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2016年12月03日

新型3008はプジョーの集大成のようなクルマだった(1)

20161103_3008_01.jpg

昨日のエントリーでも触れた新型3008のキャラバン初日となる本日、久しぶりにプジョー目黒へと行ってきました。

思えば307swを買ったのもこの店でした。
営業マンの異動に伴って世田谷に移りあれから13年も経ちましたが、まだ307swに乗り続けるとは思ってもみませんでした。


ってことで新型3008は先日のPEUGEOT LION MEETING 2016で先行お披露目されてますので既に実車をご覧になった方も多いかと思いますが、当方は参加できなかったので今回初めて実車を見る機会となりました。

結論から先に申しますと…

“プジョーの集大成のようなクルマ”

でありました。

展示されていたのは3008GT(BlueHDi)ということでトップグレードのフル装備ではありましたが、プジョーさんがこのクルマで何がしたいのかというのを理解するには十分でした。

輸入車を日本で発売する際、日本特有のニーズにどこまで対応しているか?という点で本気の度合いを見極めることができますが、新型3008ではそのニーズをかなり高い次元でクリアしてきました。

それは日本特有だからということでなく、クルマとしてのあるべき姿を模索しながらようやく辿りついたのがこの形だったようにも感じられます。


■刷新されたスタイル
新型3008はCセグメントクロスオーバーSUVの王道ともいえるデザインとなりました。

このカテゴリは日産キャシュカイが先鞭をつけて各社が軒並み参入して激しい競争が繰り広げられていますが、その中でも埋没しないだけの個性を普遍的なカッコよさを追求したデザインと言えます。

既存オーナーから違和感の声も聞かれますが、それは主に従来(というか最も売れた206〜208世代あたり)までプジョーが持っていたデザインの思想、例えばワンモーションフォルムや曲線を活かした中性的なデザインといった部分が新型3008にはほとんど感じられないからではないでしょうか。

確かにこれがプジョーだと言われても、パっと見た感じで従来路線との連続性はあまりありません。

しかし細かいところを見ていくと間違いなくプジョーが今まで取り組んできた思想をブラッシュアップした集大成として見ることができます。



■新型3008で失ったもの
新型3008が新しい領域に踏み込んだことで新しい魅力を得たことと引き換えに失ったものもあるわけです。

プジョーが世界的トレンドを作った広大なパノラミックガラスルーフは新型3008では真ん中で分割され前方半分がオープンする、いわゆるサンルーフタイプとなりました。

Peugeot-3008-2017-1280-4c.jpg

実用的ではありますが、広大なパノラマ感はスポイルされてしまいました。
スタイルの変更により普遍的なカッコよさを追求した結果フェミニンな雰囲気が失われたため女性からの評判はあまりよろしくないようでもあります。


先代3008はリアハッチゲートが上下分割式でしたが、新型は一般的なハッチバックとなりました。

つまり、従来どこかカテゴリーの中で異端なキャラクター訴求を行っていたプジョーが、正統派キャラへとクラスチェンジしたわけです。

先代3008を表現する際に使われいた“CUV(CrossoverUtilityVehcle)”といった主張から、新型3008では明確に“3008 SUV(=3008はSUVです)”という主張を前面に押し出しています。

ですので(良くも悪くも)個性的であることがプジョーである、という考えとは相反することになるわけですね。

しかし世界戦略車としてグローバルに展開する新型3008はどの市場でも支持される内容でなければなりません。

その一番わかりやすい要素として“普遍的なカッコよさ”を追求したのだとすれば、それは決してネガティブな話ではないと思います。


細かい装備内容については後日発表される正式な仕様表をご覧いただくとして、当BLOGでは他人があまり気にしない、だけど個人的に感じた新型3008の魅力的な部分についてざっくり語っていこうと思います。




■新世代アロマディフューザー
フランス車のシャレっ気を象徴するような装備として、207や旧308で採用されていた『パフュームディフューザー』という装備がありました。

これはエアコン吹き出し口に専用のアロマユニットを挿入することで車内に香りが広がるという興味のない人にはまったく意味のない装備でありました。

別に専用のユニットを使わなくても芳香剤を車内に置いておけばそれなりに香りを演出することは可能でしたので専用品を積極的に使う意味を見出せなかったオーナーの方も多かったと思います。

とはいえ車内というプライベート空間に香りの演出を加えることがクルマの魅力に繋がるという考え方からPSAは割と真面目に研究をしていたりします。

クルマのかほり

香りが人に与える効果というものはまだ全容が解明されてはいませんが、気分によって香りを切り替えて楽しむことはアロマセラピーによって一般的なものになりました。

だからこそPSAはクルマと香りということにこだわっているのでしょう。

上記のエントリーで触れている新型のディフューザーというのが新型3008に採用された新世代のアロマディフューザーという事になるわけです。

従来型のように単にアロマユニットをセットするのではなく、複数のアロマユニットから香りの成分をタッチスクリーンの設定画面からコントロール(切り替え、配合など)出来るそうです。

スポーティに緊張感をもって走りたい場合とリラックスして巡航したい場合それぞれで香りの演出が変わるというのは新鮮な体験を与えてくれるのではないでしょうか。

これだけでもロングテストで香りと心理効果について研究論文が書きたくなるほど興味深い機能です。

響かない人にはまったく響かないのですがw



■いろんなサイズに対応したカップホルダー
フランス人は運転中に飲食をしない、という日本のドライバーからするとまったく理解不能な理由からか、プジョー車におけるカップホルダーはまともに使えるものがほとんどありませんでした。

我が家の307sw(前期型)は辛うじてセンターコンソールにペットボトルが2本入るスペースが確保されていましたが、それ以降のプジョー車はカップホルダーはあるもののペットボトルが物理的に入らないとか妙に使いづらかったりと我々オーナーを悩ませてきました。

新型308でこそギミックを凝らしたカップホルダーが装備されましたが、新型3008はごく普通に2本入るホルダーが装備されました。

20161103_3008_02.jpg

写真からは分かりにくいのですが、カップをホールドする4本のツメがサイズの小さいボトルからペットボトルサイズまでしっかり押さえてくれます。

いいじゃないですかこういうの。

プジョーがカップホルダーにちゃんと取り組んでくれたってことで、それだけでもう目頭が熱くなってしまいますよ。



■CarPlay&Android Auto正式対応
本国ではすでにハードウェアとしては対応している両サービスですが、日本導入に際して208や2008のマイナーチェンジでは非対応となっていました。

しかし新型3008に関しては正式にAppleのCarPlayとGoogleのAndroid Autoに対応するとのことです。

ただし開発スケジュールの都合で新型3008発売当初に間に合うかは微妙な状況だそうで、間に合わなかったとしても後日アップデートですべてのオーナーに提供するとの話でした。

新型308や208ではi-Cockpitとして大きなスクリーンを搭載したもののそこにビルトインする日本製カーナビとの連携がうまくいっておらず満足度はあまり高くありませんでした。

その意味では無理に自社調達するのではなく技術革新のスピードの速いCarPlayなどに対応することでユーザーに複数の選択肢を用意しておくのは非常に好感が持てます。
(CarPlayやAndroid Autoが現時点であまり使い物にならないというのは時間が解決してくれる問題です)



■インフォメーションタッチパネルが日本語対応
208や新型308、2008でもUIまわりは外国語表記(曲名など一部で日本語表記対応)だったものが、新型3008ではメニュー表示も含めて完全日本語表記となりました。

20161103_3008_08.jpg

一部まだ表現が怪しい部分がありましたがこれも鋭意修正中でちゃんとした表示にするということだそうです。

かつては燃費表示でさえ日本式の●●km/L表記へのローカライズすら手を抜いていたメーカーがモニター表示が日本語ですってよ、奥様。

この手のローカライズというのは全てのメニュー、説明文言などあらゆる箇所を違和感なく日本語化しなければならないため、正直言うととても手間とコストが掛かります。

その割に細かいところをネチネチと指摘される(そりゃ母国語の表記ですから変なところは目についてしまいます)ので割に合わない投資ではあるのですが、ここできちんと日本語に対応することはそれだけ顧客満足度を高めようという意識の現れでもあります。

プジョーの本気を垣間見た気がします。

その代わり出来がイマイチだったらみんなで笑って指摘してやりましょうw



■AdBlue注入口がちゃんとしてる
新型308に追加導入されたクリーンディーゼルであるところのBlueHDiでありますが、尿素水(AdBlue)を定期的に補充する必要があるためマフラーの真上、テンパータイヤスペースの右側に注入口が設けられています。

実用上はまったく問題ないんですがなんとなく後付け感が感じられたのも事実です。
これが新型3008に関しては給油口と並んでAdBlue注入口が併設されていました。

20161103_3008_04.jpg

基本的にディーラーでの一年点検もしくは車検のタイミングでAdBlueを補充するそうで、プジョーさんの場合購入時に無償で付いてくるメンテナンスパックにAdBlueの補充も含まれています。

年間数万km走る人とかでない限り自分でAdBlueを補充するようなことはないでしょうから注入口がどこにあろうがあまり関係ないと思われるかもしれませんが、こういうところもきちんと設計されているというのがスマートでいいなぁ、と思いましたとさ。

ある種の美学でありますね。
もちろんガソリンエンジン仕様にはまったく関係ない話です。




なげーよ。
つづく。


タグ:3008 2nd
posted by 海鮮丼太郎 at 20:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月02日

プジョーさん新型3008全国キャラバン開催

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クリーンディーゼルの投入により国内販売も回復傾向にあるプジョーさんですが、商品ラインナップも販売現場もようやく自信を取り戻して活気に満ちてきた感があります。

そんなプジョーさんの商品戦略を加速する最重要車種である新型3008のティザーキャンペーンがアナウンスされました。


正式発表は当初の予定から少し遅れて2月、デリバリーは3月からになるそうですが、欧州でもオーダーが好調とのことで日本にどれだけ入ってくるのか?みたいな心配をしなければならないのが嬉しいところでありますね。

で、そんな来年の話をすると鬼が笑いそうではありますが、プジョーさんとしても今年の手応えをバネに来年の仕込みを開始しました。

従来ですと既存オーナー向けの内覧会という形であまりおおっぴらに宣伝しなかったんですが、今回は全国キャラバン開催という体にして主要ディーラーでの展示会を実施する流れとなりました。

それだけ新型3008に掛ける期待が大きいという事なんですね。

ちなみに日本と同じ右ハンドル仕様のイギリスでの販売開始は2017年1月からとなっています。

慣例だとイギリスでの販売開始から約半年遅れで日本導入という流れだったのですが、新型3008はイギリスとほぼ同時進行ということになります。

これだけでもプジョーさんの力の入れ具合がわかるというものです。


そのキャラバンのスタートですが、最初のお披露目は直営店のプジョー目黒。
中央ではなく目黒であるというところが要注目ですね。

3008tour_schedule.jpg

で、その後の各週末を新潟、仙台、宇都宮、前橋、美女木…となぜか東海近畿がずいぶん後回しな謎のスケジュールでのキャラバンとなっております。
(ライオンミーティングで東海近畿圏の人にはもうお披露目しているから、という理由なんでしょうかねw)

そんなわけで正式発表される2月あたりから具体的な商談はスタートするんでしょうが、このキャラバンを見逃すと展示・試乗車にお目にかかれるのは3月ぐらいの予定になりそうなので、早めにゲットしたいという人はこの機会を有効に活かした方が良さそうであります。

おそらく新型3008、かなり売れますよ。


posted by 海鮮丼太郎 at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月01日

プジョー成城店準備中…?


輸入車ディーラー銀座とも呼ばれる環八田園調布近辺のエリアからプジョーの基幹店が閉店してもう2年が経過しました。

とはいえ世田谷に店を構えるのは輸入車ブランドにとってステータスでもあり、プジョーさんとしてもこの地でのディーラー開設を諦めたわけではないというのは何度か話を聞きました。

で、それを伺わせるのがこの写真であります。

ford_setagaya_peugeot1.JPG

場所は成城。


この情報でピンと来た方もおられるかもしれませんが、先日までフォード成城のあった場所ですね。

何故かここにプジョー車が陳列されているわけです。



きたか…!!

  ( ゚д゚) ガタッ
  /   ヾ
__L| / ̄ ̄ ̄/_
  \/   /


…というのは冗談です。
フォード成城のWEBページにはこのような告知が掲載されています。

pj_1575a1bdd48.jpg

元々フォードジャパンによって運営されていたこの店舗はアフターサービス継続のために神奈川を中心にプジョー横浜青葉、相模原などを運営する株式会社サンオータスへと事業移管されています。

今後もこの場所でフォード車のアフターサービスを受けられるとしていますので、ここをリニューアルして別のディーラーにする計画なのでしょう。

それまでの間はサンオータスで運営するプジョー店の在庫置き場にしているのだと思われます。

ご丁寧にショウルームの中にもクルマが置いてあるのでぱっと見るとプジョーディーラーが出来るのかな?と期待しなくもありません。

ford_setagaya_peugeot2.JPG

ただ同じ世田谷区とはいえ輸入車ディーラー銀座である田園調布界隈と成城の外れでは商圏が違い過ぎますね。

むしろこの界隈はプジョー調布が受け持つ感じじゃないでしょうか。
テコ入れするとしたらもう少し別の場所をカバーした方がいいと思います。

とはいえサンオータスがどういう方針でこの場所を活用していくのかは興味があります。

ディーラー部門としては湘南エリアにBMWの店舗を10店、横浜青葉と相模原にプジョー店舗を2店運営していますので、この場所をプジョー店にすることは十分考えられます。

ちなみにプジョー横浜青葉はかつてフォード市ヶ尾として運営されていましたがその後プジョー店にリニューアルされました。

撤退によって閉店した同じくサンオータス運営のフォード横浜港南店のあった場所はJEEPのディーラーとして12月中旬にオープンすることが発表されています。



あれ…?

ひょっとするとプジョー店の可能性が本当にあり得るのか?

[12/2追記]
あり得てしまったようですw

とはいえこれがあったとしても田園調布界隈へのプジョー直営店の開設は別マターになるでしょうから引き続き期待することにしましょうかね。
 
 
posted by 海鮮丼太郎 at 11:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月28日

自動ブレーキが自動車保険の割引対象になるという話

【今北産業】(今来た人に3行で要約)
 ・自動車保険業界、自動ブレーキ搭載車の保険を割引へ
 ・新しい技術を普及させるためには金銭的メリットが必要
 ・技術革新と社会的安全向上には好影響


社会的に浸透させたい制度、仕組みがあった場合、そのメリットをいくら訴求してもなかなか普及しないという事例は枚挙に暇がありません。
しかしそれが金銭メリットとして目に見える形で提示されると雪崩を打つが如く普及してしまうから面白いもんです。

例えば我々自動車クラスタに思い当たる事例としては、エコカー減税&補助金によるハイブリッドブームが該当するでしょう。

一時期のエコカーパニックとも言える状況はリーマンショックによって経済全体が落ち込むのを防ぐために猫も杓子もエコカーということにしてしまったおかげで車重が2.2トンもあるハマーH3が減税対象とかふざけた事態も発生して軽く笑いを誘いましたね。


エコカーパニックの影響はグリップ力を犠牲にして転がり抵抗を少なくしたタイヤの装着や燃料タンクを小さくして車重を減らすといったことによりカタログ燃費を良く見せるための(褒められない)燃費スペシャル仕様を設定するなど本末転倒の事態を招きました。

その流れは未だに続いており、先日発表された『日産ノート e-POWER』においては競合のトヨタアクアを上回る37.2km/Lの燃費を叩き出すためにエアコンが装備されていないスペシャル仕様を投入するなど企業倫理を疑いたくなります。

この手の燃費スペシャル仕様は実際にはほとんど売れず、単にCMなどで同クラス燃費No.1をアピールするための方便に過ぎません。

もちろんこうしたブームのおかげでハイブリッドやEVなどの技術が進み自動車メーカーが世界を相手に立派に戦えている事実もまた存在するわけですから全否定するつもりはありませんが、これでいいのかねぇ?と思う事もあるわけです。

こうしたエコカーパニックの反動としてクルマ本来の魅力を見直す機運が高まったのは一連のマツダによるSKYACTIVテクノロジー路線であったと言えるでしょう。

そしてその機運は輸入車へも伝播し、走りに高い質感を求める層がメルセデスやBMWといった高級ブランドだけでなくボルボやフィアットグループ、プジョーやルノーなどイタフラ勢といった幅広い輸入車への興味へとつながっているのは当BLOGで触れてきたとおりです。


さて前置きがすげー長くなってしまいましたが、冒頭の話に戻ります。

一般的な大衆車に搭載される技術としては珍しくボルボなど輸入車勢が先行して投入してきた自動ブレーキに代表される先進安全装備ですが、(その性能差は置いといて)国産でも軽自動車に当たり前に装着されるようになりました。

これは“事故を回避できる装備”というメリットが消費者に支持された結果であるわけですが、とはいえオプション装備として装着すると5〜10万円程度のコストアップを受け入れなければいけません。

そのため広く普及させるためにもう少し魅力的な話題が欲しいところであります。

そこで動いたのが保険業界です。

 損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構は24日、自動ブレーキの搭載車の保険料を9%安くする制度の導入を決めた。2018年1月から適用する。先進安全技術の進展に合わせて保険料を下げて普及を促す。保険料が下がれば自動車メーカーの販売戦略にも影響する可能性がある。

 自動ブレーキなどを備えた先進安全自動車(ASV)の保険料を自家用乗用車・軽自動車で9%下げる。算出機構はこの日開いた理事会で引き下げ案を承認し、金融庁に届け出た。金融庁側は認可する見込みだ。

 自動ブレーキは衝突の危険をカメラやレーダーで察知し、自動でブレーキをかけて衝突を回避する仕組み。富士重工業の運転支援システム「アイサイト」など、搭載車が増えている。

 算出機構はこれまで自動ブレーキを搭載した場合に事故確率がどの程度低下するかなどの検証を進めて、保険料の割引率について協議してきた。
自動車保険は保険料収入を増やし事故による対策(本人や相手への補償)を減らすことによって企業の利益を最大化することを目指しています。

ですので保険には入ってもらいたいが事故を起こして欲しくはないわけです。当たり前ですね。

ですから自動車保険業界は事故を防ぐためのテクノロジーへの投資を割と積極的に行っています。

2008年頃にはトヨタのテレマティクスサービスであるところのG-BOOKを活用して走行距離に応じた保険料の算出といった取り組みがありましたし、スマホが普及してからは安全運転診断アプリをリリースしたり走行状態を把握することで保険料算出を細かく設定できる仕組みを取り入れようとしてきました。

安全運転でキャッシュバックされる自動車保険が発売

そして現時点の技術を総結集したパイオニアの支援システムを東京海上日動火災が採用、という動きが直近でありました。


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従来はどうしても自己申告に頼らざるを得ない走行状況も、こうしたデータロガーを使うことで契約者がどういった運転をするのかを把握することが可能となりました。

GPSなど“いつどこを走ったか”なんて究極の個人情報を提供しなければならないことの可否については議論の分かれるところですが、上記ソニー損保のキャッシュバックに使用されるのは加速度センサーだけを搭載したデータロガーなので個人情報の面でも心配は少ないと言えるでしょう。

こうした技術を使って安全運転をするドライバーの保険料を割安にする動きの一環としていよいよ自動ブレーキ搭載車を一律で割引しようというのが今回の話であるわけです。

この手の割引はエアバッグ、ESC(Electronic Stability Control:横滑り防止装置)など先進装備が普及の段階を迎えるごとに設定されてきました。

つまり自動ブレーキももはや当たり前の装備になったということでもありますね。

9%の割引額が実利面でどれぐらいメリットがあるかというのは保険料にもよるのでしょうが、10年間も乗ってれば元が取れる金額になるんじゃないかと思いますね。

実際に割引の規定がどうなるかを見極めないとわかりませんが、自動ブレーキといっても完全停止を謳うものから衝突軽減の減速までしかしてくれないものまで様々であります。

ついでにACC(前車追従型クルーズコントロール)や車線逸脱警報といった装備があれば割引率をアップということになれば、より高度な安全装備の普及を促すことになるかもしれません。

この手の先進安全装備はセンサー(カメラorレーダーorレーザー)によって複数の機能を同時に実現しやすい構造になっています。

自動ブレーキとACC、車線逸脱警報は基本的に同じ仕組みで制御しているわけで、単に自動ブレーキだけでなくACCなどをセットにしても生産コスト的に大して変わらないわけです。

であれば、より高度な先進安全装備の普及を促す方が事故の減少の期待が高まりますし、何より社会全体の安全確保にプラスに働きます。

高齢ドライバーの運転ミスなど様々な社会問題が注目される中でクルマの安全性を高めるために技術革新はもっと進めるべきです。

そのためにはこうしたクルマが売れることが何より大切です。

売れるためにはメリットとして保険料が安いというのはすべての道理に適っています。

当方のように対象でないクルマに乗っている者は、可能であれば先進安全装備の付いているクルマに乗り換えるか、そうでなければ保険料の割引というメリットを放棄してコスト負担を受け入れるべきなのでしょうね。

それもまた一つの選択ではあります。




posted by 海鮮丼太郎 at 13:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 思(criticism) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

あらゆるものが愛おしくなる『この世界の片隅に』という映画

konosekai.jpg


[補足]
作品と関係ないところで噴き上がっている件については興味が無いので知らんがな、というところなんですが、下記ツイートで言及した“民放のテレビ局はある事情でこの作品の宣伝や紹介ができない。”という話においてはこういった指摘もありましたのであわせてご紹介しておきます。

能年玲奈「のん」騒動にアニメ作品「この世界の片隅に」が引っ張られている件|やまもといちろうコラム

今年の邦画はいったいどうしてしまったというのでしょうか。

『シン・ゴジラ』、『君の名は。』そして今年最後にして最高傑作とも言える『この世界の片隅に』と、これだけで今までの人生において積り積もった邦画に対する怨念がすべて浄化されてしまった感じです。
今だったら『実写版 進撃の巨人』ですら許せてしまいます。

この作品の特殊性は主人公すずさんの日常の中にだんだんと影を落としてくる戦争体験の描写がハンパなくリアルであること。
アニメーションであるにもかかわらず、自分の目の前で空襲に襲われているような恐怖と痛みを感じてしまうこと。
そしてこの120分という映画体験が体感的にあっという間に感じられること。



当方はあまさんとかいうドラマを観ていなかったのですずさんの声を演じている能年玲奈さんという女優のポテンシャルはよくわかりません。

正直言ってTBSラジオから流れてくるCMにおける能年さんのセリフはヘタの極み(知識ゼロの人が映画を観たくなるとは思えない)ではあるのですが、作品の中ではまったく違和感なく演じておられます。

この辺りがアニメーション作品と声の演者の難しいところでもあり魅力でもあるわけですが、もう少しラジオCMは作り方考えた方がいいんじゃないかと思わなくもありません。

で、宣伝といえばこんなお話もあるそうです。


当方が民放テレビ番組をまるで見ないので

「へーそうなんだ。でもちゃんとこの映画の情報がキャッチできているので民放テレビいらなくね?」

とか思ったりもしています。

この映画の魅力をネタバレせずにうまく表現するのがなかなか難しく、「ガルパンはいいぞ」状態に陥っておりますが、この映画を大きなスクリーンと音響設備の整った映画館で見るべき意味は、ひげいとうさんのこのツイートに集約されております。

映画館で観ておくべき映画というのはいろいろありますが邦画の、しかもアニメーション作品を当BLOGをご覧になっている方にあえてオススメする意味をご理解いただけると幸いです。

当初こそ公開館数が少なかったものの、このブームを受けて各地のシネコンやレイトショーでの上映も充実してきましたので、よろしければご覧になってみてはいかがでしょうか。


posted by 海鮮丼太郎 at 13:27| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映(movie) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする