体的にお祭りとしての熱量が低い感じでありました。

P5やP9のグループ参加駐車場の集まりが例年に比べて悪く、昼前ぐらいにやっと埋まってきたので、揃った頃を見計らって集計作業を行いましたが、昨年に比べて随分少ないなぁという印象でした。

それでも、こういうのが見られるのはグループ参加ならではの光景ですので、来年も素敵なレイアウトを見せて頂きたいものです。

C3_pr.jpg


来場者のピークは11:30頃だったように思われますが、P10を除く一般駐車場は昼前にけっこう空きが出るなど、早めに切り上げて帰る人も見られて、ゆっくり祭りの雰囲気を楽しめる感じではなかったことがここからも伺えます。

個人的にショックだったのが、今年はなんちゃってシトロエンといった遊び心に溢れたクルマをお見かけする機会が非常に少なかったことですね。

昨年のレッドブルカラーのエッセのように見えるシトロエンとか、407風に見えるシトロエンとかに遭遇することができませんでした。
会場内にはいらっしゃったんでしょうか?

そんなわけで今年は手抜きで恐縮ですが2枚ほど。

Insight_citroen.jpg

ホンダ・インサイトのようにも見えるシトロエン。
Hエンブレムを隠してその上に貼ったほうがよりネタっぽくなりますよ。

それともう一枚。
ご本人撮影の写真を転載させていただきます。こちらはボルボのC30・・・のように見えるシトロエン。以前はプジョーに乗られていたイッチーさんのおクルマであります。

c30_citroen.JPG
(C)itchy0215


天気が良かったりすると、こういう遊び心に溢れたクルマがもう少し増えたかな、と思うと今回のネタ車の少なさが残念でなりません。
来年は天気が良くなるといいですね。

あと、もう少し早い時期に開催はできないものでしょうか。
繁忙期をずらして開催ということなのだとは思うんですが、雨と寒さのダブルパンチは、正直言ってちょっとツラいと思いました。

まぁ、肩肘張らずに雰囲気を楽しむお祭りとして。
そして、久しぶりにオーナー同士が顔を合わせる場として、FBMがこれからも楽しいイベントであることを祈っておりますよ。




タグ:FBM2012
posted by 海鮮丼太郎 at 00:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月27日

208のアクセサリー戦略

208_stripe.jpg


なんだかんだ言ってもやっぱり実物を見て乗ってみないとわからんよね。
そんなわけで、今日は全国の各プジョー店で208の内覧会が行われていたわけですが、お台場の帰り道にちょっと覗いてきた。

実車と試乗の感想については別にまとめるとして、208というクルマをどう売っていくのか?という点について先に書いておこうと思う。

記者発表会でもプレスリリースでも触れられていないのだが、プジョーは208の展開については単に4つのグレードの車種を販売するだけでなく、豊富なアクセサリーによってカスタマイズできるような戦略を採ろうとしている。

例えるならBMW MINIのようなもの、といえばわかり易いだろうか。

MINI_accessory.jpg

この画像のような感じに、ベース車にストライプのカッティングシートを貼り付けたり、ドアミラーカバーなどでカスタマイズすることで、自分なりの1台を作り出す感覚、とでも言おうか。

ちなみに、BMW MINIのアクセサリーページを見ると、車種ごとに詳細なアクセサリーが用意されている。

MINI_accessory2.jpg

さすがは「いつの間にかオプションの見積もりが100万・・・」の異名を持つBMW MINI。
本来であれば、MINIを扱うチューンショップなどがこういったことをやったりするもんだが、純正でやってしまうところがスゴい。


208も、限定的ではあるがこの路線でオーナーに選択肢を用意しようとしている。
今日現在でカタログが間に合ってないそうなので、海外の動画でご紹介。




ここで紹介されているうちのいくつかのアクセサリーが日本でも設定されることになる。
一例を挙げるとこんな感じ。

208_accessory_roofstripe.jpg
 ルーフステッカー 26,040円
 ルーフスポーラーステッカー 3,255円
 
208_accessory_backmirror.jpg
 ルームミラーカバー 10,815円

208_accessory_sidemirror.jpg
 ドアミラーカバー 25,095円
 フロアマットセット 13,650円

このあたりを基本として、数種類のデザインを用意してあり、好みの組み合わせでカスタマイズできるようになっている。

こうした取り組みは、207の時には見られなかったので、戦略としてはずいぶん前進している。

ちなみに同種のアクセサリー充実路線については1007発売当初、内装を着せ替えすることのできる「カメレオキット」というのを展開をしたことがあった。

1007cameleo_kit.jpg

残念ながら1007そのものの販売が芳しくなく、カメレオキットの評価もきちんと成されないまま終息してしまった。
カメレオキットは内装のピンポイント装飾だったが、ノリとしては同じような感じだ。

唯一難点を挙げるとすると、ベースとなる208のボディカラーが割と地味である、という点。

BMW MINIやFiat500やルーテシア、国産ではデミオやフィットなどを見ればわかる通り、Bセグメントはどちらかといえば派手なボディカラーが映える。

BMW MINIのストライプなどは、ボディカラーとのコントラストが明確であればあるほど見栄えが良くなる。
つまり、原色系の方がこういった装飾との相性が良いということだ。

208に関しては、原色に近いのはブラック、ホワイト、レッド、ブルーが用意されているが、鮮やかというよりは上品な色合いになっている。

必然的にストライプなどが入っても、派手さを前面に出すのではなくさりげない感じのステッカーチューンになることから、どういった層が食いつくのか、イマイチよくわからない。

恐らくは、208GTの購買層とのマッチングが良いと思われるが、5ドアのPremiumやCieloでワンポイントのアクセントとしてミラーカバーなんかを装着するというのはアリかもしれない。

そういう選び方ができるようになっているのは、高額なセット一式で押し付けてくるよりは良心的だと思う。


そんなわけで、走行性能にはまったく関係は無いが、こういう自分好みのカスタマイズという選択肢を用意したことで、208がポップアイコンとして受け入れられる可能性が少し出てきたのではないかと思う。

ただ、こういう戦略を採るのなら、なんで記者会見の場で発表しなかったんだろうか?
世間の注目が一番高い時に、どういった方法で訴求するのかをアピールするのはとても重要なのだが・・・

それと、本来であれば実車でこれらのアクセサリーを装着した状態を確認したいところだが、さすがにすべての組み合わせをディーラーで用意するのは不可能なため、シトロエンDS3のサイトのようなアクセサリーのコンフィギュレーター(装着シミュレーション)をできるようにしなければ意味がないのだが、現時点で公式サイトにそれらの情報は見られない。

本発表となる11月3・4日までにはWEBと各ディーラーの準備が整っていることに期待してみよう。
 
 
[補足]
ステッカーチューンといえば、かつてこんな壮絶な話がありました。
思い出したので再掲しておきましょう。

http://kaisendon.seesaa.net/article/105053313.html
http://kaisendon.seesaa.net/article/106294807.html
http://kaisendon.seesaa.net/article/118173656.html
http://kaisendon.seesaa.net/article/119745294.html

タグ:208
posted by 海鮮丼太郎 at 23:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月26日

ちょーてきとーなJCOTY予想


日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下JCOTY)の季節だよ。

もはや世間的な影響力をまったく持たない内輪のお祭りになった感はありますが、クルマ業界の人たちが何を考えているかのバロメーターにはなるので、生暖かくうぉちするのが通例となっております。
とはいえ、最近はほとんど惰性みたいな感じになっているわけですが。

で。
毎年おいら予想なんてのをやってたりするわけですが、ノミネート車が発表され、その中から今月中に10ベストカーを選出、その後決選投票を経て以下の3つの賞が決定するそうです。

【日本カー・オブ・ザ・イヤー】
【インポート・カー・オブ・ザ・イヤー】
【実行委員会特別賞】

細かいことは説明するのが面倒くさいので、JCOTYのWEBページでも見てください。


で、まずは10ベストカーのおいら予想を上げておきましょうかね。

 ・アクア
 ・86/BRZ
 ・ノート
 ・N BOX/N BOX+
 ・CX-5
 ・up!
 ・911
 ・3シリーズ(セダン/ツーリング)
 ・DS5
 ・レンジローバー イヴォーク

国産と輸入車を半々で入れてますが、メルセデスとアウディは入れてません。
DS5が落ちてどちらかが入ってくるかもしれませんが、大勢に影響は無いのでどうでもいいです。

ってことで、JCOTYについてエントリーをいくつも書く気はないので、ついでに各賞の予想もしておきましょうか。
おいらの3賞予測は以下のとおりです。


【日本カー・オブ・ザ・イヤー】
86/BRZ
JOCTY_86brz.jpg

【インポート・カー・オブ・ザ・イヤー】
up!
JOCTY_up.jpg

【実行委員会特別賞】
CX-5
JOCTY_CX5.jpg



今年のJCOTYは、86/BRZを受賞させるための出来レースみたいなもんで、要するにクルマ離れが激しい状況にあって、若者に走る楽しさを提供したトヨタとスバルはえらい、みたいな演出で86/BRZに大賞を取らせて箔をつけよう、ってな感じであって。
逆に言うと、今年の日本を代表するクルマという理屈というかストーリーを演出する候補が他に無い、という話でもあります。

言っておきますが、86がマーケティングでいろいろ仕掛けていること自体は評価してますよ。
それが本来狙っている層に響いていないということは置いといて。

さて。それに対して、日本に再びディーゼルの潮流を沸き起こしたCX-5も称えなければいけないのでバランスを取る必要がある、と。
ここで便利なのが特別賞でありまして、毎年うまいクッション役を果たすこの賞をCX-5に与えることでメンツを潰さないようにする、ということですな。
86/BRZに比べてCX-5が弱いとすれば、すでにSKYACTIVとしての評価を昨年のデミオで受けていること、そしてCX-5というよりSKYACTIV、しかもディーゼルだけが突出して話題にされてしまったところがあるといったところでしょうか。


インポートカーについては、豊作のように見えて実はどれも授賞の決定打(わかりやすい理由)に欠けることから、妥協のない安全装備と思い切った価格で日本のコンパクトカー市場に衝撃を与えた、みたいな理由でup!を選出する、という筋書きが見えるわけですよ。
確かにup!のアプローチはおもしろいものの、日本での使用においてはASGのデキがすべてをブチ壊しています。
up!はキャラクター商品であって、すべての人に推奨できるクルマではありませんが、これまたストーリーを演出できる輸入車が他に無い以上、up!でもやむを得ないといったところでしょうか。

先日も書いたとおり、up!をポップアイコン化させることがVWの目的であり、世間の注目を集めるためにインポートCOTYの受賞というのはバーター条件としては悪くないということになります。

で、ここでCX-5に対する扱いがフェアじゃない、という不満が噴出するわけですが、その受け皿となるのがもうひとつのCOTYことRJCカーオブザイヤーでありまして、そっちがCX-5を大賞に選出するでしょうから、それで一応のスジが通ることになります。


つまらん。
実につまらん展開であります。


で、2ちゃんのニュー速あたりにスレが立って、叩かれまくって5スレぐらい消費されておしまい、という感じでしょうかね。

じゃ、そういうことで。


posted by 海鮮丼太郎 at 20:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月24日

やっぱり、そうだよねぇ


韓国車の輸入調査は不要=仏主張の「急増」退ける−EU
【ブリュッセル時事】
欧州連合(EU)と韓国の自由貿易協定(FTA)発効に伴い、韓国車のフランスへの輸入が急増しているとして、同国が欧州委員会に実態調査を求めていた問題で、欧州委は22日、フランスの要請は「根拠がない」と退ける決定を下した。AFP通信が伝えた。
EU域内で韓国車の輸入は全般的に増加しているものの、特にフランスで急増しているような傾向はなかったという。

まぁ、気持ちはわからんわけでもないのですよ。
自分たちは世界でも一番要求の厳しい市場でモノづくりをしてきて、その品質にも自信がある。
なのに、なんで事由貿易協定の恩恵を韓国ばかりが受けているのか!

なんて考えてるんでしょうね、きっと。


数日前のエントリーでも載せましたが、欧州市場における前年対比の実績では、見事なぐらい好調な韓国勢とそれ以外という構図が出来上がっておりまして。

201201-09_EU_sales.jpg

ただし、この状況が韓国内の人々にメリットとして還元されてるかというと必ずしもそうでもなさそうで、果たしてだれが幸せになってるんでしょうか?と考えてしまうわけであります。


で、フランスはどうするのか?
ここで保護主義的な政策に転換しても、事態は改善しないというのは日本の家電メーカーの惨状や、デトロイト3の凋落を見ていれば明らかなわけですが、こんなものはフランス政府もわかっちゃいることでしょう。

今やれることは難癖を付けてでも、自国の産業が立ち直るための時間を稼ぎたいというのが正直なところだろうと思うわけです。

その気持ちは非常によくわかります。

PSAに対する融資も動いており、少しでも事態の悪化を食い止めたいという一心なのでありましょう。

で、当のPSAに立ち直る兆しはあるのか?
とりあえず、GMとの提携による4種の具体的なプロジェクトも固まったようでありまして。

Peugeot, Citroën, Vauxhall to share platforms


■コンパクトMPV/クロスオーバー
 ・オペルザフィーラ後継 ・プジョー4007後継

■スモールMPV
 ・オペルメリーバ後継
 ・シトロエンC3ピカソ後継

■次世代環境対応プラットフォーム
 ・オペルコルサ後継
 ・プジョー208後継
 ・シトロエンC3後継
 ※その下のAセグメントの可能性もあり

■オペルとPSA向けのミドルサイズ
 ・プジョー508後継
 ・シトロエンC5後継
 ・オペルインシグニア後継

これらのプロジェクトは2016年終わりから順次リリース予定。
とりあえずこれは第一弾で、他にも提携プロジェクトを模索しており、部品の共同購入などのプロジェクトとあわせて進行するとのこと。

このような感じなので、あと共同開発の実車が出てくるまであと4年。
あと4年もあるのだ!


この間に仕掛中のプロジェクトはコストダウンをしてなんとかリリースまではこぎ着けるんでしょうけど、事業全体が立ち直るまでどれぐらい時間が掛かりますかねぇ?

それより、この程度の内容で立ち直れるんでしょうか?



posted by 海鮮丼太郎 at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月23日

up!の戦略に見るブランド忠誠度とグッズの関係について

UP_goods1.jpg

VWのup!について、いろいろ興味深いところがあるので先日試乗してきたのでありますが。
クルマのデキについて話をするより、その戦略のほうが面白いので、ちょっとまとめてみようと思います。

いわゆるブランド忠誠度とグッズの関係についてのお話。

VWのup!が、Fiat500BMW MINIと同じくポップアイコンのポジションを狙っているのは明らかなわけですが、その戦略を支える上で重要になるのがup!のグッズの存在です。

VWは従来から最低限のグッズを取り扱ってきましたが、up!に関してはより多くのup!ロゴ入りグッズを用意するようであります。

パーカー、クッション、バッグ類、スポーツウェア、タオル・・・
24種類ものup!ロゴ入りデザイングッズを用意しています。

UP_goods2.jpg

UP_goods3.jpg

UP_goods4.jpg

しかも、これらのグッズにはVWのマークを付けず、up!というブランドのロゴのみ入れる方式を取っております。
これが意味するところはどういうことなのでしょう?


よくディーラーに行くと、ミニカーをはじめとしたクルマに関するグッズ(ステイショナリーやウェアなど)を売ってたりしますが、これらは何もディーラーの副収入の目的のためにあるわけではなく、そのグッズによってオーナーが自身のクルマ(およびブランド)に対する忠誠心を高めるためのエサとして使うことができるわけです。


スポーツカーがセクシーな女性を広告に使うことでセックスのメタファーとしているように、クルマは自身の欲望の現れと言うことができます。

その車種、メーカーを選んだことにはオーナーなりの理由があって、その理由付けをより強固なものにするために、また対外的にアピールするために、そのブランドのグッズを求めるという心理が働くわけです。

その象徴としては、各メーカーのスポーツブランド(NISMOや無限、STiなど)のステッカーだったり、使用しているパーツのエンブレムだったり、ステッカーチューンだけでもいろんな選択肢があったりします。

これは、自分がどのセグメントに属しているかを明らかにするための自己主張であって、クルマがあって始めて成立するという、どちらかといえばクルマ好きの間の共通言語以上のアピールをすることができません。


それに対してファッション関連のグッズは、その自己主張をむしろクルマから離れている際に発揮する性格のものでありまして。

VWがup!というクルマをポップアイコンとして認知させたいという戦略は、基本的にこの路線を狙っているものであると言えます。


ポップアイコンとして認知させるためには、そのブランドがある程度ファッション性を保持している必要があります。

例えるならば、他意はありませんが、ジャイアンツの帽子をファッションとして被っている人がほとんどいないように、ジャイアンツというブランドはファッショナブルとは残念ながら位置づけることができません。
長年培われてきた読売巨人軍のイメージがそうさせている部分もあるでしょう。

クルマに関しても同様で、「トヨタ」のロゴが入ったウェアなどを着てても、残念ながらファッショナブルというよりはトヨタの販売店の人かな?みたいなイメージになってしまうのは止むを得ません。
トヨタとしても「WiLL」などの異業種プロジェクトでポップアイコン化を目指した時期がありましたが、あのプロジェクトは総崩れとなりまして、現在のところでは「ハチロク」をブランド化しようと必死になっておられます。

まあ結果はどうであれ、努力することはいいことだと思います。


話が脱線気味になりますが、我らがプジョーさんの話もついでに。

プジョーが日本でポップアイコンとして認知された時期がほんの少しだけありました。
206がバカ売れしていた頃の話です。

あの頃は見たこともないような斬新なデザインと、手頃な価格と、フレンチコンパクトというちょっとおしゃれなイメージが功を奏して、爆発的に206が売れました。

このタイミングで公式・非公式を問わず様々なプジョー関連グッズが登場し、206のオーナー達はその忠誠心を示すようにグッズに群がったのでありました。

そして、オーナー達の中から自然発生的に206をネコに見立てた非公式キャラ「ぷじょ〜るくん」 が誕生しました。

これは、VWの先代NEW Beetleをポケモンのピカチュウに模したデモカーのアプローチと同じで、オーナーの忠誠度が自然発生的にポップアイコン化を促した好例と言っていいでしょう。

pokemon_beetle.jpg


おもいっきり脱線しました。話を元に戻します。

ブランド忠誠度が高いと、オーナーはグッズに群がります。
逆に言うと、グッズはブランド忠誠度を高める効果があります。

VWは上記したようにさまざまなup!の、主にファッション関連のグッズを用意しました。
しかし、そこには目立つところにVWのロゴが入っていません。
VWというロゴが入ることで、色眼鏡で見られてしまうことを恐れたからだと言えるでしょう。

日本におけるVWのイメージは、「The 質実剛健」であって、ポップアイコンとの食い合わせが良いとは言えないから、あえて新ブランドであるup!だけを露出させる戦略を採ったというわけです。


up!のプロモーションは従来とは違ったアプローチをしております。
今回のグッズの戦略もそうですが、CMに久保田利伸やCharaを使ったり、JOYSOUNDと提携してカラオケキャンペーンをやったり、買い方についても月額3800円のリースプランを用意したりと、悪く言えば日本の消費者に日和った、良く言えばかなり思い切った戦略だったりします。
この辺の狙いについては別のエントリーで書くことにします。

これらの戦略がうまく行くと、up!というクルマはポップアイコンとしてブランドを確立させることができます。

オーナー達は喜んでup!のロゴが入ったグッズを身にまとい、街を闊歩するわけです。
それがさらに宣伝となって、up!というブランドの認知度を高めることができます。

VWが、コモディティ化が進んで道具としてしか認知されていない日本の軽自動車、コンパクトカーに対するカウンターとして、up!をポップアイコンとして売り出すというのは非常におもしろいチャレンジであるわけです。


余談ながら。
・・・このポップアイコンとしてグッズを絡めた打ち出し方は、実はスマートの戦略をそのまま真似ているだけとも言えます。
最近日本ではまったく元気のないスマートですが、初代が発売された頃はまさしくこの戦略でポップアイコンの地位を築いたと言っても過言ではありません。なんといっても、スウォッチが絡んだプロジェクトだったわけですからね。

お手本があるのだから、失敗しないようにそのお手本をなぞればいいだけの話です。
さすがはVW、こういうところは石橋を叩いて渡りますな。

輸入車のようなブランドイメージを大切にする商売をするには、ことほど左様にグッズの存在は非常に重要であったりするわけです。


当BLOGではプジョーをネタにすることが多いわけですが、販管費抑制のためにグッズ展開を大きく絞ったことが、オーナー達のプジョーというブランドに対する忠誠度を下げている、なんてことを書いてきました。


グッズはディーラー側で在庫としてカウントするため、棚卸しの際に資産計上しなければならないなど、販売管理に余計な手間が掛かることからディーラー側はグッズの展開に消極的という話もあったりします。

しかし、オーナー達の忠誠度を高めておくことは、巡り巡って長期的な顧客との関係維持につながるわけで、メリットは大きいと思いますよ。

こういうところに気が付いているかどうか。

少なくともVWはup!で新たな勝負を仕掛けてきました。
他社は学ぶべきことが非常に多いと思います。


さて、クルマとしてのup!が日本でどれだけ売れるか?という点と、up!のポップアイコン化の狙いがどこまで浸透するか。
up!はこの2点に注目してみるとおもしろいと思いますよ。



posted by 海鮮丼太郎 at 02:00| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月22日

GMもいろいろ大変ですね

 
PSAとの業務提携で大赤字の欧州市場をなんとかしなきゃと画策するGMでありますが、こちらもなかなかうまくいってないようで。

米GMの改革加速せず、ウォール街に苛立ち募る

GMを取り巻く状況は、特に金融筋の期待(という名の圧力)にどう対応するかという話になるわけですが、会社が傾いた後のリカバリーとして過去最高の実績を出しながら、まだ文句を言われ続けるんですから大変なお仕事だとは思います。

傍目で見ても、GMのクルマづくりは大きく改善されており、韓国GM(旧大宇)を使ってソニックのような低コストでも競争力のある車種を開発、グローバル展開するなど、多少のインテリジェンスを感じられるような戦略が見えており、手を抜いているわけでもなさそうに見えます。

ただし、北米や新興国で好調であることで、むしろ欧州市場の不振の注目度を高めてしまっていることは皮肉と言うか何と言うか・・・

実車に触れる機会が無いのでその品質的な信頼性については具体的な評価はできないものの、次々と投入してくる新型車はどれも
特にMPVに関してはカテゴリを切り開いたルノーセニックに代わり、ザフィーラがベンチマークになるなど、その商品力は悪くないと思うわけですが、なかなか売れないというのはどういうことなのか。

ということで、前年対比のグラフがありますので見てみましょう。

201201-09_EU_sales.jpg

こういうことです。
EU全体の落ち込みが過去最大級ということもあったりして、全体的に厳しいわけですが。
前年対比で伸びているのは一部のプレミアムブランドと韓国車、というのが非常にわかりやすいですね。
VWでさえ前年比でマイナスというのは、つまりは高級車でもなく低価格車でもない、いわゆる実用的な欧州車のゾーンが売れていないということになります。

軽自動車とハイブリッドばかりが売れている日本の状況と似ているとイメージすればわかりやすいでしょうか。

その中でも前年−15%近い落ち込みを見せているPSAとオペルにあっては、とにかく今をなんとかしなければならないという危機感を持つのは当然とも言えるわけです。

当初は生産や部品共有化でコスト削減なんて話が、両社の事業を統合しようなんて話になっているのは先日もエントリーで書いたとおりであります。

とはいえ、プラットフォーム統合に関しては、すでに両社とも独自のものを使ってある程度の車種を開発中であり、健闘してみたものの統合するメリットがなかなか見出せない状況で、どうやって出血を止めるのか。
そして外科手術による根本的な部分の改善は、両社のマシな部分を掛け合わせたフランケンシュタインのような企業として生きる道を模索することになるのやもしれません。

つまりは、自動車事業の合併ということです。

ただ、フランス政府がPSAへの支援に乗り出すなんて話が今後どう影響してくるか。
GMとしてもハッキリしないPSAの態度にイラついている感がありありですが、とにかくなんとかしなきゃいけないわけですので、なんかもういろいろトホホであります。


posted by 海鮮丼太郎 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

Extreme Power of Dreams.



「負けるもんか」とかくだらないCMを作るぐらいだったら、こういうのをどんどんやってアピールすりゃいいんだよ。

ってことで、「Do you have a Honda?」を越えられない「負けるもんか」のCMが大嫌いなおいらでありました。
この件はまた別の機会にでも。



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2012年10月20日

フランス政府がPSA救済へ動く

PSAを取り巻く状況は、GMとの資本業務提携に絡んで製造から金融界隈での話題が多くなってきておりまして、その分企業がどのような状態に置かれているかというのがGM経由のニュースとしてよくわかるようになってきました。

閉鎖的と言われるPSA、特にプジョー家の思惑のコントロールが利かなくなってきているということなのかもしれません。

どちらにしても、グローバルで展開する企業が財政面でどのような状況にあるかということを把握しなければ、そこからどのような戦略で車種が開発、投入されてくるかも見えないわけですから、いいも悪いも情報が出てくることは大切な事だと思うわけです。

で、ここ数日で自体が大きく動いておりますが、なかでもフランス政府がPSAの救済のための支援を具体的に検討しているとのことでありまして。

仏プジョー、金融子会社の支援検討

言うまでも無く今のPSAの直近の問題は、日々出ていくお金に対して手持ちの資金がショートしそうという、まさに「日銭が無い!」の状態でありまして、将来的に持ち直すための外科手術の前に、まずはその出血を止めなければならないという非常に差し迫った問題でありまして。

で、PSAの金融子会社を通じて資金が必要な部分へ日銭を行き渡らせることでなんとか出血を抑えようという動きになっているわけです。

ただし。

当然のことながらこの支援には条件が付くことになるわけですが、フランス政府としては自国の産業が衰退する事をもっとも恐れているわけですから、恐らくは雇用の維持を条件に出してくることが想定されるわけで、ある種の保護政策へと舵を切ることになります。

これがどういうことかと言うと、グローバル競争から一歩退く事を意味するわけで、フランスでの事業を維持するために、新興国での生産による低コスト化が進め難くなり、それが価格競争力の減退につながるリスクを抱え込むことになるわけです。

トヨタのように外と内を別々の事業として成立させられればいいのですが、PSAという会社のポテンシャルにそこまで効率よい経営を求めるのはちと厳しいのではないかと思うわけです。

トヨタのように国産は手を抜いて徹底的な低コスト化を図りつつ、グローバルでは仕向地毎に最適化を図るといった方法は、日本だったら通用しますが欧州という各国が地続きのエリアではそれも難しいでしょうし。

それでも会社が倒れてしまうよりはマシなので、その大量出血を絆創膏で止めるとか付け焼刃な話ではなく、傷口を縫い合わせてさっさと包帯巻いてやって下さい。
じゃないと、その次の話なんて出来ないでしょう。

でも、次の話をするにしても、GMは身動きとりづらくなりますよね。
PSAがリストラしないのに、GMだけってわけにもいかなくなるわけですから。
 

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2012年10月19日

ラジオを大切にする人々

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※しばらくラジオの話が続いておりますが、あと2エントリーぐらいで終わりにしようと思います。

今回のにち10公開生放送を生で見られて最大の収穫は、安住紳一郎(以下“あずみん”)という人物がどういったスタンスでラジオに臨んでいるか、ということが実感できたことだ。

あずみん自身も好きでやっている部分はあるのだろうが、番組に臨むにあたって様々な情報を仕込み、毎回飽きさせない工夫をしている。

番組で読まれたメッセージに対して、安易に賞金や商品ではなく、永山裕子先生(a.k.a.散骨イラストレーター)デザインのポストカードにメッセージをこめた切手で返礼するなど、独自の試みをしていることはリスナーの広く知るところだろう。

そんなにち10だが、毎回スタジオからの生放送をするだけでも多くのスタッフが関わっているわけだが、公開生放送というイベントに際しては、会場設営、中継スタッフ、来場者の誘導、進行管理などさまざまなスタッフがさらに必要になってくる。

ざっと数えたところではTBS関係者は50人ぐらい?いたように見えたが、それだけのスタッフを動員して公開生放送というイベントを成功させるために、あずみんもずいぶんと自身の労力を割いていたようだ。

番組でエピソードとして披露していたが、体育館にパイプ椅子を並べるのに、床に傷が付かないように養生シートを敷く必要があったが、檜原小学校には手持ちのシートが無く、必要な場合は20万円ほど掛けて都度レンタルする必要があったそうだ。
しかし、番組予算から20万円を出すことが難しい(ラジオ番組の経費としてはとんでもなく高額)ため、代替案として昨年の公開生放送を行った神流町所有のシートを貸してもらうことになった。
しかし、それを取りに行くスタッフのアサインができなかったため、あずみんが自身が自分の休日を使ってトラックをレンタルして神流町まで取りに行き、檜原村まで運んだんだそうな。

本人はおもしろおかしく話していたが、本当であればこんな手間は掛けないほうがいいに決まっている。事故などのリスクを考えれば、決して褒められた話ではない。

しかし、あずみんを突き動かしたのは、この公開生放送を成功させるためにできることをやる、という真摯な姿勢だったんだろうと思う。

このエピソードを聞いた時、「この人は本当に自分の番組を大切にしているんだなぁ」と強く思った。

同時に、このあずみんの思いは、恐らくすべてのスタッフの間で共有されているものなんだ、ということ感じた。
会場の中を忙しく動き回るスタッフの表情が、そう感じさせたのだ。

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みんな、この公開生放送を成功させるために、自分の与えられた仕事をきっちりこなす。
まさにプロフェッショナルな集団だった。

放送を聞いてもらえばわかるとおり、赤坂と中継を繋いだり、送られてきたメールをすぐ読めるように段取りしたりすることで、進行が滞るような事態はほとんど発生せず、ユミタソがキューを見逃して妙な間が空いたことが何回かあるだけだった。

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この「安住紳一郎の日曜天国」という番組は、出演者も裏方も含めてみんなチームとして結束しているんだな、ということがひしひしと感じられた。

そして、自らチョコバナナを作って振舞ったひろしこと古川博志編成局長も、このチームの一員であったわけだ。

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Radikoのユーザが1000万を超えたという久々に明るい話題があったものの、ビジネスモデルの構築にはまだ時間が掛かる状況で、ラジオを取り巻く環境は以前にも増して厳しくなってきている。

事業の柱であるスポンサー収入については、ラジオ全体では減少傾向に歯止めが掛からない。
そのしわ寄せは制作費抑制という形で影を落としてきており、現場のモチベーションを維持しているのは「好きだからという気持ちだけ」、などと言われていたりもする。

しかしそれでも、ラジオにはラジオにしかできない魅力がある。
公開生放送の最後を、あずみんはこう締めくくった。

 ひょんな思いつきからリスナー確認調査が始まり、そして神流町、檜原村とこういう縁が出来ると言うのもなんだか不思議なもので、神流町のことは一生忘れないと思うし、今日お邪魔した檜原村のこともたぶん、皆さんも一生忘れないんじゃないかと思います。
 本当に縁とはおもしろいもので、こういう縁がたくさんあると人生は楽しいものになるんじゃないかと思います。

とても素敵なコトバだと思う。
おそらくあずみんがラジオに抱いている気持ちそのものなのだろう。

現実においらは、昨年の公開生放送は参加はできなかったものの、神流町という町の存在を知り、機会があれば訪れてみたいと思うようになった。
そして今年は、檜原村を訪れることで、いろんな体験をし、いろんなことを考えるきっかけをもらった。

そして、こうした素敵な経験をしたことで、おいらの人生がまた少し、楽しいものになった。
これらのきっかけは、あずみんとにち10という番組が与えてくれたものだ。
あずみんの思いは、少なくともこのおいらには十分届いているよ。

我々リスナーは、この良質な番組がいつまでも続くことを願っている。
あずみんも、そして番組を支えるスタッフたちも、この番組を続けることでより多くの人たちの人生が楽しくなるよう願っていることだろう。

編成を担う古川博志編成局長も、

「今後も質のいい番組を届けることで、ラジオを聞く人を増やしたい」

と語ってくれた。

檜原村という困難な場所から公開生放送を実現したのは、にち10がTBSラジオでもっとも人気のある番組だからという理由はもちろんあるだろう。
しかしにち10は、やるべき事をチームのみんなで取り組んできたからこそ、結果的にもっとも人気のある番組に育ったわけだ。

ともすれば、微妙なバランスの上で成り立っているこの番組が今後も長く続くように、リスナーも自分の出来ることを考えて一緒に番組を作っていくという気概を持ちたいものだ。
番組へのメールや聴取率調査への協力を続けるのはもちろんのこと、こんなに楽しいラジオ番組があるんだということを、声を上げていろんな人に伝えていくのもいいだろう。

そして、できる人だけでもいいから、スポンサーに付いてくれた企業をリスペクトしよう。

ラジオ番組はスポンサーが付くことで成り立っている。
だからCMを毛嫌いしてはいけない。むしろ楽しむくらいの気持ちを持ちたいものだ。

安住紳一郎という類まれなる才能を持ったラジオパーソナリティと、それを支えるチームの人たちと、いつまでも楽しい時間を過ごすことができるように。

ラジオを大切にする気持ちを持つのは、何も作り手だけじゃない。
受け手もまた、その気持ちを持つ事が大切なんだよね。
 
 

posted by 海鮮丼太郎 at 10:00| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 思(criticism) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月17日

【にち10 in 檜原村の風景】日天神社

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安住紳一郎(以下“あずみん”)が、公開生放送の準備のためにレンタカーで神流町から体育館に敷くシートを檜原村に運んできた際に、この近所に「日天神社」という神社があることを知ったそうで。

「日天=にちてん=にち10」

ということで番組名とゆかりも深いということで訪れてみたところ、かなり残念な状態になっていた、なんてことを放送中に話していた。

場所を調べてみたらココだった。
檜原村役場から10kmぐらいかな。


大きな地図で見る

放送が終了して帰路に着く際、せっかくだから寄ってみようということでおいらも立ち寄ってみた。


「日天神社」は2011年2月に訪れた人のBLOGを見ると、この時点ではまだしめ縄が掛けられていたようだが、今はこんな感じになっていた。

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完全に朽ち果てている。
こりゃあずみんが見たらガッカリするわな。

中を覗いてみると・・・

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なんか在るべきものが無いような・・・

最近クマが出没したらしいということで、ドキドキしながら写真を撮りつつ、引き返したのだが、ひょっとしてココではない別のところに日天神社があるのではないか?と思い、付近をいろいろ探してみた。
近くの民家の脇から山のほうへと続く道があったのでこの先に何かあるかも?と思い、地元の人に話を聞いてみた。すると、

「日天神社はあの場所はで間違いない」
「昨年あたりに日天神社の神様を、1kmほど上流の養澤神社へとお移しした」

ということだった。
つまり、現在の日天神社に神様はいないということだ。
神の社としての役割を終えて、日天神社はそのうち忘れ去られて朽ちてゆくことになるのだろう。

そんなわけで、せっかくなので養澤神社へと行ってみた。
川を上流に約1kmほど行ったところに、豪華な社に立派な杉の木がドーンと立っている養澤神社があった。

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こちらの情報では、

当社は、養沢地区の熊野神社・八幡神社・八坂神社・日天神社・門客人神社の5社を大正4年に合祀する形で成立している。
との記述になっているが、先ほど見てきた日天神社はそこまで古くない気もするし、現に2011年には祠があったとのことだし、なにより先ほど地元の人に聞いた話と矛盾する。

単に帰りに寄り道しただけなので、歴史的な背景などをきちんと調べることができなかったが、ちょっとだけ地域の歴史に触れることができた気がした。
これも、おいらにとっての檜原村のひとつの縁、ということで。

あずみんが養澤神社まで来ているかどうかはわからなかったので、代わりに番組が今後も楽しく続く事を祈っておきましたよ。

posted by 海鮮丼太郎 at 20:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 思(criticism) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする