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2017年03月02日

ルノーカングージャンボリー2017が5月14日に開催

RKJ2017header.jpg


個人的に春のクルマ系イベントで最も楽しみにしているルノーさんが主宰するカングージャンボリー2017の開催が発表されました。
【開催概要】
名称: 第9回 ルノー カングージャンボリー2017
場所: 山中湖交流プラザ・「きらら」(山梨県南都留郡山中湖村平野479-2)
日程: 2017年5月14日(日)
時間: 9:30〜14:00(予定)

※カングーだけではなく、オールルノーオーナー様のイベントです。
(他ブランドオーナー様の参加も大歓迎!)

※参加費:どなたでも参加自由(無料)

※スケジュールの詳細情報及び変更はルノー・ジャポンホームページ、ルノー・ジャポン公式Facebookで随時お知らせ致します。

※参加における注意事項やコンテンツへの参加方法は、次回の案内にてご確認ください。

【会場ご案内地図】
会場名:山中湖交流プラザ・「きらら」
住所:〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野479-2
詳しくは下記サイトをご確認ください。

どなたでも参加できるこのイベント、ぜひご家族やご友人と一緒に遊びにきてください!

今年も昨年と同様に5月真ん中の日曜日、山中湖交流プラザ・「きらら」にて開催となりまして、春の終わりから初夏に向けて一番気候のいいお出掛け日和のタイミングとなります。


カングージャンボリーは

『ルノーによる、ルノーオーナーのためのお祭り』

という企業主催のファンイベントであるわけですが、なぜ当方のようにルノー歴もないプジョー乗りが注目するのかというと、このイベントが単にメーカーがクルマを売りたいがために開催するイベントではない、という点にあると言えます。

もちろん現行ラインナップの展示は行われます。端っこの方に。

ステージで新型車のお披露目も行われます。見てない人も多いですが。

こうした姿勢が他のメーカー系のイベントと大きく異なっているわけです。


カングージャンボリーというイベントの特徴は、

“クルマのある生活を楽しむ”

ことをスローガンとし、主役はあくまで集うオーナーであってルノーはその交流を促す場を提供する立場に徹している事と言えるでしょう。

この辺りは当BLOGでも何度か書いてきましたが、昨年まとめたエントリーをご覧いただければ言いたいことが理解頂けるかと思います。


カングージャンボリー2016雑感



また、クルマに限らず消費の在り方が変容している世の中で企業が行うプロモーションの形もそれに合わせて変わっていく必要があるわけですが、カングージャンボリーがまさに嗜好品としてのクルマに求められるプロモーションの在り方の一つの理想形ではないかと当方は考えております。

その辺りについてはこのエントリーで考察しています。


クルマのイベントは底上げの発想が必要(1)

クルマのイベントは底上げの発想が必要(2)



どのメーカーのクルマを買うか?という点において商品力というのは意思決定の半分程度を占めているに過ぎません。

そのクルマを所有する自身の姿、すなわちブランドイメージへの共感というものも意思決定においては非常に大きなウェイトを占めており、ルノーはそうした部分への訴求にリソースを集中している印象を受けるわけです。

この辺りは日産と共通する巧みなマーケティングの姿がチラつくわけですが、参加している人たちの楽しそうな姿はそんな企業の理屈など関係なくフレンチな雰囲気を楽しめるお祭りとしての価値を生み出していると思う次第であります。


昨年は念願叶って娘さんを初めてカングージャンボリーに連れていき、家族で楽しい一日を過ごすことができましたし、何よりルノーというブランドならびにそのオーナーの皆さんがどういった人たちなのかということを理解することができ、好感度は間違いなく向上しました。

このように新車を肩肘張って訴求せずとも、最終的に好感度からルノーを買ってくれる人が一人でも多く増えるであろうという点にカングージャンボリーのプロモーションとしてのゴールが設定されているのだと思います。


だからルノー主催とは言いつつも、他のメーカーのクルマも排除することはありませんし、むしろ姿勢としてはウェルカムでありましょう。

昨年は駐車スペースのルールを巡って混乱もありましたが、今年はそうした手際の悪さもなくルノーオーナーの皆さんもそうでない人たちも楽しめるイベントにして頂ければと思う次第であります。


ってことで、普通にお祭りとして楽しいから一人でも友人連れでもいいし、家族連れでも是非行ってみることをオススメしますよ。

帰りに御殿場のプレミアムアウトレットでお買い物でもして帰ってくればいいドライブ旅行になるの間違いないです。




posted by 海鮮丼太郎 at 12:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 催(event) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月01日

2016年のグループPSAは世界のどこで売れたのか?




あとで追記する。





posted by 海鮮丼太郎 at 17:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

プジョーさん、オペルの買収を検討中

s1.reutersmedia.net.jpg

GM in talks to sell European auto business to Peugeot

やはりというかなんというか。

GMグループにおける欧州部門を担ってきたオペル(&ヴォクソール)をグループPSAが買収の検討中という報道が流れて最初に感じたのは「やっぱり来たか」というものでした。

一般的なイメージとしてGMがアメリカンマッチョの体現だとすれば、オペルは欧州エレガントを担うまったく別の思想を持つメーカーであり、一時期は日本でもその存在感を発揮したこともありました。

ドラマ「ビューティフルライフ」で常盤貴子が乗る赤いヴィータ(欧州名:CORSA)が爆発的なヒットになったり、ザフィーラがスバルに「トラヴィック」の名前でOEM供給され、日本車にはない走りとパッケージングの良さに驚いた人も多かったのではないでしょうか。



■ある意味ガラパゴスな欧州市場
欧州市場は商圏が広く貧民向けの大衆車から超高級車まで幅広いニーズがあるのは確かなのですが、クルマに対する要件のレベルが高い(あらゆる道路環境に適応することが求められる)傾向にあります。

競争も激しく、利益を出すのが非常に難しい、世界で一番厳しい市場とも言えます。

日本市場がガラパゴスなどと揶揄されることもありますが、北米、中国といった巨大な市場に求められるものとも異なり、欧州市場もそれはそれで一つのガラパゴスであるとも言えます。

とはいえプロダクトの“走りの品質”という意味では世界で一番高いレベルが要求されることもあり輸入車信仰、とりわけ欧州車が憧れの対象となるのは必然でもあったりするわけです。


そんな欧州市場で競合と対等に渡り合うためにオペルは様々な努力を重ねてきましたがずっと赤字体質から抜け出せず、何度もGMから再建の圧力が掛かりました。

リーマンショックで2009年にGMが破たんした際、オペルをカナダのマグナ社に売却しようとしたのは記憶に新しいところです。

結局マグナ社への売却は土壇場でキャンセルされましたが、GMがオペルを手放したがっている事は周知の事実でありました。



■過去にもあったPSAとオペルの提携話
その後GMもオペルの再建を目指し、コスト削減を進め工場の閉鎖などあらゆる手を打ってきましたが、そんな中でPSAとの提携話が持ち上がりました。

2012年のことです。

GMとPSAの提携に関する件


GMがPSAに出資する資本提携の形を取ることで

(1)プラットフォーム、コンポーネントおよびモジュールの共有化
(2)グローバルな購買合弁事業の創設

という目論見が立てられました。

これにより量産効果を高め調達コストを削減することが可能となり、経営の苦しかったPSAとGM双方にメリットを生み出すものと思われていました。

そしてこの方針が具体的に5つのプロジェクトとして掲げられました。


PSAとGMが具体的なプロジェクト立ち上げへ

 1:共有プラットフォームによる大型セダンの可能性の検討
 2:共有プラットフォームによるコンパクトMPVセグメントの可能性の検討
 3:ラテンアメリカ市場向けコンパクトカーの可能性の検討
 4:低Co2排出を目的としたスモールカープラットフォームの共同開発
 5:DCTの共同開発によるコスト削減


とはいえそれぞれメーカーとして描く未来像も異なるわけで、一部で手を結びつつも根幹に関わる先進技術は渡さない、などという姿勢も見せていました。

PSAも先進技術への投資の失敗と経営危機に陥っていたのでこの辺りの提携効果をどう高めていくかはいろんな紆余曲折がありました。

外堀が埋められつつあるプジョーさん


PSAとGMの提携話が進展していない?


一部車種の共同開発という話が出たりはしたものの、全体的に2012年3月に発表した提携話が10月になっても具体的なビジョンを提示できない異常事態となり、ついにはPSAとオペルの統合が検討されるという事態になりました。

2012年10月末の話です。

PSAとオペルが統合を模索


この時は

 ・PSAへのオペルの売却
 ・GMによるPSAの買収
 ・両社統合を前提とした合弁企業の設立


の3つのプランが検討されました。

経営危機に陥ったPSAを誰がどう支援するか?という話も絡んでおり、フランス政府が支援に乗り出すなど企業間だけの話で済まなかったこともあり、結果として実現には至りませんでした。

そして2012年11月にはオペルとの統合の話を凍結しています。

包帯ぐるぐる巻きで身動きの取れないPSA


ただしこの辺りからGMがPSAと明確な距離を取り始めました。

2013年になると中国の東風汽車によるPSAへの出資話がクローズアップされることになりました。

PSAとGMと東風汽車


オペルとの統合話と前後してPSAも生き残りをかけて資本提携先探しに奔走しており、中国資本の東風汽車と交渉しておりましたが、一度は不調で話が流れたように見えたのですが…

2013年10月に入って話が大きく動きました。

GMがプジョーとの提携を縮小


一部の提携は維持されるものの、当初計画された大規模な効率化を目指した提携話からは大きく後退したことになります。


その後PSAもフランス政府と東風汽車からの支援を受ける形で何とか市場に踏み止まりました。

2014年に「Back in the race」のスローガンを掲げて戦線復帰を果たし、2016年に社名をGroupe PSAと変更して「Push to Pass」のスローガンによって競合に打ち勝つため、攻めの姿勢に転じました。

ですので2017年現在としてオペルとグループPSAを比較した場合、企業としてのストラテジーと規模は2012年当時とは異なるものになっております。



■GMが得るものと失うもの
クルマを取り巻く環境が大きく変容し、今後は電化技術と自動化という莫大な投資が必要とされる中で、利益貢献度が低く市場としても限定的なエリアである欧州市場をGMが切り捨てる判断をするのは非常に合理的でもあると思います。

市場規模としては圧倒的に中国、北米が大きく、そして今後の伸びしろが期待できる南米やインドを始めとした新興国があります。

最先端技術は北米、そして今後先進化が進む中国市場でスケールメリットが期待できます。

新興国向けには低コストで利益幅の大きい車種を投入することで利益が期待できます。

欧州市場にはスケールメリットも利益幅も期待することができません。

であれば欧州市場を切り捨てる判断に至るのは止むを得ない部分もあるでしょう。

自動車メーカーにとってグローバル化は必ずしも全世界をカバーするという意味ではなくなるということなわけです。

とはいえこれによりGMは年間100万台規模の売上を失う事になります。

それはすなわちトヨタ、VWグループと渡り合ってきた年間1000万台規模の自動車メーカーという称号を失う事も同時に意味します。


しかしそれでもなおGMがオペルを手放すとなれば、今後の自動車メーカーは単に規模を追求するのではなく利益をきちんと確保しつつ最先端技術への投資によりパラダイムシフトに対応するすべきだと判断したのだと思います。

少なくともGMはそう考えている、と。



■PSAが得るものは?
100万台規模のメーカーを傘下に収めることができれば、グループPSAとしては世界に対して大きな存在感を示すことができます。短期的には。

しかしオペル自体はGM傘下ではありますが先端技術に関してどれほどのポテンシャルがあるかは未知数です。

GMとの関係が切れれば特許を含めた先端技術がそのまま利用できるとも限りませんし、何より今まで別々で進めてきた先端技術をどうムダなく統合していくのか?という難しい舵取りが求められます。

まぁその辺りはGMと別の提携話に進んでいくのかもしれません。


いずれにしてもPSAが得るものはスケールメリットによる効率化でVWグループへの対抗の力を付けるというところでしょうかね。

幸いにしてプジョーが保守的に、DSが高級路線に、シトロエンが費用対効果を訴求するブランドになってますので、ここに

“かつてのプジョーを彷彿とされるちょっとチャレンジングな車種”

というキャラクターが加わるのは悪くないと思います。

Peugeot Sportのような位置づけであるヴォクソールのVXRシリーズは、頭のおかしい(褒め言葉)ハイパフォーマンスな車種を揃えており、この辺りはPSAのお行儀の良さとはまた違った魅力があったりしますので。

vehicles-vxr-gtc_vrx-VXR_23104-992x250.jpg

vehicles-vxr-maloo-exterior-VXR_24001-768x432.jpg

いずれにしても、このままPSAが買収の方向で話が進めばサーブのように消滅の道を辿らなくて済みそうなので良かったと思います。

現場の皆さんは心中穏やかではないでしょうが…

posted by 海鮮丼太郎 at 13:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

おげんきですか?

anti_pollution_fault.jpg


おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。


ってことで、整備不良に起因する発生を除けば、当方のプジョーさんで初の症状となりました。

はい、プジョーさんお馴染みの『ANTIPOLLUTION FAULT』ですね。

どう対応するかは検討中。

検討中ったら検討中。

そういえば横浜青葉に新型3008のキャラバンが来てたな…
posted by 海鮮丼太郎 at 11:00| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月20日

2016年の輸入車市場を振り返る(2)

さて、ずいぶん間が開いてしまいましたが2016年の輸入車市場についてのつづきです。

前回は2016年の輸入車市場があと少しで30万台に達するところまで来ているという話をしましたが、もう少しトピック的な部分を掘り下げてみましょうか。


再掲になりますがこれがトップ20ブランドの前年対比実績です。

2015年は日本の輸入車の代名詞であったVWの販売をメルセデスが逆転したことが話題となりましたが、それに加えて2016年はついにBMWまでもがVWを抜き去るという衝撃的な結果となりました。



 2016年輸入車トップ20ブランド実績
メーカー2015年2016販売台数20152016順位
販売台数販売台数前年比順位順位前年比
Mercedes-Benz65,15967,378103.4%11
BMW46,22950,571109.4%32
VW54,76547,23386.2%23
Audi29,41428,50296.9%44
BMW MINI21,08324,548116.4%55
Volvo13,51014,553107.7%66
Jeep7,1299,388131.7%77
Peugeot5,9067,403125.3%108
Porsche6,6906,887102.9%89
Fiat6,0326,717111.4%910
Renault5,0825,303104.3%1111
smart1,0124,508445.5%1912
Land Rover2,9793,165106.2%1313
Jaguar1,3492,883213.7%1814
Ford4,8562,14344.1%1215
Citroen1,9782,009101.6%1516
Abarth1,4721,857126.2%1617
Alfa Romeo2,3211,76776.1%1418
Maserati1,4491,32391.3%1719
DS9251,129122.1%2020


■輸入車の代名詞ゴルフ、BMW MINIにその座を明け渡す
メーカー全体としては絶好調のメルセデス、BMWに対し苦戦のVWという図式が明白になっておりましたが、それを象徴するような数字があります。

以下はモデル別トップ20の推移です。

2016年にモデル別で一番売れた車種は長らくトップに君臨してきたVWゴルフを押しのけてBMW MINIがその座に就きました。


モデル別ランキングTOP20
順位メーカーモデル名201620152014
1BMW MINIMINI24,54821,08317,596
2VWGOLF22,80225,63531,410
3Mercedes-BenzC Class17,76021,03115,867
4BMW3 series11,94712,05015,835
5VWPOLO10,90312,27113,766
6BMW2 series9,8648,182データなし
7Mercedes-BenzCLA8,5578,0544,376
8AudiA3 series8,06310,60410,400
9Mercedes-BenzE Class7,9006,0978,938
10BMW1 series7,7248,0807,723
11Volvo40 series7,0057,0267,324
12Mercedes-BenzA Class6,9736,7529,461
13BMWX15,891データなしデータなし
14AudiA4 series5,807データなし5,641
15Volvo60 series5,4475,3164,796
16VWPASSAT5,0584,136データなし
17Fiat500/500C4,2294,3704,650
18Mercedes-BenzGLC4,1473,910データなし
19Mercedes-BenzS Class4,1155,8446,706
20VWThe Beetle3,9035,0437,251

モデル別とはいいますが、これはボディバリエーションも含めてという話になります。

■ゴルフに含まれるモデル
 GOLF(GTI/GTE/R含む)
 GOLF Variant
 GOLF Touran
 GOLF Alltrack

■BMW MINIに含まれるモデル
 MINI 3 DOOR
 MINI 5 DOOR
 MINI CONVERTIBLE
 MINI CLUBMAN
 MINI CROSSOVER

なんだかズルい気もしますが、日本でも昔カローラ○○(セダン、フィールダー、ランクス、スパシオ)といった派生車種を一まとめにして

『日本で一番売れている車はカローラ!』

ってやってたのと同じ理屈です。


こうしてみるとBMW MINIはすべて単一モデルとしてカウントできる分だけ有利ではありますが、しかし対するゴルフも日本における輸入車の代名詞として長らくトップに君臨してきたクルマであります。

2003年からの統計では、BMWの3シリーズに肉薄されることはありながらもトップを譲り渡したことは一度もありませんでしたので、その意味では非常に衝撃的な出来事ということができます。

ディーゼルゲート事件により本来取り込みたかった国産車からの乗り換え需要が一気に冷え込んだことと、ゴルフ自身がモデルライフ後半で鮮度が薄れたという事情も相まってトップから陥落したということになるのでしょう。

とはいえ今後MINIは

『日本で一番売れている輸入車はMINI!』

という宣伝文句を使えることになります。
このインパクトは結構大きいですね。


■上位モデルの構成比
理想論を言えば、メーカーがラインナップするモデルはどれもたくさん売れてほしいわけです。

コストをかけてラインナップに加えているわけですから、死に筋を作っては効率が悪いわけですね。

逆に言うと売れるのが一部のモデルに偏るのは好ましい姿ではないわけです。

では、各メーカーの売れ筋車種が売上全体のどれぐらいを占めているのかを見てみることにしましょう。

下記は条件を揃えるためにメルセデス、BMW、VWともに上位4車種の合計が全体の何%ぐらいを占めているかをまとめたものです。

 上位4モデル全体合計構成比
Mercedes-Benz41,19067,37861.1%
BMW35,42650,57170.1%
VW42,66647,23390.3%

こうして見ると各社の特徴が際立ってきます。

メルセデスは上位4車種を合計しても全体の販売のうち61.1%程度にしかなりません。
それに対してBMWは70.1%、VWに至っては90.3%にまで跳ね上がります。

これがどういうことを意味してるのかというと…

 ・メルセデスは売れる車種がたくさんある
 ・BMWは上位車種に偏重気味
 ・VWは上位4車種以外のラインナップがあまり売れない


事実、メルセデスはTOP20圏内に6モデルが入っており、5番手がGLCで4,147台、6番手がSクラスと4,115台売れていますが、これらを合計してもまだ73.4%です。

モデルラインナップがVWの19モデルに比べて2倍近い34モデルであることを考慮しても、残り26.6%がその他の車種で構成されており幅広い客層に支えられていることがわかります。

BMWはTOP20圏内に4モデルですが、従来の売れ筋であった1シリーズ、3シリーズ゙、Xシリーズに加えて昨年より本格展開の始まった2シリーズが台数増加に大きく貢献しています。

数字を見ると2シリーズが3シリーズの需要を食っているように見えますが、それでも従来は存在しなかったMPVスタイルのアクティブツアラー&グランツアラーが2シリーズに加わったことでBMWの主要モデルに成長したことが垣間見えます。

それでも残り3割は別のモデルが売れているわけですから客層は広いと言えるのではないでしょうか。
(BMWのモデルラインナップは35)

対するVWはゴルフ、ポロ、パサート、ビートルで90.3%となっており、それ以外の車種(up!、トゥアレグ、ティグアン、シャラン)がまるで売れていないということになります。

ティグアンがモデルチェンジ待ちで売るものがないという状況ではありますが、これだけ他社がSUVの実績を伸ばしている中、VWはSUVが極端に弱いという話になるわけです。

これは日本の施策というより本国の商品戦略の問題と言えるでしょう。

グループであるアウディがQシリーズなどSUVのラインナップが多彩ですがTOP20に食い込むほどの実績を上げていないわけですから、VWとしてもSUVラインナップを充実させたいところではないでしょうか。

そんなティグアンですが1月19日にようやく新型を発表しました。
360万円〜という価格設定となりますが、同じく2月に正式発表されるプジョーさんの新型3008とガチンコでぶつかる車種なだけにその動向が注目されます。

日本でのラインナップ補強を考えた場合、中国やアメリカ向けにティグアンのロングボディが設定されるようですが、トゥアレグが死に筋になりつつあるので代わりに導入を検討いたほうがいいんじゃないでしょうかね。

そうでなければ他社に客が流れるだけのような気もします。



■フレンチ4の戦い
前回のエントリーでもイタフラ車が元気だという話題を書きました。
なかでもフランス車4ブランドに絞ってみると一番活躍が目立ったのはプジョーさんでありました。



French4_sales_graph_2016.gif
▲クリックで拡大


2015年の東京モーターショーでクリーンディーゼルの導入を宣言し、2016年夏から一気に攻めの姿勢を見せ、それが年間7,403台(前年比125.3%)と堂々たる実績に繋りました。

昨年はその差824台まで猛追されたルノーさんを再び大きく引き離す格好となったわけですが、こうして見ると輸入車市場の中で“大衆クリーンディーゼル”というぽっかり空いていたパズルのピースをプジョーさんがしっかり埋めたことが成功の原因と言えるのではないでしょうか。

この“パズルのピース”という表現は当BLOGで何回か使っていますが、消費者の嗜好はまさにこのパズルのピースのようなものであり、例えば“女性に愛されるコンパクト”というピースをかつてプジョー206が埋めていました。

それが昨今ではこのピースをFiat500ががっちりと埋めており、これを覆すのは相当な労力が必要となります。

こんな感じで消費者の嗜好の中で長らく温められてきた大衆クリーンディーゼルというピースを国産ではマツダが埋め、海外メーカーではボルボとBMW MINIがかすりましたが、ぴったりと収まるものではありませんでした。

そこにシトロエンC4 BlueHDiが279万円〜、308 BlueHDiが299万〜という設定で投入してきたインパクトが大きかったわけですね。

シトロエンC4のディーゼルはデリバリーが後回しになっており実質的に308がPCJにおけるクリーンディーゼルの最重要車種に設定されたわけですが、こうして実績として出ているわけですから成功と言えるでしょう。

まさかVWにあんな敵失があるとは思いもしませんでしたが、何はともあれしばらくこのパズルのピースはプジョー&シトロエンが埋める形になるんじゃないでしょうか。

新型1.6L BlueHDiと、新型3008のBlueHDiを滞りなく供給することができれば2017年も好調を維持することができるんじゃないですかね。

シトロエンの話題が出ましたのでついでに触れておきましょう。

2016年は前半の販売低迷をC4カクタスとクリーンディーゼルが埋める形で落ち込みを防ぐことができました。
ただし初期ロットを台数限定にしたためいろんな問題点が噴出した年でもありました。

2017年はC4カクタスのエッセンスを採り入れた新型C3が発売になりますのでこちらに力を入れることになるのでしょう。

一部ではC4カクタスよりC3の方がいいんじゃね?という考え方があるようで、C4カクタスの販売に積極性が見られなかったのもこの新型C3を意識してのことであることが先日PCJの中の人と話していてわかりました。

しかし当方は少し違う考えでありまして、C4カクタスと新型C3の客層は確かに一部では被る部分があるものの、根本的に異なるものだと分析しています。

つまり、売り方をきちんとすれば両車とも異なる客層を獲得することができるため、トータルで見ればより多くの台数を販売できる可能性があるということです。

その意味で今のC4カクタスの限定販売は(欧州で売れているため日本への割り当て台数を確保できないという事情を差し引いても)もったいない気がしております。

くれぐれもC4カクタスが欲しいという客に無理矢理新型C3を売り込むような雑な商談はしないで欲しいと思う次第であります。

その意味ではPCJのオペレーション力とディーラーの対応力が問われる年とも言えるかもしれません。


それともう一つ忘れちゃならないルノーさん。

昨年お会いしたマサシIさんから興味深いお話を聞かせていただきましたが、ルノーに関しても決して楽な状況ではないものの日本市場における取り組みで様々な企業、個人の方との協力関係の下、細かいオペレーションを積み上げてルノーならではの魅力を訴求し続けています。

このあたりはPCJとは違ったインポーターの在り方としてむしろ好ましい状況と言えます。

隣の芝生は青く見えるもんですが、お互いを刺激しあってより魅力的な車種、施策を展開していただきたいものです。

なんだか奥歯にものが挟まったような書き方ですが、2017年のルノーも期待していいんじゃないかと思う次第です。

ただしアルピーヌ、おまえだけは信用ならん。

キナ臭い話が出回ってるようですが、ファンの信頼を裏切るようなことだけはしないでね。


■その他雑感
マセラティが前年割れですがオーダーから納車までのタイムラグを考えると必ずしも2016年を不信と言い切れる根拠は薄いのでは?

アルファロメオの落ち込みはアバルトがその役割を引き継ぎよりプレミアムな方向へ転換中なのでこんなもんでしょう。

ジャガーの好調で割を食ってるのがどこかを考えると楽しいですね。

スマートの躍進でメルセデスグループ vs BMWグループの争いがし烈になってきました。
これは後日改めてエントリーを書きます。


ってことでとりとめのない話が続きましたがオチが見えないまま2017年も引き続き輸入車市場に注目していくことにしましょう。


posted by 海鮮丼太郎 at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 車(Car&Culture) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする